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「当時は若かったから…」京都・北海道で愛車が“異例の2連続故障”→その後、Aさんがとった“思わぬ選択”

  • 2026.7.17
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出典:PIXTA ※画像はイメージです

気ままなドライブは楽しいものですが、遠く離れた土地での車の故障はできれば避けたいものです。知人のAさんは京都と北海道で立て続けに愛車が動かなくなる経験をしたにもかかわらず、その出来事をとても楽しそうに語ってくれました。

彼の少し驚くような体験を通じて、目的地へ向かうだけではない車旅の魅力をお伝えします。

コンパクトカーが教えてくれた、車で走る自由と楽しさ

Aさんが車での長距離移動に魅了されるきっかけとなったのは、以前に乗っていたトヨタ・パッソとの出会いでした。車を手に入れるまでは、移動手段といえば電車やバスなどの公共交通機関を利用することが多かったといいます。しかし、このコンパクトカーを相棒に迎えたことで、休日の過ごし方が少しずつ変わっていきました。

高級車でなくても、自分のペースで知らない土地を走り、気になった景色があればいつでも立ち止まれる自由がありました。終電の時間を気にせず、夜中でも思い立ったときに出発できる気楽さは、彼の行動範囲を大きく広げてくれたそうです。

目的地へ着くことだけが目的ではなく、道中の景色を眺めたり、立ち寄ったことのないサービスエリアを訪れたりする時間そのものが楽しくなっていきました。移動すること自体を楽しむという感覚に深く魅了されたこの経験が、のちに起こる数々のトラブルすら前向きに受け止める土台になっていきます。

京都からの帰り道、立ち寄ったコンビニでの予期せぬ出来事

車旅の楽しさを深く知ったAさんに、最初の試練が訪れます。埼玉県から京都に住む友人を訪ねた、その帰り道での出来事でした。京都では友人と合流し、公共交通機関では行きにくい観光地を巡るなど、車ならではの快適な旅を満喫していたといいます。

ところが、楽しかった旅の締めくくりに、立ち寄ったコンビニの駐車場で突然エンジンが反応しなくなってしまいました。何度キーを回しても鈍い音がするだけで、愛車は完全に沈黙。見知らぬ土地で足止めを食らう焦りと不安が押し寄せてきたことは、想像に難くありません。

急いでロードサービスを手配し、車は近くの修理工場へ運ばれました。そこで告げられたのは、すぐには直らないという厳しい現実でした。結局、彼は急遽用意された代車に乗り換えて京都から埼玉まで帰ることになります。さらに1〜2週間後、修理を終えた愛車を引き取るために、再び代車で京都へと向かいました。

普通であれば疲弊してしまいそうな状況ですが、後日Aさんに話を聞いてみると、「トラブルも旅のうちだよね」と、まるで楽しい思い出の1ページを語るかのように話してくれたのが、とても印象的でした。

まさかの2度目。北海道の大地で再び愛車が沈黙

京都での予期せぬトラブルからおよそ2ヶ月後、Aさんは車で北海道を訪れていました。あの一件で遠出をためらってしまいそうなものですが、彼の車旅への情熱はまったく冷めていなかったようです。

友人たちとともに広大な北海道を一周するドライブに出かけ、雄大な自然の中を走り抜けていきました。まっすぐに続く広い道や、普段の生活では決して味わえない美しい景色は、車で訪れたからこそ感じられる特別な体験だったといいます。

ところが、またしても帰り際に予期せぬ事態が彼を襲います。今度は制御ユニット系の不良により、車が完全に動かなくなってしまったのです。京都での出来事が記憶に新しい中、短期間で2度目の故障に見舞われたときの驚きは計り知れません。現地の修理店に車を預けることになり、遠く離れた北の大地からどうやって帰るのかという現実的な問題が一気にのしかかってきました。

公共交通機関ではなく、また代車で帰るという選択

帰宅方法に悩む中で、彼は少し驚くような決断を下します。飛行機や新幹線といった公共交通機関を使って帰るのが一般的な場面であるにもかかわらず、またしても代車を借りて北海道から埼玉へ帰るという選択をしたのです。通常、代車の長期間にわたる道外への持ち出しやフェリーへの積載は異例なケースといえますが、この時は事情を説明し、修理工場から特別に許可を得ることができたそうです。

フェリーを乗り継ぎ、慣れない代車で長距離を走り抜ける道のりは、決して楽なものではなかったはずです。そしてさらに数週間後、修理が完了したと連絡を受けると、今度は自ら代車に乗り込んで北海道へと向かいました。観光が目的ではなく、ただ愛車を引き取るためだけに北の大地を目指したのです。

そこまでして自分の手で運転していこうとする行動には、車での移動に対する強烈な愛情が垣間見えます。とはいえ、どれほど車移動が好きであっても、出先で車が動かなくなる事態はできれば避けたいものです。彼のこうした遠方でのトラブルを耳にすると、長距離ドライブ前の準備がいかに大切かを改めて実感させられます。

事前の点検はもちろんのこと、ロードサービスや任意保険の付帯内容をあらかじめ確認しておくことも重要といえるでしょう。特に、代車を遠方で利用できるかどうかの確認は、万が一の事態に直面したとき、大きな助けになるはずです。

車は単なる移動手段ではなく、思い出をつくる相棒かもしれない

一連の出来事を振り返り、「当時は若かったからできたのかもしれません」と、Aさんは楽しそうな笑顔で語ってくれました。目的地へ無事に到着することだけを考えれば、これほど非効率で手間のかかることはないかもしれません。

しかし、彼の言葉からは苦労話のような暗い響きが一切感じられませんでした。予期せぬトラブルで予定が狂ったことも、見知らぬ土地で代車を走らせた長い帰り道も、後から振り返ればすべてがかけがえのない記憶へと変わっているのです。車という存在は、人を目的地まで運ぶ移動手段というだけでなく、その道程を通じて人生の思い出をつくっていくものでもあるのかもしれません。

愛車が突然止まってしまった日も、代車で自宅へ帰った日も、そして再び遠方まで取りに行った日も。少し面倒に思えるような出来事さえも自分だけの思い出に変えてしまう。そんな車旅の奥深さに、どこか羨ましさすら感じてしまいます。彼がこれからも車で旅を続ける限り、その道のりにはきっとまた新たな思い出が刻まれていくのでしょう。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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