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「またキツく言ってしまった」嫌われ者の「お局」だと思っていた。異動の夜、後輩たちが私に用意していた予想外の結末

  • 2026.5.5
「またキツく言ってしまった」嫌われ者の「お局」だと思っていた。異動の夜、後輩たちが私に用意していた予想外の結末

嫌われ役を引き受けた、孤高のオフィス

「このデータ、また計算が合っていません。提出前に必ず見直すように指示しましたよね?」

私の張り詰めた声が響くと、後輩はビクッと体を震わせ、深くうつむきました。

(またキツく言ってしまった……)

内心では反省しつつも、表面上は一切の妥協を見せることはありませんでした。仕事においてミスは許されない。誰かが厳しく指導しなければならない。それが私のポリシーでした。

しかし、その態度のせいで、私は社内で完全に孤立していました。

私が休憩室に入ると、それまで楽しそうだった話し声が不自然に途切れます。「どうせ裏では『お局様』とでも呼ばれているんでしょうね」と、半ば諦めのような気持ちを抱えていました。

嫌われ者になるのは覚悟の上です。業務を円滑に進めるためなら、孤独な悪役を演じ切る。そう決意してパソコンに向かっていたある日、私に別部署への異動辞令が言い渡されました。

義理の飲み会のはずが…涙の帰り道

そして迎えた送別会の夜。

「どうせ幹事が気を遣って開いた、形だけの会合だろう」と、私は時計の針ばかりを気にして、早くお開きになることだけを願っていました。

ところが、お酒も進み宴会が終わりに近づいた頃、いつも私に一番怒られていた後輩が、抱えきれないほどの花束を持って私の前に進み出ました。

「先輩……今まで、本当にありがとうございました」

彼女の震える声に驚いて顔を上げると、その目からは大粒の涙が次々とこぼれ落ちていました。

「私たちが甘えているとき、先輩が嫌われ役を買って出て、本気で向き合ってくれたおかげで、今の私たちがあります!」

渡されたのは、美しい花束と、隙間がないほどメッセージが綴られた色紙でした。周りを見ると、他の後輩たちも目を真っ赤にして泣きながら、私を囲んでくれていたのです。

「そんな……信じられない」

私はずっと、煙たがられているとばかり思っていました。しかし色紙には「先輩は私の目標です」「その厳しい優しさに感謝しています」といった、心からの言葉が並んでいたのです。

帰りの電車はすっかり人が減っていました。

ガタゴトと揺れる車内で、私は膝の上の花束を強く抱きしめ、一人静かに涙を流しました。誰にも理解されていないと思っていた孤独な日々が、実は最高の宝物だったのだと気づいた夜でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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