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ブランドバッグ10点以上にカビ、まさかの20万円の出費…40代女性が凍りついた瞬間「えっ、こっちも?」

  • 2026.6.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

梅雨の時期になると、部屋のジメジメや洗濯物の乾きにくさに悩まされる方も多いのではないでしょうか。しかし意外と見落とされやすいのが、クローゼットや押し入れなど収納内部の湿気です。

「除湿機を使っているから大丈夫」
「新しいマンションだから問題ない」

そんな安心感の裏で、高価なバッグや革靴が深刻な被害を受けるケースもあります。

今日は、梅雨を甘く見た結果、ブランドバッグ10点以上にカビが発生し、約20万円の出費につながった40代女性Aさんのお話をご紹介します。

「除湿機があるから安心」と思っていた

これは私が不動産会社を経営する中で、実際にご相談を受けたケースです。相談者は中古マンションに住む40代女性のAさんでした。Aさんはブランドバッグや革靴が好きで、長年かけて少しずつ集めたコレクションを大切に保管していました。

梅雨入り前、バッグやパンプスをウォークインクローゼットへ収納しました。部屋には除湿機を設置しており、リビングの湿度も比較的安定していました。そのため「湿気対策はできている」と考えていたそうです。

ただ、ウォークインクローゼットは普段あまり使わないバッグを保管する場所でもあり、扉を閉め切る時間が長くなっていました。さらに、バッグは棚の奥や床付近に収納。

Aさん自身も「部屋が快適だから収納の中も同じ環境だろう」と話していました。当時は、まさか数週間後に大きな後悔をするとは想像もしていなかったそうです。

クローゼットを開けて凍りついた瞬間

異変に気付いたのは梅雨明け前。久しぶりに外出の予定が入り、お気に入りのブランドバッグを取り出そうとした時です。Aさんはクローゼットを開けた瞬間、言葉を失いました。バッグの表面に白い粉のようなものが付着していたのです。

近くで確認すると、それはカビでした。慌てて他のバッグも確認します。すると、

「えっ、こっちも?」「なんで全部こんなことになっているの?」

奥に収納していたバッグや革靴にも次々とカビが見つかりました。特に被害が大きかったのは、棚の奥や床に近い場所へ置いていた製品です。

壁や床に近い場所ほど湿気がこもっていたようでした。慌てて乾拭きや陰干しを試みたものの改善せず、専門のクリーニング業者へ相談することになりました。

ブランドバッグ10点にカビ発生、20万円の損失

被害は想像以上でした。専門のクリーニング業者へ相談したところ「表面だけでなく、革の内部までカビが入り込んでいます」と説明を受けたそうです。幸い、一部のバッグや革靴はクリーニングで改善しました。

しかし、状態が深刻だったバッグは修復が難しく、買い替えを余儀なくされました。発生した費用は、

  • バッグや革靴のクリーニング代
  • 修復できなかった商品の買い替え費用
  • 除湿用品や防カビ用品の購入費

などを合わせて約20万円に達したそうです。さらに、問題は金銭面だけではありませんでした。

夫からは「どうして定期的に確認しなかったんだ」「高価な物なのに管理が甘かったんじゃないか」と言われ、夫婦喧嘩に発展してしまったのです。

Aさんも「除湿機を使っていたから大丈夫だと思っていた」と説明したものの、被害を防げなかった事実は変わりません。長年かけて集めたお気に入りの限定バッグの一部は手放さざるを得ず、金銭的な損失以上に大きなショックを受けたそうです。

湿度80%超えだった収納内部の落とし穴

原因を調べるため、Aさんは後日クローゼット内部へ湿度計を設置しました。すると驚くべき結果が出ます。

室内は快適だったにもかかわらず、クローゼット内部は湿度80%を超える日が続いていたのです。一般的に革製品の保管環境は湿度60%以下が望ましいとされています。

しかし収納内部は空気がほとんど動かず、高湿度状態になっていました。部屋を除湿していても、収納内部まで同じ環境になるわけではありません。

特に、次のような風通しが悪く湿気が溜まりやすい場所には注意が必要です。

  • 北側の部屋の収納
  • 1階住戸のクローゼットや押し入れ
  • 浴室や洗面所に近い収納
  • 壁際や床に近いスペース
  • 奥行きが深く空気が動きにくい収納

Aさんの自宅でも、被害が大きかったのは棚の奥や床付近に保管していたバッグでした。後になって振り返ると「部屋の湿度ばかり気にして、収納の中は一度も確認していませんでした」と強く後悔していたそうです。

梅雨時期の収納は「収納内部」を管理することが重要

今回のケースでお伝えしたいことは、部屋が快適だからといって収納内部まで安全とは限らないということです。

特に高価なバッグや革靴を保管している方は、次の点を意識することが重要です。

  • クローゼットや押し入れを定期的に開放する
  • 収納内部にも湿度計を設置する
  • 湿度60%以下を目安に管理する
  • バッグや靴を壁や床へ密着させない
  • 除湿剤の交換時期を確認する
  • 月に1回は状態をチェックする

また、中古マンションや賃貸住宅を検討する際は、収納内部のにおいやカビ跡、壁紙の浮きなども確認しておくと安心です。実際、不動産の現場でも「住み始めてから収納の湿気に気付いた」という相談は多くあります。

住まいは毎日暮らす場所ですが、収納の中までは意外と目が届きません。

しかし、湿気による被害は建物だけでなく、大切な持ち物にも大きな損失を与えます。梅雨の時期だからこそ、一度クローゼットの扉を開けて収納内部の環境を確認してみてはいかがでしょうか。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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