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開発部長「危機感が足りない。結果を出せ」抽象指示しか出さない男に問い返した瞬間→絶句して資料に目を落とした

  • 2026.5.26

抽象論だけで詰めてくる上司

「なんでこの人が部長なんだろう」と、思わずにはいられない瞬間があった。

入社から十数年、IT系のシステム開発会社でエンジニアとして働いてきた。異動で新しい部長のもとにつくことになったのは、数年前の春のことだ。着任直後から、その上司の物言いが引っかかりはじめた。

会議のたびに飛び出す言葉は、「もっと主体的に動いてくれ」「このチームは危機感が足りない」「結果を出さないと話にならない」。どれも耳触りは悪くない。ただ、チームが具体的に何をどう変えればいいのかは、一度も語られなかった。

口が達者な割に、技術的な話になると急に歯切れが悪くなる。仕様の確認を求めると「それを考えるのが君たちの仕事だろ」と返される。現場で実際に手を動かしているのは、いつもメンバー側だった。

そのうちチーム全体に、じわじわと疲弊感が広がっていった。ミーティングが終わるたびに誰かが小声でため息をつく。そんな空気が、着任から半年ほどで当たり前になっていた。

問い返した、あの一瞬

転機は、ある週次ミーティングの終盤だった。

部長が資料を指でたたきながら言った。

「危機感が足りない。結果を出せ」

その言葉が、何かのスイッチを押した。

「すみません、確認させてください」と口を開いた。

「具体的には何をどうすればいいんですか?」

続けてこう伝えた。「優先すべきタスクと、やめていいタスクを教えていただけると動きやすいんですが」

静かな、でも迷いのない声で。

部長の眉がわずかに動いた。「それは……状況を見ながら判断してくれ」

「状況の判断基準を教えていただけますか。チームとして動くには、軸が必要なので」

返答が来なかった。部長は手元の資料に目を落としたまま、しばらく黙っていた。会議室がしんと静まり返った。

隣に座っていた同僚がこっそり目配せをしてきた。言葉はなかったが、その表情に「よく言ってくれた」と書いてあった。

抱えていたものが、少し軽くなった

あの質問が正解だったかどうかは、今も分からない。場の空気が変わったのは確かだったが、その後も状況がすぐに改善されたわけではなかった。

それでも、ずっと飲み込んでいた疑問を声に出せたことで、胸の奥につかえていたものが取れた。「おかしいと思っているのは自分だけじゃない」と、チーム内で改めて確認できた気がした。

働く現場には、こういう「問い返すべき瞬間」がある。丁寧に、でも明確に、そう伝えられたことが、小さくても確かなスッキリだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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