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「カーポートは後付けでいい」予算100万円を最新家電に回した40代夫婦…最初の梅雨に気付いた“毎日の盲点”

  • 2026.7.5
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

住宅は人生でも大きな買い物です。そのため、少しでも予算を抑えたいと考える方は少なくありません。こだわるところにはしっかり予算をかけ、削れるところは見直しながら家づくりを進める方も多いでしょう。とはいえ、お気に入りの家具や家電などは新生活への期待もあり、優先したくなるものです。

その一方で、外構工事は「後からでもできる」と考え、後回しにされるケースも珍しくありません。しかし、その判断が住み始めてから毎日の小さなストレスとなり、積み重なることで大きな後悔につながることがあります。

今日は、カーポートの設置を見送り、その分の予算で家具や家電を充実させたものの、梅雨を迎えて初めて後悔した40代ご夫婦のエピソードをご紹介します。

「カーポートは後から付ければいい」と簡単に決断した

これは、数年前に土地探しのお手伝いをさせていただいたお客様のお話です。

40代のAさんご夫婦は、約1年かけて理想の土地を見つけ、信頼できるハウスメーカーに出会い、念願だった注文住宅を建てることになりました。新居で始まる新しい暮らしを、ご家族みんなで心待ちにされていました。

ところが、建築が進むにつれて予算が当初の想定を少し超えそうになります。そこで見直すことになったのが外構工事でした。

もともとは駐車スペースに約100万円のカーポートを設置する予定でしたが、ご夫婦は「カーポートは後からでも付けられる」と判断し、いったん設置を見送ることにしたのです。

「慌てることはないさ。もう少しお金を貯めてからカーポートは設置しようか」

その分の予算で大型テレビや最新の冷蔵庫、高級ソファなどを購入し、ご夫婦は満足そうに新生活をスタートさせました。

梅雨に入って初めて気付いた毎日の不便

梅雨に入ると状況は一変しました。最初に困ったのは、車から玄関までのわずか数メートルの距離です。距離は短くても、大雨の日には傘だけでは雨を防ぎきれません。

「うわぁ、これじゃ傘を差していてもずぶ濡れだよ」

Aさんは、最初の雨の日にそう感じたそうです。

買い物帰りは荷物を抱えながら何度も往復することになり、そのたびに服も買ったばかりの荷物も濡れてしまいます。

さらに大変だったのが、お子さまの送迎でした。

保育園への送迎時、チャイルドシートへの乗せ降ろしをするたびに、自分も子どもも雨に濡れてしまいます。小学生のお子さまも、ランドセルを背負ったまま車へ乗り込むだけで、制服や荷物が濡れてしまうことが少なくありませんでした。

「たった数メートルの距離ですよ。それなのに、毎日こんなに大変だとは思いませんでした」

Aさんは、苦笑いを浮かべながら当時を振り返っていました。

横殴りの雨の日には、傘を差していても足元までびしょ濡れになります。帰宅後は玄関に水滴が広がり、家族全員がタオルで体を拭くことが当たり前になってしまったそうです。

“後付け”の決断は思ったより高くついた

「だから言ったじゃん…やっぱりカーポートは最初に付ければよかったんだよ…」

「そうだな…変なところをケチらなきゃよかったな」

雨の日のたびに、そんな会話が夫婦の間で交わされるようになりました。

そこで入居から数年後、カーポートの設置を検討することになります。

しかし、見積書を見たAさんは驚きました。資材価格や人件費の上昇により、工事費は当初より高くなっていたのです。さらに、完成後の住宅では既存の土間コンクリートや外構の一部をやり直す必要があり、その分の費用まで加算されることに。

「最初に付けていれば100万円くらいで済んだのに…」

結果的に、当初の想定を大きく上回る費用が必要になってしまいました。

外構は毎日の暮らしやすさを左右する

注文住宅では、建物や設備に予算をかける一方で、外構工事は後回しになりやすい傾向があります。

しかし、カーポートは車を雨や紫外線から守るためだけの設備ではありません。毎日の乗り降りや買い物、子どもの送迎など、家族の暮らしやすさにも大きく関わります。

特に子育て世帯では、チャイルドシートへの乗せ降ろしやベビーカー・荷物の積み下ろし、雨の日の送迎など、日常のさまざまな場面で便利さを実感するケースが少なくありません。

また、外構工事は建物完成後に追加すると、工事内容によっては既存部分の撤去ややり直しが必要となり、当初より費用が高くなる場合もあります。

住宅づくりでは目先の費用だけで判断するのではなく、住み始めてからの暮らしやすさまで見据えて資金計画を立てることが、後悔しない家づくりにつながるのではないでしょうか。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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