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東京建築祭で特別公開される名建築5【上野・本郷・湯島】

  • 2026.5.13
東京建築祭

2026年5月16日(土)から「東京建築祭2026」がスタートする。3回目を迎える今年は、各国大使館や学校建築、文化施設などが加わり、過去最多となる151件が参加。本記事では、その中から通常は非公開の建築を特別に公開する「特別公開」と、建築祭の期間に合わせて特別な展示を行う「特別展示」の対象となる上野・本郷、湯島の名建築を厳選して紹介。普段は閉ざされた扉の内側に足を踏みれられるチャンスをお見逃しなく!

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東京藝術大学 赤レンガ1号館

1880年、教育博物館(国立科学博物館の前身)の書籍閲覧所書庫として建てられた、東京最古とも言われるレンガ建築。設計者は、明治初めに横浜で西洋の建築技術を学んだとされる工部省の技官、林忠恕(はやし ただひろ)だ。

今回公開される1号館2階の内部では、壁に残る関東大震災の痕跡やアーチ窓、屋根架構のディテールまで見ることができる。

隣に立つのは、赤レンガ2号館。アメリカ・コーネル大学で建築を学び、明治・大正期に活躍した小島憲之が設計を担当した。こちらは、外観のみ見学可能だ。

住所/東京都台東区上野公園12-8

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国立国会図書館 国際子ども図書館

今年120周年を迎える「国際子ども図書館」レンガ棟は、明治期の旧帝国図書館と昭和初期の増築を継承した建物。これを、安藤忠雄が設計したガラスボックスが貫く。

世界を知るへや(旧貴賓室)や児童書ギャラリー(旧特別閲覧室)、大階段を見ると、創建当時の意匠が丁寧に補修・復元されているのがわかる。建築祭で特別展示が見られるのは、レンガ棟3階ホール。建築資料の展示や改修の過程をとらえた映像を通して、建物の歴史が紹介される。

住所/東京都台東区上野公園12-49

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旧岩崎邸庭園

「旧岩崎邸庭園」の敷地内に佇む、日本でも珍しいスイス山小屋風コテージの撞球室(ビリヤードルーム)が特別公開される。設計は、英国人建築家ジョサイア・コンドル。

スイス山岳地帯の建築を思わせる木造平屋建ての空間で、壁に使用されているのは、金唐革紙(きんからかわし)。和紙に金属箔を貼り、凹凸紋様を型押しして彩色を施した高級壁紙だ。今回は、その技の高さがよく分かる貴重な版木ロールを披露する。

開催期間中は、特別に洋館前の芝生に立ち入れるエリアを用意。ここから、ベランダを彩る英国「ミントン」のヴィクトリアンタイルを見学することができる。

住所/東京都台東区池之端1-3-45 ※入場料別途

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東京国立博物館 日本庭園 茶室

「東京国立博物館」本館の奥、庭園の中に佇む4棟の茶室を特別公開。春草廬(しゅんそうろ)、転合庵(てんごうあん)、六窓庵(ろくそうあん)では、普段は閉じている扉が開かれ、内部をのぞき見ることができる。

九条館(くじょうかん、写真)に関しては、5月22日(金)は内部への立ち入り見学が可能に。こちらは、もともと京都御所内の九条邸にあったものを東京・赤坂の九条邸に移した建築。1934年、現在の位置に移築された。まわり廊下や、カリン材の一枚板に藤花菱の紋様が透かし彫りされた欄間(らんま)、それから狩野派による楼閣山水図などを備えた、普段非公開の空間を堪能したい。

※九条館(5/22のみの公開)は、順番待ち申込の上、立ち入り可能。

住所/東京都台東区上野公園13-9

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桜縁荘

1920年に建てられた伝統構法の民家、「桜縁荘(旧唐木田家住宅)」が、2026年に完了した改修工事直後に特別公開される。

築約100年以上を経て解体の危機に瀕していたものの、それを乗り越え、2024年に国の登録有形文化財となった。今回の改修工事は、谷中を拠点に建築設計や店舗運営などを手掛けるHAGISOと、宮大工の技術を持つ谷根千工房が担当。既存の意匠や構造を残しつつ、構造補強と断熱改修を施し、建物を次の100年へと継承していくことを目指した。

住所/東京都台東区上野桜木1-12-8

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