1. トップ
  2. 住まい
  3. 10年乗った車を買い替えたら機械式駐車場に入らない…車の大型化で迫られた“想定外の出費”

10年乗った車を買い替えたら機械式駐車場に入らない…車の大型化で迫られた“想定外の出費”

  • 2026.6.22
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。かつて不動産管理会社で10年以上現場実務に携わり、現在は不動産ライターとして活動するS.Kです。街を走る車を見て、昔より大きなサイズの車両が増えたと感じる方は、多いのではないでしょうか。

今回は、車の買い替え時にマンションの駐車場制限に引っかかり、想定外の出費を抱えることになったエピソードを紹介します。

全高制限の壁と限られた選択肢

分譲マンションに住む40代の会社員Aさんは、機械式駐車場を利用していました。区画の制限は全高1,550mm・全幅1,850mm・重量2,000kgで、セダンが中心だった時代に建築された物件に多い設定です。

Aさんはここに、10年近く同じコンパクトカーを停めてきました。そろそろ車も古くなり、Aさんは買い替えを考え始めます。安全装備が充実し、デザインも魅力的な最近の車に惹かれ、人気のSUVやクロスオーバー系を候補にしました。

しかし、ディーラーでサイズや重量を確認すると、候補の車はどれも全高が1,600mmを超えていたのです。担当者から「最近の車は背が高く電動化で重くもなっていて、全高1,550mmの機械式に入る車種は限られてきています」と告げられます。Aさんは気軽に車を買い替えたいだけなのに、選べる車が事実上少ないという状況に直面したのです。

車は手に入れたが、駐車場は割高で不便に

選択肢は、全高1,550mm以下に収まる数少ない車種で妥協するか、欲しい車を選んで別の駐車場を確保するかの二択でした。悩んだ末にAさんは欲しい車を選び、マンションの機械式区画は解約して、近隣の平置きの月極駐車場を新たに契約します。

ところが、その月極駐車場はマンションの駐車場より使用料が高いうえ、自宅から少し離れた場所でした。雨の日の乗り降りや、荷物の多い買い物のたびに、不便さを感じます。車そのものには満足しているものの、毎月の駐車場代は上がり、行き来の手間も増えました。車を買い替えるだけのつもりが、駐車場の条件までこうも変わるとは思っていなかった、とAさんは振り返ります。

車の自由度は駐車場選びの段階で決まる

今回の出来事の根っこには、機械式駐車場の全高制限が後から簡単には変えられない、という事情があります。屋外の機械式なら、リニューアル工事で全高1,800〜2,050mm対応に広げられる場合もありますが、多額の費用と管理組合の合意形成が必要で、すぐには進みません。

背の高い車にも乗りたいなら、平置きや全高に余裕のある駐車場のついた物件を選んでおくと、その後の車選びの幅が広がります。すでに機械式を使っているなら、どうしても選択肢は限られます。車にこだわりがある方は、平置きや全高に余裕のある駐車場を物件選びの条件に加えておくことをおすすめします。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる