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「鶏肉よりヘルシー?」フロリダで“イグアナ”を食べる人が急増している意外な理由。環境を守るための「究極の選択」とは

  • 2026.5.2
Britt Erlanson / Getty Images

「木の鶏」と呼ばれるイグアナ、その味は?

肉食動物は何億年も前から存在しているけれど、どの動物の肉も同じだけ食されているわけではない。実際、鶏や牛、七面鳥の肉は食べたことがあっても、カンガルーや鹿の肉といった珍味に挑戦したことがある人は少ない。住んでいる地域によっても違いがある。例えば、米国南部ではワニの肉、ヨーロッパではキジの肉が一般的。ある人にとっては奇妙なことも、別の人にとっては当たり前だったりする。そもそも、他人の好みにケチをつけるのは野暮というもの。

だから、米国はフロリダ州の人々がグリーンイグアナの肉を使って、タコスやピザを作っていると聞いても、どうか批判しないでほしい。グリーンイグアナは、プエルトリコなど一部の地域で外来種とされており、古くから珍味として食されてきた。イグアナの原産地である南米や中央アメリカでは、「木の上の鶏」の愛称で親しまれるグリーンイグアナが長きにわたり食用として狩られてきたため、絶滅の危機に瀕している。

寒波がもたらす「空から降る食材」

しかし、フロリダ州では事情が異なり、この厄介な爬虫類がインフラや景観、植生に被害を与え、在来の野生生物にとっての脅威となっている。幸い、フロリダ州民が捕獲に苦労することはない。というのも、グリーンイグアナは文字通り「木から落ちてくる」ことがあるから。気温が下がると、イグアナは寒さで筋肉が動かなくなるコールドスタン状態に陥る。そのため、毎年冬になると、まるで死んでいるかのような姿で、グリーンイグアナが木から落ちてくることは少なくない。地元の人の中には、その機会を利用してイグアナを食す人もいる。

どうやら、これは違法行為ではないらしい。フロリダ州魚類野生生物保護委員会(FWC)によると、グリーンイグアナは、土地所有者の許可さえあれば私有地内でいつでも捕獲し、人道的に殺処分することが認められている。冬の寒さで動きを止めている時期は、この「木の上の鶏」を仕留める絶好のチャンスというわけ。

ノースパームビーチのレストラン Bucks Coal Fired Pizza は、鹿肉、ベーコン、イグアナをトッピングした「エバーグレーズ・ピザ」を提供している。また、インフルエンサーのグレイ・デイヴィス氏は、インスタグラムで自家製のイグアナタコスを紹介した。

人々の反応はさまざまで、唖然とする人や嫌悪感剥き出しの人もいれば、この風習に興味を持って支持する人もいる。

驚きと困惑、そして支持の声

インスタグラムには「イグアナを飼っていた身としては、信じられない……😭😭」と嘆く人や、「この男は人類滅亡の日が来ても生き残るだろう」とデイヴィス氏を皮肉る人も。

その一方で「トリニダード・トバゴでもイグアナを食べるけれど、美味しいよ」「最高にフロリダらしい光景だ」といった肯定的な意見もある。

さらには「何とも言えない気分だけれど、鶏や牛を食べるのは良くて、トカゲを食べるのはダメという理由はどこにもないという結論に至った」という論理的なコメントも。

また、「ワニやガラガラヘビを食べる人がいるんだから、イグアナだってありでしょ(笑)。多くの文化で食べられているのは知っているし。……自分は遠慮しておくけど、あのピザは美味しそうだね!」とコメントする人もいた。

家庭での調理には注意も必要

ただし、自宅でイグアナを調理する際は注意が必要。FWCの広報担当者は、「イグアナは回復が早く、鋭い歯と爪、そしてムチのような長い尾を使って身を守るため、生きたイグアナを許可なく自宅や車内に持ち込まないでください」と警告する。グリーンイグアナは飼育禁止種でもあるため、生きたイグアナを許可なく自宅で飼育したり、別の場所に放したり、移送したりするのは違法。また、FWCによると、食用にする際は「肉の中に鉛弾が残っている可能性」にも注意を払う必要がある。

「木の鶏」という別名を持つイグアナ。もし目の前に差し出されたら、あなたには食べる勇気があるだろうか?

※この記事は『delish』からの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

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