1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. 私立中に進んだ娘。初年度は100万円かかる想定が…→入学後、30代夫婦を襲った“想定外の大誤算”【元銀行員は見た】

私立中に進んだ娘。初年度は100万円かかる想定が…→入学後、30代夫婦を襲った“想定外の大誤算”【元銀行員は見た】

  • 2026.6.23
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

「私立中学は公立よりも学費が高い」というイメージがありますが、実際の支出は学費以外のところでもかさみやすいです。

今回は、「学費は払える」と見込んでお子さんを私立中学に進学させたものの、教育費の支払いが苦しくなってしまった夫婦の事例を紹介します。

私立中学への進学に興味を持った長女

30代の男性・Aさん(仮名)は、妻と娘2人の4人家族です。

Aさんは会社員、妻はパートとして働いており、裕福ではないものの不自由のない暮らしを送っていました。

Aさん夫婦の長女は小学3年生で、近所の子が通っていたことをきっかけに、私立中学への進学に興味を持つように。

受験のための通塾費用や合格後の入学金・授業料などを調べると、貯蓄ペースを落とすことで対応可能な範囲であることが判明しました。

「夫婦ともに『娘の思いを尊重してあげたい』という意見で一致しました」

パートとして働いていた妻が中心となり、受験までの3年間をサポートすることになったそうです。

晴れて志望校に合格するも、予想外の出費がかさむ日々…

そして3年後、Aさん夫婦の長女は晴れて志望校に合格。

初年度は、入学金の振込や制服・教材の購入、授業料などを含め、約100万円の費用がかかる計算でした。

しかし、実際に学校生活がスタートすると想像以上に出費がかさみます。

  • 通学定期代:年間約16万円
  • 部活動関係費:年間約6万円
  • 修学旅行積立金:年間約6.5万円
  • 家庭教師・学習塾費用:年間約43万円

長女が通う私立中学は授業の難易度が高く、家庭教師と学習塾を併用して対応していました。

結果として、1年生の1年間にかかった費用は約170万円に。

「授業料ばかり気にしていましたが、それ以外のところでこんなに出費がかさむとは…」

Aさん夫婦の家計はカツカツの状態となり、貯蓄分を確保するのが難しくなりました。

しかし、ゆくゆくは付属の私立高校への進学も考えている長女。今後も教育費がかさむ可能性が高いと予想されます。

Aさんの妻はパートとして働き続けることを希望していましたが、「今の収入では不安が大きい」と判断し、転職して正社員になったそうです。

私立中学への進学は「授業料以外の教育費」に注意

私立中学への進学を検討する際は、入学金や授業料以外の費用まで考慮して見通しを立てることが重要です。

特に学習レベルの高い中学では、家庭教師や学習塾、通信教育などの費用がかさむケースも少なくありません。

また、修学旅行で海外に行く場合、その分積立金が高額になることも。

「学費は払えるから大丈夫」と安易に考えず、進学後に必要となる教育費全体を把握したうえで、無理のない資金計画を立てましょう。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

の記事をもっとみる