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“1,200万の年金保険”を貯めていた60代女性→「そろそろ受け取れる」窓口へ向かうが…担当者から告げられた事実に“青ざめたワケ”

  • 2026.6.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。

20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

「そろそろ保険が満期になるから、年金が受け取れるはず」そう思って窓口を訪れる方が少なくありません。しかし実は、保険の「満期」と「年金受取開始」は別物であることをご存じでしょうか。

今回は、10年前に加入した年金保険を放置していた60代女性Aさんが直面した、思わぬ落とし穴をご紹介します。

「そろそろ年金保険が受け取れるはず!」

今年60歳を迎えたAさん。

10年前、老後の資金づくりのために悩みに悩んで加入した個人年金保険があります。毎月10万円の保険料を10年間コツコツと払い続け、累計払込保険料は1,200万円にのぼっていました。

「確か10年払いの保険だったから、そろそろ満期で年金が受け取れるはず」と思ったAさんは、手続きをしようと銀行の窓口を訪れました。
「10年前に加入した年金保険の受取手続きをしたいんですが」

しかし窓口担当者からの説明に、Aさんは思わず固まってしまいました。

「こちらの保険は確かに今年が払込満了ですが、年金受取開始は65歳からとなっております」

「え、5年後じゃないと受け取れないんですか?」

「まだ5年も待たないといけないんですか?」とAさん。「払い込みが終わったら受け取れると思っていました」と驚きを隠せませんでした。

Aさんが加入していたのは、保険料の払込期間と年金受取開始時期が異なるタイプの個人年金保険でした。払込期間は10年間(50歳〜60歳)ですが、年金受取開始は65歳から。つまり払込満了後も5年間は「据置期間」として、年金受取を待つ必要があったのです。

「加入時にきちんと説明を受けたはずなのに、すっかり忘れていました」とAさん。保険証券を一度も見返すことなく10年が経過していたことに、改めて気づかされました。

「5年間、収入が減るのにどうすればいいの…」

実はAさん、60歳を機に仕事をセーブしたいと考えていました。長年フルタイムで働き続けてきた体への負担も感じ始め、「60歳からはパートタイムに切り替えたい」と思っていたのです。

毎月10万円の保険料を払い続けられたのも、これまでフルタイムで働いてきたからこそ。しかし仕事をセーブすると収入は大幅に減ります。年金受取が65歳からだとすると、60歳から65歳の5年間は収入が大きく減る中で生活費をやりくりしなければなりません。

「個人年金が受け取れると思っていたのに、5年も先だなんて…65歳までの生活費はどうしよう」とAさんは頭を抱えていました。

一方で、窓口担当者からは少し安心できる話も聞けました。据置期間中も保険会社の運用で積立金は増え続けるため、65歳から受け取る年金総額は払い込んだ1,200万円より増える見込みとのこと。10年間受け取る場合、年間約120〜130万円(月額約10〜11万円)程度が見込まれると説明を受けました。

「払い込んだ金額より増えているのは少し安心しましたが、問題は65歳までの5年間です」とAさん。「保険証券をもっとちゃんと確認しておくべきだった」と深く反省していました。

保険証券は定期的に確認することが大切

では、同じ状況を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
個人年金保険に加入している方は、以下の点を定期的に確認しておくことをおすすめします。


・保険料の払込期間と年金受取開始時期は異なる場合がある。加入時の保険証券で必ず確認を
・据置期間(払込満了から年金受取開始までの期間)がある場合、その間の生活資金の計画を別途立てておく
・仕事をセーブするタイミングと年金受取開始時期が一致しているか事前に確認しておく
・年金受取開始時期・受取期間・受取金額を改めて確認し、老後の収支計画に組み込む
・ねんきんネット(日本年金機構)で公的年金の受取見込み額も合わせて確認し、個人年金との合計で老後資金を把握しておく
・保険証券は少なくとも年に一度は見返す習慣をつける

「加入したことに安心してしまい、内容を確認しなかった」という方は意外と多くいらっしゃいます。老後資金の柱となる保険だからこそ、定期的な確認と見直しが大切です。個人年金保険の内容や老後の資金計画についてご不明な点があれば、ぜひお気軽に窓口へご相談ください。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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