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父の通夜で「どうして来てくれなかったの」親しかった親戚を問い詰めた私。返ってきた言葉は、、、

  • 2026.5.28

筆者の話です。
父の通夜で、それまで姿を見せなかった親戚に思わず言葉をぶつけてしまいました。
その一言が、思いがけない形で届いていて──。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

来なかった人

「どうして来てくれなかったの」
通夜の席で顔を合わせた瞬間、思わずそう口にしていました。

父が亡くなり、通夜の前に一度自宅へ連れて帰ったときのことです。
親族が集まる中、父と特に仲が良かった親戚の男性の姿が見当たりませんでした。
いつも父に寄り添ってくれていた人だからこそ、仕事の合間に顔を出してくれるかもしれないと、どこかで期待していたのです。

残る違和感

その日は結局、その方に会うことはありませんでした。
自宅には人の出入りが続き、誰かと話していても、ふとその不在が頭をよぎります。

父のそばにいた時間の中で、どこかぽっかりと空いたような感覚が残りました。
夜になっても、その違和感は消えないままです。

「来てくれてもよかったのに」
そんな思いが、胸の奥に引っかかり続けていました。

ぶつけた言葉

通夜の席でその方と顔を合わせたとき、気持ちが一気にあふれました。

「親戚もたくさんいるし、自分が行っても仕方ないと思っていた」
そう返された言葉に、思わず言い返してしまいます。

「亡くなった連絡もおじちゃんにはすぐにしたし、お父さんと仲良かったやろ?」
「おじちゃんも親戚やないの!」

大人の集まる場で、言い過ぎたのではないかと、その瞬間に少しだけ後悔がよぎりました。
私はただ、父との思い出が人一倍深いおじちゃんと一緒に、ゆっくり父の話をしたかっただけだったのです。

届いた意味

その後、その方は以前より頻繁に顔を出してくれるようになりました。

理由を聞くと、こう話してくれたのです。
「あのときの言葉で、自分がそこまで大切に思われていたことに気づいた。遺族の迷惑にならないようにと思ったけど、遠慮しなくてよかったんやね」
「自分は、出しゃばらない方がいいと思っていたんよ」
そう言って、少しだけ笑いました。

あのときの私の不器用な言葉は、思っていたよりもずっと、まっすぐ届いていたのかもしれません。
「大切な相手だからこそ、遠慮して一歩引く優しさ」もあれば、「寂しいから来てほしかったと素直に伝える大切さ」もある。
同じ言葉でも、受け取り方で意味は変わる。
そう感じてからは、相手との距離を決めつけずに向き合いたいと思うようになりました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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