1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. 「早く終わらせたい」住宅ローンを“500万”繰り上げ返済→10年後、同僚から聞いた思わぬ事実に40代男性が“青ざめたワケ”

「早く終わらせたい」住宅ローンを“500万”繰り上げ返済→10年後、同僚から聞いた思わぬ事実に40代男性が“青ざめたワケ”

  • 2026.6.28
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

「まとまったお金ができたら住宅ローンを繰り上げ返済しよう」と考えている人は多いのではないでしょうか。

繰り上げ返済にはさまざまなメリットがある一方で、別の選択肢を持つことで賢く資産を増やせる可能性もあります。

今回は、住宅ローンを500万円繰り上げ返済したものの、同じ500万円を運用していた同僚と「約200万円」もの差が開いてしまった男性の事例を紹介します。

「ローンはできるだけ早くに終わらせたい」と繰り上げ返済した男性

40代の男性・Aさん(仮名)は15年前にマイホームを購入し、3,000万円の住宅ローンを組みました。

その後は一度借り換えを経て、現在のローン残高は約2,000万円、金利は変動0.8%に。残りの返済年数は20年です。なお、変動金利は今後上昇する可能性があります。金利が上昇した場合は繰り上げ返済によるメリットが大きくなるため、金利動向も踏まえて判断することが重要です。

また、Aさんは住宅ローンの契約当初から、ボーナスの一部を繰り上げ返済用に貯蓄していました。

「ローンはできるだけ早くに終わらせたいし、まとまったお金ができたら繰り上げ返済したいと考えていたんです」

今回のボーナスで貯蓄が500万円になったため、毎月の返済額を軽減する「返済額軽減型」を選択して繰り上げ返済することに。

利息負担額は、約40万円の軽減となりました。

10年後、500万円を運用していた同僚は「+240万円」に…

Aさんが繰り上げ返済をしてから10年後のことです。

職場の食事会で、「10年前に500万円の投資信託を一括購入した」という同僚の話になりました。

その同僚は10年間の運用を経て、税引き後で240万円もの利益を得たそうです。

一方で、同じ10年前に500万円の繰り上げ返済をしたAさんが得た利息軽減メリットは、約40万円。

「繰り上げ返済」と「資産運用」の選択の違いにより、10年間で約200万円もの差が開いたのです。

「ローンを減らすことばかりで、運用に回すという発想はなかった…」

Aさんは自分の選択を後悔したといいます。

「繰り上げ返済」だけが正解ではない

住宅ローンの繰り上げ返済は確実に利息負担を減らせるほか、今後のローン負担が小さくなるという精神的な安心感を得られるのが魅力です。

一方で、金利が低水準であるほど、金額的なメリットはさほど大きくならないのも事実です。また、住宅ローン控除の適用期間中(借入れから最大13年間)は、残高の0.7%が税額控除されるため、実質的な金利負担がさらに低くなります。控除期間中は特に、繰り上げ返済より運用を優先する合理性が高まる場合があります。

繰り上げ返済に充てる資金を長期の運用に回した場合、今回のように数百万円単位の利益につながるケースもあります。

もちろん、投資信託には価格変動リスクがあるため、確実に利益を得られるという保証はありません。

しかし、「繰り上げ返済」とともに「資産運用」を選択肢として持てば、10年後・20年後の結果が大きく変わる可能性も。

それぞれの家計状況やリスク許容度に合わせて、“資金の使い方”についての視野を広げることが重要です。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

の記事をもっとみる