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フォローが安定感のカギ!プラチナ世代のスイングを解説

  • 2026.5.6

昨シーズンの女子ツアーは12人もの初優勝が誕生した。

その優勝者のなかで3人のニューヒロインにスポットを当ててスイングを解説。三者三様、異なる個性があってじつにおもしろく、今季も活躍の期待大だ!

「シャット to オープン」の閉じないドロー

アドレス〜バックスイング

フォローが安定感のカギ!プラチナ世代のスイングを解説
Point:フェースを閉じたままバックスイング(右)

首から顔にかけてのラインが真っすぐできれい。この写真のアングルからだと、右手の親指がよく見えるのでグリップはストロング。テークバック直前まで親指を浮かせているのは力が入りすぎないようにするためかもしれません。PGAツア一だとザンダー・シャウフェレも同じような動作を行ないます。

ハーフウェイバックではフェースが背骨の角度よりも地面側を向いているので、フェースの向きはクローズ。ダウンスイングでこれ以上フェースが閉じるとヒッカケやすくなるため、このあとのローテーションをどのように抑えていくかがポイントになります。

トップ~切り返し

フォローが安定感のカギ!プラチナ世代のスイングを解説
Point:レイドオフからでもシャフトが立ちすぎずにダウンスイングに入る(右)

胸が完全に後方を向いたトップで、体がよく捻転されているのがわかります。シャフトがアドレス時のスイングプレーンと同じ角度になっているのは、右肩が外旋している証拠。右肩の外旋はフェースが開く要素なので、バックスイングでクローズ気味に振り上げたものを“中和”していることになる。

切り返しでは、レイドオフ気味だったクラブのシャフトが立ち上がる方向へ動きます。このとき、右胸に力が入ってしまうと「スティープ状態」になり、クラブ軌道が不安定になってしまう。しかし、稲垣選手は必要最低限の力でクラブを支えている”だけ”なので、理想的な角度でクラブが下りてきます。

ダウンスイング~インパクト

シャフトが右前腕と同じ傾きになっている。つまり、構えたときよりもインサイドからクラブが下りてきています。

このとき注意すべきは、体の右側が下がって過度なインサイド・アウト、かつアッパー軌道になり、フック回転が強くなること。しかし、稲垣選手はインパクトで右カカトを上げて右腰の高さをキープし、上半身との間にねじれを保ちながら体の右サイドでポールをとらえている。この結果、クラブ軌道はゆるやかなインサイド・アウトになり、理想的なドローボールを打つことができます。

フォロースルー

フォローが安定感のカギ!プラチナ世代のスイングを解説
Point:フェースはわずかに閉じたまま(左)

フェースが背骨の角度に比べて、少しだけ左を向いています。それによってフェースが閉じていることには変わりありませんが、その度合いはバックスイング時よりはるかに小さいです。

インパクトゾーンで急激にフェースを閉じるのではなく、切り返し以降、つねに”ちょっとだけ”閉じた状態にしておくことで、軌道だけインサイド・アウトに振ればドローボールを打てるようにしています。彼女の昨シーズンの活躍を支えた安定感抜群のティーショットの秘密はここにありますね。

神ワザPoint

切り返しでの腕のしなやかさが稲垣選手の強み。レイドオフのトップから手元が下がるとヘッドが上昇してシャフトが立ちやすくなりますが、彼女は右腕を脱力させてヘッドをオンプレーンの位置にキープ。理想的な軌道を保ったまま、ヘッドがインパクトへ向かっていきます。

いかがでしたか? 切り返しの腕のしなやかさに注目しましょう。

稲垣那奈子
●いながき・ななこ/2000年生まれ、埼玉県出身。164cm。早稲田大学卒業後、2023年にプロ入り。2025年「リゾートトラストレディス」でツアー初優勝。古江彩佳、西村優菜などと同級生の「プラチナ世代」として、2026年も活躍が期待される。三菱電機所属。

解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。”アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。

写真=小林司、渡辺義孝
撮影トーナメント=2025年Vポイント×SMBCレディスゴルフトーナメント

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