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「コンセントは多めに」の罠。標準の1.5倍設置した新築リビングが“延長コードだらけ”になった意外な理由

  • 2026.6.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

「コンセントは多めにつけておいたほうがいいですよ」

家づくりで、一度は耳にするアドバイスですよね。しかし、「その言葉どおり数を増やしたはずなのに、なぜか入居後に延長コードが床を這い回っている」というケースも。

この想定外の失敗は、計画性の問題ではなく、「数」という安心感に惑わされた結果かもしれません。じつは、コンセントは「数」だけでなく、「場所・高さ・向き」という立体的な使い勝手にも注意を向ける必要があります。

標準の1.5倍つけたのに、延長コードだらけ?

知人が新築したときの話です。

標準プランの1.5倍ほどコンセントを設置したそうで、どこにいても電気が取れるはずでした。

ところが入居後に訪ねると、リビング四隅の電源がすべて大型家具の裏。裾にポケットがついたズボンのように、数はあっても機能していない状態です。

一方、スマートフォンの充電やキッチン家電を使う場所では電源タップがタコ足配線に。「場所・高さ・向き」が合っていなかったのですね。

「床から20cm」の盲点

多くの住宅で標準とされる「床から20cm前後」の高さは、目立たず施工しやすい反面、家具に隠れやすい位置でもあります。

家電が増えた現代では床から離れた場所での電気消費が増えており、数だけに注目すると「たくさんあるのに使いづらい」という矛盾が生まれがちです。

さらに、設計段階で完璧なコンセント計画を実現するのはほぼ不可能。ライフスタイルや主力で使う家電は変わるものだからです。

現時点で必要な数・場所・高さを洗い出したうえで、変化に対応できるように設計する。この発想が「使いやすいコンセント」のカギになります。

失敗のダメージを最小限にする3つのステップ

新築時に、コンセントの配置を確認する手順は以下のとおりです。「場所」だけでなく「高さ」にも注目すると、失敗を防ぎやすくなります。

  1. 建築会社の標準プランで各部屋のコンセント数を確認する
  2. 専用コンセント(エアコン、IHなど)や単独使用が推奨される家電(冷蔵庫、洗濯機など)のぶんを確保する
  3. テレビまわり・ダイニング付近・キッチン家電置き場など、追加が必要な場所を洗い出す

可能であれば、「ここはコンセントが必要になるかも」と感じる壁の中に空配管(配線を通すための空の管)を通しておくと、将来壁を壊さずに業者へ依頼して配線変更ができます。

そして「向き」。家具で隠れそうな場所には、コンセントを横向きにしたり、狭い隙間には薄型プレートを採用したりするのも選択肢のひとつです。

ただし、横向きコンセントに重いACアダプターを差すと半差し状態になりやすい点にはご注意ください。

東京消防庁によると、プラグがしっかり差し込まれていない状態では接触不良による過熱やトラッキング現象(ほこりと湿気が原因で発火する現象)が起こり、火災の原因になるとされています。

まずは、延長コードを使っている理由を書き出そう

完璧なコンセント計画は難しいもの。暮らし始めると「足りなかった」「ここじゃなかった」という不満がどうしても出てきます。

大切なのは、不満を少しでも減らし、必要に応じて変化に対応できる仕掛けをつくっておくこと。

まずは今夜、今の家で「どこに、何のために延長コードを使っているか」を書き出してみてください。それが新しい家のコンセント計画で、頼れるチェックリストになるはずです。

参考:
狭小スペース・住設機器組み込み用 Sプレート(Panasonic)
電気火災(東京消防庁)


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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