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「ムベ」。洛北の地で大切に育まれる心身を潤す郷土の味わい

  • 2026.5.12

常に日本の美食界をリードし続けてきた街・京都。長い歴史とともに育まれた美意識を受け継ぐ料理人の新たな感性を味わう、京都ガストロノミーの現在をお届けします。今回ご紹介するのは、美食家から注目を集める日本料理店「MUBE(ムベ)」です。

旬のうま味を繊細に表現した一皿でゲストを魅了。低温調理した三重産とらふぐに添えたのは、塩のみで味付けした白子の餡(あん)。 Katsuo Takashima

洛北・玄琢(げんたく)の閑静な一角。むべの木や季節野菜が育つ約300坪の土地にたたずむ築約150年の古民家が美食家の熱い視線を集める日本料理店「ムベ」です。

厨房を率いる店主の泉 貴友さん(前列右)とスタッフの皆さん。 Katsuo Takashima

カウンターに立つのは京料理の名店「じき 宮ざわ」で10年にわたり料理長を務めた泉 貴友さん。古くからの発酵食文化が息づく滋賀・長浜に生まれた彼が、自身のお店の場所に選んだのが江戸時代の名医・野間玄琢が薬草園を開いたという由緒のある地でした。

熟成日本酒を塗り、炭火焼きにした本もろこ。 Katsuo Takashima

土壁を再生するなど、古い趣を大切によみがえらせた空間には、酒造庫や醗酵棚を備え、薬膳にも精通する泉さんが目指すのは、心と体を潤す“日本の料理”。京都をはじめ、郷土の食文化を自分なりに解釈し、自然の恵みの味わいを繊細に映し出した美味に心は豊かに満たされること間違いなし。

店内にはカウンター8席が。 Katsuo Takashima

コースはおまかせで12~13皿。新たな感性が生み出す滋味を心静かに味わえば、これ以上ない至福の感情に包まれることでしょう。

「ムベ」
料金/コース 昼¥17,600、夜¥28,600
所在地/京都府京都市北区大宮玄琢北町11-1
営業時間/12:00~、18:00~(共に一斉スタート、要予約)
定休日/不定休
TEL/075-384-9987
URL/mube.co.jp

初出:リシェスNo.55 2026年3月27日発売

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