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親の面倒を丸投げしていたくせに「長男だから家を継ぐ」財産目当ての兄に、父がビシッと一言

  • 2026.5.12

両親の老後、子どもの立場としてどう面倒を見るか頭を悩ませる問題ですよね。特にきょうだいがいると、誰がその役割を担うのかが重要です。
今回は、筆者の友人が体験した“両親の老後問題”に関するエピソードを紹介します。

画像: 親の面倒を丸投げしていたくせに「長男だから家を継ぐ」財産目当ての兄に、父がビシッと一言

両親の面倒を見るのは娘の私ばかり

私は仕事の合間を縫って、少しずつ実家の両親の病院付き添いや掃除、さまざまな手続きなどをしています。何不自由なく育ててくれた両親に感謝しているのはもちろん、だんだんと老いてきた両親の手助けをしたいと思うからです。

しかし、私よりも実家の近くに住んでいる兄は「仕事が忙しい」を理由に、一切ノータッチ。

それならば、せめて費用面だけでも……と思って何度も連絡をしますが、まったく取り合ってくれません。

何もしなかった兄が「俺は長男」と言い始める

体が動かなくなってきた母の面倒をたびたび見ていた私ですが、私生活や仕事、通いでの介護に限界を感じ、意を決して母を施設へ。もちろん、手続きなどもすべて私が担いました。

父は母を施設に入れることに関して文句は言わないものの、手も口も出しませんでした。

母がいなくなった後も、父が心配でたびたび実家へ。父はまだまだ元気ですが、母のように今後について考えなければならない時期もそう遠くありません。そう思った私は、今後について話し合いの場を設けたいと父に提案し、兄を呼び出してもらうことにしました。

久しぶりに実家へやって来た兄は開口一番「俺は長男だし、長男としてこの家を継ぎたい」と言いだしたのです。

実家は土地が広く、数年前にリフォームをして比較的家もきれいな状態。財産としてこの家と土地が欲しいのだろうと、ピンときました。今まで何もしなかったくせにと腹が立った私は、兄に言い返そうとしたとき、父が口を開いたのです――。

父はわかってくれていた

「この家のことをずっとやってきたのは、おまえじゃないだろう」

「でも俺、長男だし……」と言いかける兄。父は「長男でも何もしなかった人間に、何も権利はない」とバッサリ。

「おまえはまったくここにも寄り付かなかった」
「母さんが施設に入る手続きも、その前の病院通いも、全部付き添ってくれたんだ」
「母さんがいなくなっても、俺を心配してまだ今も来ているんだぞ」

兄は何も言い返せません。

むすっとした表情ですが、父が言ったことはすべて事実。自分は何もやってこなかったのですから。

今までの苦労が報われた瞬間

「すまなかった」

兄が帰った後、父は私に謝ってくれました。

父がちゃんと見ていてくれたとわかり、長年大変ではありましたが両親に寄り添ってやってきて本当によかったと思った私。

そして父は「俺も母さんと同じところへ行こうと思ってる」「おまえたちにこれ以上迷惑はかけたくない」と言いました。その言葉通り、家と土地は売却。兄にもいくらかは分け与えたものの、その多くは私が相続することになりました。

今までの苦労が報われた、父の愛を感じた出来事です。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。

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