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“500万で投資信託”を購入→「もっと資金を増やせる」人気商品に乗り換えたが…10年後、40代女性を襲った“400万”の誤算

  • 2026.6.29
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

「話題のファンドに乗り換えれば、もっと資金を増やせるかもしれない」

資産運用をしていると、そんな気持ちになることは珍しくないでしょう。

しかし、トレンド商品への乗り換えを繰り返すことで、運用成果が向上するとは限りません。

今回は、人気商品への乗り換えを繰り返した結果、10年後に後悔することとなった女性の事例を紹介します。

インデックスファンドで500万円の運用を始めた女性

40代の女性・Aさん(仮名)は、余裕資金500万円で投資信託を一括購入することに。

運用商品は、全世界の株式に幅広く投資できるインデックスファンドを選択しました。

当時の一般NISA枠は年間の上限が120万円であったため、120万円分をNISA口座で、残りの380万円分は通常通り課税対象となる特定口座で購入。

「日々の値動きに一喜一憂しないようにしようと思いつつも、毎日のように価格をチェックしていました」

運用をきっかけに、市場の動きやトレンドにも敏感になっていたそうです。

話題のファンドが気になり、乗り換えを繰り返すAさん

Aさんが運用を開始したあと、ロボット・AI関連などの商品が人気を集めました。

また、知人が運用していた米国不動産関連の商品も気になっていたAさん。

もともと購入していたインデックスファンドの値下がりが目につくと、「勢いのある商品に乗り換えればプラスになるかも」と考えるように。

結果として、“価格の下落に不安を感じると一部解約して話題のファンドに乗り換え”という運用方法を繰り返してしまいます。

しかし、特定のテーマに投資するタイプの商品は高い成長が期待できる一方で、短期的な値動きも大きくなる傾向が。

Aさんは乗り換え後も日々の価格変動が気になり、最後は長期的に高い運用成果を上げているインデックスファンドに再び乗り換えました。

10年間運用を続けた時点で、利益は約400万円に。

運用成果には、ある程度満足していたそうです。

もしもインデックスファンドを保有し続けていたら?

今後は、全世界の株式に分散投資できるインデックスファンドを長く保有し続けようと決めたAさん。

ふと、「乗り換えなしでインデックスファンドをそのまま持ち続けていたら?」と疑問に思います。

シミュレーションしてみると、約700万円の利益が出ていた可能性があるという結果でした。

※一定の年率リターンを仮定した簡易シミュレーションです

Aさんは乗り換えを繰り返したことにより、利益に大きな差が開いてしまったのです。

長期投資では“持ち続ける力”も重要に

投資信託の運用では、話題の商品や短期間で大きく値上がりした商品に魅力を感じる人は多いでしょう。

しかし、すでに価格が上昇している場合、購入のタイミングによっては高値づかみにつながってしまう可能性もあります。

また、Aさんのように保有商品の価格が落ち込んだ場面で慌てて売却してしまうと、結果的に運用効率が低下する場合も。

もちろん、「乗り換え=悪」というわけではありません。資産配分の見直しなどを目的とした乗り換えは有効なケースもありますが、短期的な価格変動が理由の乗り換えには注意が必要です。

まずは自分の投資方針を明確にして、長期的に保有する視点を持つことも大切です。

※本記事は投資行動の理解を目的として実際の事例をもとに構成したモデルケースであり、過去の実績や将来の成果を保証するものではありません。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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