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「本屋大賞」をふたりで楽しむ!今年のベストはどの作品?

  • 2026.5.26

“出版不況”がさけばれ、街の本屋さんは閉店を余儀なくされている昨今ですが、「紙の本が好き」「本は紙で読みたい」という人も年齢問わずたくさんいるでしょう。

今は手の中のスマホをポチっとすれば翌日には本が届く時代。本は好きだけれど、本屋さんにはあまり足を運ばないという人もいるのではないでしょうか。そんな今だからこそ、次の週末は本屋さんデートをしてみませんか?

いざ、本屋さんに行ってもどの本を選んだらよいか迷ってしまうというふたりに向けて、今回は「本屋大賞」を紹介します。

本屋さんデートのススメ!本屋大賞は本を選ぶ指標に

本屋さんデートをしよう!……とふたりで本屋さんに出かけても、好きなジャンルや好きな作家が確立している方は決まった本棚に直行して、すぐにお会計を済ませてしまうかもしれません。反対に、あまり本を読まないという方はどの本がよいのかわからず店内をぐるぐると何周もしてしまうなんてことも。

そこで本屋さんデートでぜひ注目していただきたいのが「本屋大賞」です。
本屋大賞とは、全国の書店員が「自分で読んでおもしろかった、店で売りたい、お客様に勧めたい」本を投票で選ぶ、2004年に始まった文学賞です。日々、本の近くで働いている書店員さんが勧めたい本とくれば、俄然興味が湧いてきます。

受賞作品は、ベストセラーになったり、映画化されたりする傾向があるため、ふたりでの本屋さんデートで本を選ぶときのきっかけにもなりそうです。

4月9日に発表された「2026年本屋大賞」の結果は以下の通りでした。(本屋大賞の3位までと、各部門の1位を記載)

大賞:朝井リョウ 著「イン・ザ・メガチャーチ」 日経BP 日本経済新聞出版
2位:佐藤正午 著「熟柿」 KADOKAWA
3位:村山由佳 著「PRIZEープライズー」 文藝春秋

翻訳小説部門1位:メリッサ・ダ・コスタ 著「空、はてしない青」講談社

発掘部門 超発掘本:原田宗典 著「旅の短篇集 春夏」角川文庫

今年の大賞は朝井リョウ著「イン・ザ・メガチャーチ」

今年、栄えある大賞を受賞したのが朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」でした。“推し活”をさまざまな視点から描いた作品です。

どの登場人物に感情移入するか、視点によって感じ方が変わってくるので、読んだ後にふたりで感想を語り合うのにもピッタリな一冊。相手から自分とは違った感想を聞くことができるかもしれません。

エンタメ性の高い作品なので、およそ450ページという長編小説ですが、思いのほか短時間で一気に読めてしまいます。本屋大賞はのちに映画化されることも多いので、もし映画化するなら、俳優は誰がよいか……などと話すのもふたりで同じ本を読んだからこそのお楽しみ。

朝井リョウさんは“今この時代”を炙り出すような作品を書くのが得意な作家です。まさに、大賞を取った「イン・ザ・メガチャーチ」は、今を生きる私たちだからこそ楽しめる作品とも言えるでしょう。ぜひ、ふたりで手に取ってみては?

たまには翻訳小説も。1位はメリッサ・ダ・コスタ「空、はてしない青」

翻訳小説部門で1位となったのが「空、はてしない青」です。著者のメリッサ・ダ・コスタさんは1990年フランス生まれ。2019年のデビュー以来、フランスでミリオンセラーを連発し、2023年、2024年に最も売れたフランス人作家となっています。

「空、はてしない青」はそんな彼女のデビュー作。若年性アルツハイマーで余命2年と宣告された26歳の男性エミルが、人生最期の旅に出るロードノベルです。ひょんなことから出会ったジョアンヌという女性とともに最期の旅に出るのですが、エミルとジョアンヌの交流はもちろんのこと、旅先で出会うさまざまな人とのエピソードもこの物語の見どころです。

エミルも、そしてジョアンヌも心に傷を抱えていますが、決して悲しい物語ではなく、どこか清々しい気持ちになるストーリーです。

翻訳小説は読みにくいと感じる方もいるかもしれませんが、こちらはとてもスムーズな翻訳が評判です。そして登場人物もあまり多くないので、世界観に没頭することができます。

生と死、パートナー、結婚、家族、子ども……など、いろいろな要素が組み込まれている作品なので、カップルで読むのにはピッタリ。

読後には、大きな感動とともに、今目の前にいるパートナーのことや家族のことを改めてしっかりと考えたくなるので、ふたりの関係をもう一歩前進させたいと考えているカップルにぜひ読んでいただきたい作品です。

本屋大賞から気になったものを1冊ずつ選んでシェア!

今回は本屋大賞と、翻訳小説部門1位をピックアップしましたが、本屋大賞に選ばれる作品のジャンルはさまざまです。今年もこの記事内で紹介した本を含めて14作品が選ばれているので、好みに合ったものを見つけることができるのではないでしょうか。受賞作品には、医療系やミステリーなど幅広いジャンルがそろっています。

ふたりで本屋さんに出かけて1冊ずつ選んで、読み終わった後に交換して互いに選んだものを読むというのは、よく本屋さんに出かける本好きなふたりならごく自然にするやりとりかもしれません。でも、あまり本屋さんには行かないというふたりだとしたら、ぜひ、きっかけとして、本屋大賞に注目してみてください。

本屋さんにとっても本屋大賞は大きなイベント。「本屋大賞」の棚を用意して、受賞した作品が一か所にまとめられていたり、大きくPRされていたりすることが多いため、あちこちの棚を探さなくても、すぐに見つけられることがほとんどです。

ぜひ、本屋大賞の作品を本屋さんで手に取って、表紙を眺め、どれを読むか選ぶ……という醍醐味をふたりで楽しんでみてください。

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次の週末は本屋さんへ行こう!

今回は、ふたりで楽しむための「本屋大賞」を紹介しました。詳しく紹介したのは2作品でしたが、どちらも読み応えのある、骨太の作品。だからこそ読み終わったときに感想を語り合いたくなるはず。パートナーと一緒に読めば、身近で感想を語り合える相手ができるので、それも含めてステキな時間になるのではないでしょうか。

本屋大賞に限らず、本屋さんでいろいろな本を手に取ったり、選んだりすることで、アイデアが生まれたり、新しい知識を得たりと思いがけず得られるものがたくさんあります。

ぜひ、今週末はふたりで本屋さんに出かけてみてください!

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