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難聴が年配者の孤立を深めていく。母の難聴を教訓に、イヤフォンの扱いで気をつけていることとは?【著者インタビュー】

  • 2026.4.30

【漫画】本編を読む

同居していた80代の母が亡くなり、遺品を整理することになった漫画家の堀内三佳さん。母が気に入っていたものから車椅子、仏具、仕事道具など多岐にわたるものを片付けている間に生まれたのは、母への後悔、そしてそこから得た教訓だった――。実際に母の遺品を整理した体験を綴ったエッセイ漫画『母の遺品整理で学んだ人生を軽くする方法』(竹書房)。その中で経験した物理的な困難から、もう届けられない母への想いまで。感じたこと、そしてそれを「人生を軽くする方法」と題して届けようと考えた経緯を堀内さんに伺った。

――耳が遠くなったお母さまを自然とコミュニケーションの輪から外してしまうようになった苦い思い出があるそうですね。本作では、大音量で音を聴き続けることで聞こえが悪くなってしまう「ヘッドフォン・イヤフォン難聴(音響性難聴)」についても言及されています。私はこれを初めて知って、怖くなりました。

堀内三佳さん(以下、堀内):そうですね、詳しくは漫画を読んでいただけたらと思いますが、バイオリンを弾く友人のお姉さんが、左耳だけ難聴になってしまったという話をついこの間、聞いたところで。やっぱり大きい音は耳に悪いんだろうなと改めて思いました。あまり大きい音で聴かず、小さい音で聴くように今も心がけています。

――お母さまに補聴器を用意されたものの、あまり使われなかったそうですね。

堀内:私の妹が安価な補聴器を買って母に使ってもらったのですが、雑音だらけでよく聴こえなかったそうなんです。補聴器はかなりピンキリで、高いものはクリアに聴こえるらしいのですが、当時はそこを誰もよくわかっていなくて。

――高い補聴器を買ったら、お母さまは使ったと思いますか?

堀内:実際私が「高い補聴器はいい」というのを知ったのは母が亡くなった後だったのでそこで悩んだことはないんです。ただ母はよく「これ欲しい」と言うのでみんなで気を利かせてプレゼントしたものの、「やっぱりいらない」と言うことが度々あって。高額な補聴器も結局使わないだろうし、そのリスクがあるから「買うの怖いよね」と断念していたかもしれないなと思います。

取材・文=原智香

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