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「お客様情報の確認が必要です」銀行からメールが届き“口座番号”を入力→数日後、50代女性を待ち受けていた“恐ろしい事態”

  • 2026.8.13
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

今回ご紹介するのは、銀行を装ったメールのリンクから、偽サイトに口座番号や暗証番号を入力してしまった50代女性Aさんの体験談です。

数日後にアプリのログインができなくなり、「お金を盗まれた上に締め出された」と青ざめたAさんが、窓口で知った凍結の本当の意味と、その後の対応とは…?!

「公式からのお知らせ」だと思い込んで、入力した

Aさんは55歳、専業主婦です。夫と二人暮らしで、子供はすでに独立しています。

ある日、いつも使っている銀行から「セキュリティ強化のため、お客様情報の確認が必要です」というメールが届きました。ロゴや文面は見慣れたものとそっくりで、Aさんは公式からの案内だと信じて疑いませんでした。記載されたリンクを開き、表示された画面に口座番号と暗証番号、生年月日を入力してしまったといいます。

「毎回届く案内メールと同じような見た目だったので、まさか偽物だとは思いませんでした」

数日後、アプリが開けなくなった

数日後、いつものように公式アプリを開こうとしたAさんは、ログイン画面に「ご利用を一時停止しています」という表示を見つけました。

「あのメールがきっかけで、お金を盗まれたのかもしれない。その上、口座まで使えなくなってしまった」。Aさんの頭には、次々と不安がよぎったといいます。慌てて取引銀行の窓口を訪れました。

「盗まれた上に、閉め出された。そうとしか思えませんでした」

「凍結」は保護措置。ただし暗証番号を伝えた場合は、その先も

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

窓口でAさんの話を聞いた担当者は、こう説明しました。

入力した情報をもとに何者かが不正にログインを試みたことをシステムが検知し、それ以上不正な送金や引き出しが行われないよう、銀行側がアプリとネットバンキングのログインを一時的に止めていたのです。取引履歴を確認したところ、幸いにも不正な送金や出金はまだ行われていませんでした。

ただし、担当者はもうひとつ確認したことがありました。偽サイトに、口座番号だけでなく暗証番号まで入力していたかどうかです。暗証番号まで伝わっていなければ、残高を知られたり重大な被害に遭ったりする危険性は比較的低いものの、暗証番号まで伝わっている場合は対応が変わってくるとのことでした。

Aさんの場合は、暗証番号まで入力していました。暗証番号を変更すれば、ひとまず第三者からのログインは止められます。それでも「今後も絶対に不正なログインがないとは言い切れない」という不安から、Aさんは口座そのものを解約し、新しい口座を開設し直す道を選びました。新しい口座に切り替えるとなると、手続きには時間がかかるうえ、口座振替になっているものはすべて変更が必要です。

Aさんは専業主婦のため、給与や年金の受取先としての変更はなく、公共料金の多くも夫の口座からの引き落としだったため、変更手続きは比較的少ないほうでした。それでも、通販サイトの支払い設定や自分名義のクレジットカードなど、いくつかの引き落とし先は変更が必要で、「少ないほうと言われても、それなりに大変でした」とAさんは振り返ります。


窓口では、メールやSMSに記載されたリンクから、ログイン画面や暗証番号の入力を求めることはないこと、公式アプリやブックマークからアクセスする習慣をつけることも、あわせて案内されました。


・銀行を装ったメールやSMSで、口座番号や暗証番号の入力を求める手口が増えている
・不審なログインを検知すると、銀行側がアプリやネットバンキングのログインを一時停止することがある。これは被害拡大を防ぐための保護措置
・暗証番号まで伝えていなければ、重大な被害につながる危険性は比較的低い
・暗証番号まで伝えてしまった場合は、暗証番号の変更に加えて、口座の解約・新規開設まで検討されることがある
・口座を切り替える場合、口座振替になっているもの(公共料金・クレジットカード・給与や年金の受取先など)すべての変更手続きが必要になる
・銀行は、メールやSMSに記載されたリンクから、ログイン画面や暗証番号の入力を求めることはない。公式アプリやブックマークからアクセスする習慣を

不審なメールやSMSには要注意!

「凍結」と聞くと不安になりますが、多くの場合はそれ以上の被害を防ぐための措置です。ただし、何をどこまで入力してしまったかによって、その後の対応は大きく変わります。不審なメールやSMSに情報を入力してしまったときは、慌てて自己判断せず、早めに取引銀行や警察に相談することが被害を最小限に抑える近道です。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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