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5300万の新築4LDKを購入した30代夫婦→数年後、駐車場で毎朝渋滞が発生した“意外な大誤算”【一級建築士は見た】

  • 2026.6.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「家を建てたときは、自転車なんて夫婦の2台だけ。それが子どもの成長とともに増えて、いまでは駐車場が自転車であふれています」

そう話すのは、郊外の新築戸建て(4LDK・延床約35坪/土地約48坪、土地・建物で約5,300万円)を購入したAさん(30代夫婦・子ども2人の4人暮らし)です。家を建てる際、駐車場は車1台分をしっかり確保したものの、自転車の置き場については深く考えていなかったといいます。

子どもたちが成長して自分の自転車を持つようになり、習い事や通学で使う自転車が増加。さらに電動アシスト自転車も加わり、車を停めるスペースに自転車が並ぶようになりました。

「車を出すたびに自転車をどかす日々。気候の良い季節は出番も増えて、毎朝ちょっとした渋滞です」と振り返ります。

自転車は、家族の成長とともに増えることがある

家を建てるときや選ぶとき、多くの人はその時点の自転車の台数で駐輪スペースを考えます。ただ、家族のライフステージが変わると、自転車の台数が増えることがあります。

成長に伴って、子ども用自転車が増え、通学や習い事、送り迎えの事情によっては家族で複数台を使うようになることもあります。さらに、買い物や送迎のために電動アシスト自転車を使う家庭もあります。新築時に「いまは2台だから」と最小限のスペースしか想定していないと、数年後に置き場が足りなくなり、無理な場所に置くことになりがちです。

駐車場に置くと、車の出し入れに支障が出やすい

自転車の置き場が足りないとき、多くの家庭が駐車場の空いたスペースに自転車を置きます。ただ、これが日常の使いにくさにつながることがあります。

車を出し入れするたびに自転車をどかす必要があり、とくに朝の忙しい時間帯は負担になりがちです。自転車が車のドアの開閉を妨げたり、倒れて車体に当たったりすることもあります。置き場所を決めずに道路側や家の前に置くと、通行の妨げになるだけでなく、防犯面でも不安が残ります。

自転車の置き場は、「空いたスペースに何となく」ではなく、車の動線とぶつからない形であらかじめ考えておくことが大切です。

Aさん夫婦はどう対応したのか

駐車場の「自転車渋滞」に直面したAさん夫婦は、まず台数の見直しから始めました。子どもがサイズアウトして乗らなくなった自転車を処分し、本当に使う台数だけに絞ったそうです。

そのうえで、縦に立てて停められる省スペースタイプの駐輪ラックを導入し、限られたスペースに効率よく収まるよう工夫しました。さらに、車の動線にかからない位置を自転車の定位置として家族で決め、車の出し入れと干渉しにくいようにしたといいます。

「最初から自転車の置き場を計画に入れておけば、車の出し入れに苦労することもなかった」とAさんは振り返ります。

戸建ては「将来の自転車の台数」まで考えて選ぶ

戸建ての購入や外構の計画では、車の駐車場だけでなく、将来増えるかもしれない自転車の置き場まで見据えておくと安心です。とくに以下の点を意識してみてください。

  • 将来の家族構成で、自転車が何台になりそうか想定する
  • 自転車1台あたりの目安として、普通自転車なら幅60 cm・奥行き190 cm前後を見込む
  • 電動アシスト自転車は、少し余裕を持った寸法で考える
  • 車の動線と重ならない場所に駐輪スペースを確保できるか確認する
  • 犬走りや軒下など、活用できるスペースがないか見ておく

ライフスタイルの変化に「余白」で備える

ここまで自転車の置き場の問題を中心に紹介してきましたが、家族の成長に合わせて自転車が増えるのは、暮らしが広がっている証でもあります。

大切なのは、新築や購入の段階で「いまの台数」だけでなく、「これから増えるかもしれない台数」を見越して、少し余白を持たせておくことです。専用の駐輪スペースやデッドスペースの活用で後から対応することもできますが、最初から計画しておくほうが、車の動線も含めてすっきり収まりやすくなります。

「いまの暮らし」だけでなく、「子どもが大きくなったときの暮らし」まで想像して間取りや外構を考えること。それが、長く快適に暮らせる住まいづくりの第一歩です。


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
地方自治体で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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