1. トップ
  2. 暮らし
  3. 子どもの熱中症初期サインを見逃さないために。クリニック院長の寺井先生にお伺いしました

子どもの熱中症初期サインを見逃さないために。クリニック院長の寺井先生にお伺いしました

  • 2026.5.25

子どもの方が熱中症になりやすいって本当?熱中症にならないように気を付けるには、どんな対策をしたらいい?そんな悩みについて、産業医勤務の経験もある、ミサクリニック六本木本院院長の寺井美佐栄先生に原因と対策をお伺いしました。

ママ広場

夏になると毎年のように耳にする「熱中症」。近年は気温の上昇もあり、小さなお子さまの熱中症リスクはさらに高まっています。
特に乳幼児は、自分で「暑い」「喉が渇いた」とうまく伝えられないため、周囲の大人が早めに気づいてあげることがとても大切です。私自身も一歳児を育てる母として、日々「水分は足りているかな?」「暑すぎないかな?」と気を配りながら過ごしています。

なぜ子どもは熱中症になりやすいの?

子ども(乳幼児・幼児)は、大人に比べて暑さに弱い特徴があります。
その理由の一つが、体温調節機能がまだ十分に発達していないことです。特に汗をかいて体温を下げる機能が未熟なため、暑さを感じてもすぐに熱を逃がすことができず、体に熱がこもりやすくなります。また、子どもは大人よりも体内の水分割合が高く、外気温など周囲の環境の影響を受けやすい傾向があります。気温が高い環境では、体の熱をうまく逃がせず、逆に周囲の熱を吸収してしまうこともあります。幼い子どもは身長が低いため、地面からの照り返しの影響を強く受けます。真夏のアスファルト付近は非常に高温になっており、大人の顔の高さで32℃でも、子どもの顔の高さでは35℃前後になることもあるといわれています。
さらに、子どもは遊びに夢中になると喉の渇きや体調の変化に気づきにくく、自分から休憩や水分補給を求められない場合もあります。

見逃しやすい熱中症の初期サイン

熱中症は突然重症化するだけでなく、小さな変化から始まることも多いです。
例えば、
●機嫌が悪い
●顔が赤い
●いつもより元気がない
●ぼーっとしている
●汗をかきすぎている、または汗が出ていない
●おしっこの回数が少ない
こうした症状も、熱中症のサインである可能性があります。

ママ広場

家庭でできる熱中症予防

熱中症対策で最も大切なのは、「暑くなってから対処する」のではなく、『暑くなる前に予防すること』です。(1)こまめな水分補給
熱中症対策で特に大切なのが、こまめな水分補給です。
本人が「喉が渇いた」と感じた時には、すでに体の水分がかなり失われている場合もあります。そのため、喉が渇く前から少しずつ水分と塩分を補給することを意識しましょう。外出時は、水筒やペットボトルを持ち歩くのがおすすめです。特に外遊び中や運動時は、15〜30分ごとを目安に、少量ずつこまめに飲ませることが大切です。高温環境や運動時の水分補給量の目安としては、もともと脱水がない状態であれば、9〜12歳では20分ごとに100〜250mL程度、思春期では1時間あたり1〜1.5L程度の経口補水が推奨されています。補給する飲み物は、水だけでなく電解質を含むイオン飲料や経口補水液を活用するのも良いでしょう。ただし、スポーツドリンクは糖分が多いものもあるため、日常的な飲みすぎには注意が必要です。
(2)暑い時間帯の外出を避ける
気温が高くなる11時〜15時頃は、長時間の外遊びを避けましょう。ベビーカー内は熱がこもりやすいため注意が必要です。
(3)衣類を工夫する
通気性や吸湿性の良い服を選び、汗をかいたらこまめに着替えましょう。帽子も有効ですが、長時間被っていると熱がこもる場合もあるため、時々外して熱を逃がすことも大切です。
(4)室内でも油断しない
「家の中だから安心」と思われがちですが、室内熱中症も少なくありません。エアコンを適切に使用し、室温・湿度を確認する習慣をつけましょう。

水分補給で気をつけたいポイント

「とにかく水を飲めばいい」と思われがちですが、大量の汗をかいた時は塩分も一緒に失われています。軽い汗なら水やお茶でも問題ありませんが、たくさん汗をかいている時やぐったりしている時は、経口補水液や塩分を含む飲料を活用するのをおすすめします。
ただし、スポーツドリンクは糖分が多いものもあるため、日常的に大量摂取するのは注意が必要です。
また、乳児の場合はミルクや母乳も大切な水分補給になります。

こんな時はすぐ受診を

以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
◆水分が飲めない
◆呼びかけへの反応が鈍い
◆ぐったりしている
◆けいれんがある
◆高熱が続く
◆顔色が悪い
◆吐いてしまう
特に、「眠そう」というより『意識がぼんやりしている』ように見える場合は注意が必要です。
迷った時は、無理に様子見をせず医療機関へ相談してください。

まずは『無理をしない』ことが大切

子どもの熱中症は、早めに気づいて対策することで防げるケースも多くあります。
「せっかくの夏だから外で遊ばせたい」と思う気持ちもありますが、暑さが厳しい日は無理をしないことも大切です。
まずは、 『いつもと違う』小さな変化に気づいてあげること。そして、大人が先回りして環境を整えてあげることが、子どもを守る大きな一歩になります。
暑い季節を安全に、そして楽しく過ごすために、ぜひ今日からできる熱中症対策を取り入れてみてください。

※記事作成時に生成AIを使用しています。

執筆者

プロフィールイメージ
寺井美佐栄
寺井美佐栄

ミサクリニック六本木本院院長。
産業医科大学医学部卒業後、医療機関にて経験を積み、美容皮膚科へ転身。10年にわたり複数の大手美容皮膚科クリニックで院長を歴任し、豊富な症例経験と技術力を培う。2022年にミサクリニック六本木本院を開院し、メスを使わず『ナチュラルな美しさ』を引き出す施術に定評があり、特に切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアを得意とする。YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、患者目線に立った分かりやすい解説にも定評。患者一人ひとりに寄り添った美容医療を提供している。
プライベートでは1歳児を育児中。

ミサクリニック 六本木本院

元記事で読む
の記事をもっとみる