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「どこでもいい」と返し続けた僕が、彼女の「じゃあ図書館ね」に3秒で返した本当の理由

  • 2026.5.15
ハウコレ

最近のデートはいつも彼女任せでした。本当は行きたい場所があったのに、「地味だ」と思われるのが怖くて言えなかったのです。けれど彼女からの一言が、僕がずっと飲み込んできた本心を、思いがけず引き出してくれました。

本当は落ち着く場所が好きだった

付き合った当初は、頑張っておしゃれなお店やにぎやかな場所を提案していました。彼女が喜ぶ顔を見たかったし、デートはそういうものだと思っていたからです。でも本当の自分は、人混みも音楽が大きい場所も得意ではありません。週末は家で本を読むほうが落ち着きます。

だから付き合いが長くなるにつれて、提案する側を彼女に譲るようになっていきました。「どこでもいい」と返せば、彼女が選んでくれる場所に行ける。それは僕にとって、楽な逃げ道でもあったのです。

「地味」と言われるのが怖かった

本当は何度も、図書館や書店、落ち着いたブックカフェに行きたいと言いそうになりました。でも口に出す前に、いつも飲み込んでしまうのです。

彼女は明るくて、人と関わるのが好きな人。そんな彼女に「図書館行きたい」なんて言ったら、「えー、地味じゃない?」と返されそうで怖かった。彼女が代わりに提案してくれたらいいのに、と思ったことは何度もあります。けれど、自分の本音を伝えないまま「どこでもいい」を返し続けてきた自分を、心のどこかでは情けなく感じてもいました。

彼女からの「じゃあ図書館ね」

その夜も、彼女から「次のデートどこ行きたい?」と来ました。いつものように「どこでもいい」と返してから、5分ほど経ったときです。「じゃあ図書館ね」というメッセージが届きました。最初は冗談かと思いました。でも何度読み返しても、その文字は変わりません。考えるより先に「いいね、行こう」と打って送信していました。3秒もかかっていなかったと思います。

彼女から「えっ、本気で?」と返ってきて、僕は「むしろ前から行きたかった」と打ち込みました。スマホを置いて、ベッドの上でしばらく天井を見上げていました。言ってよかったのか、まだわかりません。でも、ずっと飲み込んできた一言が、ようやく外に出た気がしたのです。

そして...

翌週、彼女と一緒に図書館へ行きました。文学コーナーで本を選んでベンチに腰を下ろすと、彼女が隣に座って「これ、どんな話?」と手元をのぞき込んできました。あらすじを話していると、彼女は真剣に聞いてくれました。

帰り道のカフェで「ずっと我慢してたの?」と聞かれて、「我慢じゃないけど、地味って思われたくなくて」と答えました。彼女は「もっと早く言ってほしかった」と笑ってくれました。僕が彼女を信じきれていなかっただけだったのです。これからは、本心をちゃんと言葉にしていこうと思います。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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