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玉ひもを見て「どうやって食べるの?」見知らぬ人にレシピを教えたら、数週間後『思わぬ展開』に!

  • 2026.5.21

筆者の話です。
デパートでの何気ない買い物中、見知らぬ女性に声をかけられました。
その場限りと思っていたやり取りが、思いがけない形で続いていきます。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

声をかけられる

「それどうやって食べるの?」
仕事帰りに立ち寄ったデパートの食料品売り場で、隣にいた女性から声をかけられました。

転勤族として地元を離れて暮らす中、慣れない土地での生活にも少しずつ慣れてきた頃のこと。
その日は、母から教わった鶏の玉ひも(卵のもとになる部分)を買おうと、精肉売り場で量り売りをお願いしていました。

普段はなかなか手に取らない食材ですが、夫の好物ということもあり、少し奮発してデパートで購入することに。
安価な部位でも、こうして丁寧に並べられていると、少し特別に感じます。

伝えたレシピ

手にしていた商品を見ながら、甘辛く煮る簡単な作り方を伝えました。
しょうがを入れてしょうゆと砂糖で味を整えるだけの、昔から実家で作っていた味。
特別な材料は使わず、短時間で仕上がることもあり、忙しい日の定番でもあります。

女性はうなずきながら「美味しそうね」と笑い、そのまま同じものを注文していました。
「気に入っていただけるといいのですが」そう声をかけると「やってみるわ」と軽く手を振ってくれます。
うまく伝わっているだろうかと、少しだけ気になりながら売り場を離れました。
短いやり取りのあと、それぞれ会計へ向かい、その場はそれで終わったはずでした。

思わぬ再会

「この間はありがとう。あれ作ってみたら美味しかったのよ」
数週間後、同じ売り場の前でばったりその女性と顔を合わせました。
向こうから声をかけられ、前回のやり取りを覚えていてくれたことに驚きます。
少し身を乗り出すようにして、「家族にも好評でね」と続けるその様子に、思わず顔がほころびました。

ちょうどその方が「玉ひもをお願いします」と店員さんに声をかけるのが聞こえ、思わず「私も」と声を重ねます。
「今日も買って帰るの」と笑顔で話す姿から、あのときの会話がそのまま日常につながっていることが伝わってきました。
何気なく交わした一言が、相手の食卓に残っていたことに、少し不思議な気持ちになります。

つながる距離

買い物をするだけの場所だった売り場で、自然と言葉を交わす関係が生まれていました。
母から受け取ったレシピが、偶然のつながりを生み、別の誰かの生活の中で繰り返されている。

そのことを思うと、遠く離れた場所にいても、どこかでつながっているような気がしました。
何気ない一言でも、人との距離を少し近づけることがある。そんな小さな温かさが残る出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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