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「まさか自分の家が…」30代夫婦の新居で…設置されていた“見覚えのないモノ”に「ぞっとしました」

  • 2026.6.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「朝、車に乗ろうとしたら、カーポートの屋根の上に黒い小さな箱のようなものが見えたんです。よく見るとカメラのようで、ぞっとしました」

そう話すのは、郊外の戸建て(4LDK・延床約33坪/土地約44坪、約5,500万円)に暮らすDさん(30代夫婦・子ども1人の3人暮らし)です。不審に思って警察に相談したところ、「犯罪の下見のために設置された可能性がある」との説明を受けました。同じような事例は各地で確認されており、警察も日ごろから自宅周辺の異変に注意するよう呼びかけています。

「カーポートは毎日使う場所なのに、屋根の上なんて一度も見たことがありませんでした。まさか自分の家が、という気持ちでした」とDさんは振り返ります。

住まいの外には「住人の目が届かない場所」がある

実は、住まいの外まわりには、住人自身の目が届きにくい場所が意外と多くあります。カーポートや物置の屋根の上、塀の上、茂った植え込みの陰、エアコンの室外機まわりなどです。

毎日その横を通っていても、人の視線は自然と地面の高さで止まります。頭より上にあるカーポートの屋根を、わざわざ見上げる習慣のある人はほとんどいません。だからこそ、こうした場所は住人に気づかれにくいのです。

警察庁の防犯情報によると、侵入窃盗などの犯罪では、犯人が事前に下見をして「入りやすい家かどうか」を見極めるとされています。住人の目が届かない場所は、その下見に利用されることもありうる、と知っておく必要があります。

防犯は、鍵だけでなく「外構」の話でもある

住まいの防犯というと、玄関の鍵や窓の戸締まりを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、敷地の外まわり、つまり外構の設計も防犯を大きく左右します。

侵入者が嫌うのは「人の目」だとされています。道路や隣家からほどよく見通せる外構は、それだけで近づきにくい環境になります。逆に、高い塀や茂った植栽はプライバシーを守ってくれる一方、いったん敷地に入られると外から見えない死角にもなります。また、侵入に手間取り5分以上かかると、7割ほどの侵入者があきらめる傾向があるともいわれています。

見通し、夜間の明るさ、入りにくさ。外構は、デザインや使い勝手だけでなく、こうした防犯の視点もあわせて考えたい部分なのです。

Dさん夫婦はどう対応したのか

カメラのようなものを見つけたDさんは、手を触れずにスマートフォンで写真を撮り、そのまま警察に相談しました。「勝手に処分せず、まず相談してよかったです」と話します。

そのうえで、自宅の外まわりを見直しました。夜間に暗がりになっていたカーポートと玄関まわりには人感センサーライトを設置。道路からの見通しを遮っていた伸びた植栽は、低めに刈り整えました。あわせて、朝晩に家の周りをひと回りして異変がないか確認する習慣をつけ、家族とも「見慣れないものがあったら触らず知らせる」と共有したそうです。

「誰が何のために置いたのかは、分からないままです。不安が消えたわけではありませんが、『気づける家』にしておくことが一番の備えだと思えるようになりました」とDさんは振り返ります。

わが家の「死角」をチェックする

住まいの外まわりは、次のような点を一度見直しておくと安心です。

・カーポートや物置の屋根の上、塀の上など、ふだん視線が届かない場所がないか
・夜間、駐車スペースや玄関まわりが暗がりになっていないか(人感センサーライトなどで補えるか)
・道路や隣家からの見通しを、高い塀や茂りすぎた植栽が遮っていないか

「気づける家」にしておくために

こうした話を聞くと不安になるかもしれませんが、過度に怖がる必要はありません。大切なのは、住まいの外まわりには目が届かない場所があると知っておくこと。そして、見慣れないものに気づいたら、触らずに警察へ相談することです。

防犯は、特別な設備だけの話ではありません。見通しのよい外構、夜の明るさ、そして日々のひと回り。そうした積み重ねが、「この家は人の目がある」という何よりの備えになります。

参考:住まいる防犯110番(警察庁)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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