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夫の昇給で“月4万”手取りアップするも「なぜか貯金は増えない…」→数年後、40代夫婦が通帳を見て気づいた思わぬ誤算【お金のプロは見た】

  • 2026.6.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関で働き、家計のご相談を数多く受けてきた中川です。

「収入は増えたはずなのに、なぜか貯金は増えない」。働き盛りのご家庭から、こうしたご相談をよくいただきます。

原因の多くは、大きな浪費のせいではありません。暮らしの中にある“当たり前”が、収入と一緒に上がっているのです。

今回ご紹介するのは、夫の昇給に合わせて生活水準を上げていったAさん(仮名)の体験談です。今日は、知らないうちに膨らむ生活費との向き合い方をご紹介します。

「頑張ったぶん、良い暮らしを」が当たり前になっていたAさん

Aさんは46歳の共働き世帯。数年かけて夫の昇給が重なり、世帯の手取りは月に4万円ほど増えたといいます。

増えたぶん、食材は少しグレードを上げ、外食の回数も増やしました。家電やサブスクも、気づけば一段ずつ良いものへ。

どれも一度の贅沢ではなく、その時々の小さな「これくらいは」という感覚の積み重ねでした。頑張って働いているのだから、当然のことだと思っていたそうです。

収入は増えたのに、貯金は減っていた

ところが数年後、通帳を確認してAさんはハッとしました。

収入は確かに増えている。それなのに、毎月の貯金は以前の7万円から2万円へと減っていたのです。派手な買い物をした覚えはありません。値上げの影響もあるのでしょうが、それ以上に“当たり前”と思っていた暮らしの水準が少しずつ上がっていたのです。

「自分でも意識しないうちに、生活水準が上がり続けていました」

Aさんは苦笑いしたといいます。

全部見直すのではなく、ひとつだけ戻す

Aさんが試したのは、上がった生活水準を一気に見直すことではありませんでした。

一か月の支出をリストにして眺め、いちばん惰性で続いていたものを「ひとつだけ」戻す。Aさんの場合は、あまり見ていない有料サービスでした。それだけで、月に4,000円ほど、一年では5万円近くの節約になります。

不思議と、不便は感じなかったそうです。

「なくても困らなかったものに、ずっとお金を払い続けていた」

そう気づいたといいます。

全部を一気に見直さないからこそ、苦痛も感じませんでした。ひとつ戻すだけなら、また来月もうひとつと無理なく見直しを続けられたそうです。

生活水準は少しずつ見直すことが大切

Aさんは、「収入が増えても、上がった生活水準を見直さなければ貯金は増えないと実感しました」と振り返ります。

収入が増えると暮らしの水準も自然と上がりますが、まずは今の支出に無駄がないか見直すことが大切です。

全部を切りつめる必要はありません。いちばん惰性で続いている支出をひとつ見直すだけでも、家計に余裕が生まれていきます。


執筆・監修:中川 佳人
金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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