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プロは新品を選ばない。ヴィンテージで探すべきインテリア15

  • 2026.4.3
Hearst Owned

新しいインテリアアイテムを買うのは実に楽しい。きっと、この記事を読んでいる人なら共感してくれることだろう。けれど、もっと楽しいことがあるとしたら? それは、自分にとっては新しいけれど、裏にストーリーを秘めた掘り出し物を見つけること。「インテリアに関して言うと、私が絶対に新品で購入しないものがあります」とケリー・ケリー・スタジオのCEOでクリエイティブディレクターを務めるケリー・ケリーは言う。「アンティークやヴィンテージ、また家族から受け継いだものには魂が宿っていて、ストーリーがある。それにサステナブルです」

これまでの持ち主に愛され、ストーリーを秘めたアイテムを取り入れると空間に深みが生まれ、新しいものを購入するより住み手のスタイルが効果的に反映される。「私は、少しの傷や使い込んだ痕跡のあるアイテムが好きですね」とケリー。「空間に独特の風合いが生まれます。新しい家具やアクセサリーには真似ができませんよ」

また、古いアイテムは、構造的にも優れていることが多く、量産品では真似できないストーリーを秘めていることもある。「私たちは、どんなプロジェクトでもまずアンティークやヴィンテージを中心にスタイリングしていきます」とケイティー・カイザー&コーのケイティー・カイザーは言う。「クライアントのコレクションの核となるこれらのアイテムは、思い出深い品であることも少なくありません。それぞれの部屋の要となり、空間にオリジナルの魅力をもたらします」

本記事では、トップデザイナーたちが「新品を買う前に探す」アイテムを紹介。早速チェックしていこう。(US版「ハウス・ビューティフル」より)

Rawpixel / Getty Images

質がよく古い「ダイニングテーブル」

ダイニングに重厚感や温もりをもたらしたいのなら、あえて不完全なものを取り入れよう。「ヴィンテージやアンティークのダイニングテーブルは、料理、会話、祝祭のストーリーを彩ります。新品のチェアや照明もなじみ、浮いた感じがしません」とケリー。

JL Jordan Photography

時を超えたヴィンテージの「ラグ」

ヴィンテージのラグは、「ヴィンテージ」であるということだけでそれが時の試練を耐え抜いたことが証明している。「使い込まれたラグがあると、ラグジュアリーな雰囲気が生まれます」とベサニー・アダムス・インテリアズのベサニー・アダムスは言う。「私の家にもヴィンテージのラグがあるのですが、飲み物がこぼれたり、汚れたりしても慌てることがありません。同じようにつくられた新品よりずいぶんと気が楽なんです。そのラグが私の手に届くまでの道のりを考えると、自分の子供たちが何をやらかしても、落ち着いた気持ちでいられます」

cgering / Getty Images

手で編まれた「バスケット」

タオルや予備のブランケットを収納したり、バスルームのキャビネットを整理したり、ヴィンテージのバスケットは、さまざまな場面で活躍する。「手編みのバスケットはテクスチャーも魅力的で、歴史を感じさせます。それに、使い方は無限大。収納にも、スタイリングにも欠かせません」とジ・インテリア・コレクティブのアナスタシア・ケイシーは言う。「さらにその表情豊かなディテールは、量販店に並ぶアイテムにはかないません」

Katie Kiser & Co.

多用途に対応するアンティークの「ドロワー」

ドロワーは、サイドボード、それからドレッサーとしても使えます。「私はオークションサイトで時に15点以上の家具に入札価格の通知設定をしていて、毎朝コーヒーを飲みながら、その経過をチェックしているんです」とカイザー。「アンティークのドロワーやチェストが合わない空間やスタイルはありません。機能性だって抜群ですよ」

Andreas von Einsiedel / Getty Images

少し不完全なアンティークの「ミラー」

鏡は、住まいのあらゆる場所をグラマラスに演出してくれる。「アンティークの鏡を掛けるだけで、そこが魅力的になり、深みも生まれます。ユニークなフレームや不完全な鏡面がいいですよね」とケリー。「私は、マントルピースの上やエントランスに掛けたり、ギャラリーウォールにディスプレししたりして光を拡散させ、『長い間かけてつくり上げた』ような空気感をつくり出します」

Katie Kiser & Co.

誰かの記憶を受け継ぐ「インテリアアクセサリー」

誰でも買えるような量産品を手に入れて、安心してはいけない。「新しいアイテムに埋めつくされた本棚ほどつまらないものはありません」とカイザーは断言する。「ビルトイン型の家具をスタイリングするなら、それは家族の歴史を深掘りする、いい機会だと思ってください。祖父が大切にしていた小物をディスプレイしたり、ヴィンテージ・マーケットで地元にゆかりのあるものを見つけたりしてもいい。私は、思い出深い品を並べることが多いですね。というのも、ここではシンメトリーな配置など気にしなくていいから。他に置き場所のないようなアイテムを主役にしたっていいのです」

Cavan Images / Getty Images

歴史を物語る「セラミック」

デコラティブなアイテムは、自ずとストーリーを語り出す。古いセラミックは新しいものより、この役割を的確に果たしてくれる。「ヴィンテージのセラミックは多くの場合、不完全なフォルムや釉薬をまとっています。それゆえ唯一無二の魅力があるのです」とケイシーは話す。「どんな隙間も魅力的に演出してくれます。ストーンウェアから(転写技術を用いた)トランスファーウェアまで、選択肢は果てしない。安価で購入できるものも多いし、新品のセラミックよりずっとよい働きをしてくれます」

Kerrie Kelly Studio

時に彩られたヴィンテージ「アート」

壁を飾るアートのために財産をなげうつ必要はない。ヴィンテージ・アート(風景画に肖像画、抽象画もいい)を招き入れると、部屋に温もりと個性が生まれる。量産品では、こうはいかない。「モールディングを備えたシンプルで安価なフレームなどは、(額の下にしく)マットを取り替えるだけでアップデートできます。他にはないフレームになりますよ」

JL Jordan Photography

60-70年代の「ソファ」

どの家にも、1台は必要なソファ。とはいえ、新品を購入する必要はない。特に、他にはないものを探しているなら、なおさら。「クライアントにも自分自身のためにも、ヴィンテージを買うことが多いですね」とアダムス。「デザイナーたちが1960年代から70年代にかけて生み出したフォルムに、カラフルな新しい張り地を合わせると、最高なんです。これにより、ヴィンテージの商品寿命が、あと50年は伸びます」

Cyndi Monaghan//Getty Images

経年を感じさせる金属製の「キャンドルホルダー」

キャンドルホルダーは、食卓に置く場合でも、他の場所のインテリアとして飾っても、ヴィンテージショップで買い求めたい。「古い金属製品に見られる職人技や仕上げは、現代では再現できません」とケイシー。「新品にはない、かすかな温もりと物語が宿っているのです」

LB Studios / Getty Images

しっかりした木製フレームの「チェア」

使い古されているように見えたり、多少の傷や色あせが気になったりしても、あきらめてはいけない。それは、店舗に並ぶ新しいチェアより、はるかに興味深い仕上げを手に入れることができるから。「構造がしっかりしたヴィンテージのチェアを、機能性の高いモダンなテキスタイルや、クラシックなストライプで張り直すと、新旧のコンビネーションがすばらしく、優れたフレームをゴミ処理場から救い出すことにもなります」

JL Jordan Photography

成長の過程にぴったり合う「子ども用家具」

子どもは信じられないほどのスピードで成長する。だから、一時期しか使わない家具のために散財する必要はない。中古品を購入してもいいし、親戚や友人からゆずり受けてもいい。「まだ小さいうちは気づきにくいものですが、子どもたちはすさまじい勢いで成長し、3歳の頃は手放せなかったプレイテーブルも、6歳になるともう小さくなってしまうのです」とアダムスは言う。

Catherine Falls Commercial / Getty Images

歴史をまとう「ベッドサイドテーブル」

「本物らしい」オーセンティックな雰囲気を出したいのなら、統一感を強調しすぎてはいけない。「私は、ヴィンテージのサイドテーブルやミスマッチなナイトスタンドを取り入れ、ベッドルームやリビングを“撮影セット”に見えないようにしています」とケリー。「小さなアンティークのテーブルをベッドやソファの近くに置くと、空間が一気に洗練され、そこに歴史が感じられます」

Katie Kiser & Co.

多用途に使えるヴィンテージ「ベンチ」

座るためにも、収納にも使えるベンチは、どんな部屋にも必要。「アンティークやヴィンテージのベンチは、個性豊か。新しい空間や、新築の家にも個性をもたらしてくれます」とカイザーは言う。多少ぐらついたり、思い通りの仕上がりでなかったりしても心配は不要。職人に補強してもらうこともできるし、DIYだって可能だ。

Michael Hunter

細工の美しい「キャビネット」

収納は、どれだけあっても、さらにほしくなるもの。古いキャビネットを手に入れれば、スタイルと実用性を共に手にすることができる。「本物のヴィンテージ家具に宿る心と魂は、決して偽ることができない。だから、私は既製品のキャビネットや食器棚を買いません」と言うのは、バンビ・アリン・インテリア・デザインのバンビ・アリン・バトンだ。「私の経験では、アンティークは、掘り細工や経年変化が美しく、収納力も優れています」

original text : ARICCA ELIN SANSONE
translation : CHISATO YAMASHITA

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