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小学生を乗せて高速道路を走行中…元バス運転士が思わず叫んだ、“サイドミラー越しに見えた危険行為”に「絶対やめて」

  • 2026.5.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。

高速道路を走るバスの中、晴天の景色を眺めていると、思わず窓を開けてしまいたくなったことはないでしょうか。しかし、高速道路で窓を開けるのは大変危険です。

今回は、15年程前に小学生向けの塾の送迎バス運行中に体験した、高速道路の開窓で冷や汗をかいた体験を紹介します。当時の私は、まさか高速道路の走行中に、窓を開ける子どもがいるとは思っていませんでした。

しかし、子どもはときに思ってもいない行動に出ることがあります。

12台もの送迎バスが連なって走るウキウキ感

いつもは、見慣れた塾へ向かうためだけの送迎バスですが、合宿へ向かう複数台のバスは、普段とは違う特別な雰囲気に包まれます。

日々の運行では、各車両がバラバラに送迎へ向かいます。しかし、それぞれのカラーを持つバス12台が連なると、各車両が連なって走る光景は圧巻であり、私たち運転士も強い連帯感と責任感を持ってハンドルを握ります。

トランシーバーを使って各車両で連携し、子どもたちの車内での楽しそうな様子を感じつつも、私たちは安心・安全な運行を第一に目的地を目指していました。

ところがそのとき…テンションが上がった子どもたちは、大人たちが予想しなかった行動を取り始めたのです。

前後のバスに挨拶⁉各車両で窓から子どもが手や顔を出す事態に…

大人なら、高速道路でバスの窓を開けるのは危険な行為と感じるものです。しかし、子どもたちにとっては、横に並んだバスや前後のバスに乗っている友達に、挨拶したくなるものなのでしょう。

当時の私たち大人は、子どもの行動力を甘く考えていました。

運転士に加え、添乗していた講師も十分注意していたものの、複数の子どもが一斉に窓を開ける事態に…私が乗務するバスだけでなく、他のバスを担当する運転士や講師陣も、冷や汗ものだったことでしょう。

一般道で、換気などのために少し窓を開ける程度であれば、厳しく注意することは少ないかもしれません。しかし、そこから手や顔を出すとなれば話は別です。走行する場所が一般道であれ高速道路であれ、絶対やめてほしい危険な行為に変わりはありません。

通常よりも速度を出している高速道路では、飛び石やゴミの飛来によって怪我をする恐れがあるからです。窓を閉めるよう講師と生徒へ促しつつ、サイドミラーで後続の安全確認をした私は、目を疑うような光景を目にしました。

近づく料金所…窓からはみ出る手や顔

左右に障害物のある料金所が近づいたからといって、不必要なブレーキや急な減速をすると、後続車に追突される要因になります。

当時のバスにはETC車載器が搭載されておらず、料金所では停車を前提として減速する必要がありました。しかし、いくら手前から減速しているとはいえ、何をするか分からないのが子ども…

料金所に入る手前からは左右に障害物もあり、子どもが手や顔を出した状態では、危険極まりないのが現実です。

そこで、私は即座に「窓から手や顔を出さないで!」と叫びました。9mの長さがある中型バスで叫んだとしても、ガヤガヤと賑やかな車内で後部まで声が届くとは限りません。

しかし、可能な限り減速しつつ私は再び「料金所に入るので危険です!今すぐ座席に着席してください!」と叫びました。十分な減速と講師の再三の注意によって、料金所を通過するときには、全生徒が着席していました。

もちろん、そのような状況であったことは、各バスに乗車する塾講師の間で、すぐさま情報が共有されました。次のサービスエリアで全車両停車し、窓から手や顔を出した生徒には、車内で説教が待っていたのは言うまでもありません。

送迎バスであっても窓は許可をもらってから開けよう

バスの窓を開けるのを原則禁止しているのは、乗客の安全を守るためです。

大人はただ風に当たりたいだけかもしれませんが、窓を開ける大人の姿を見て、子どもも真似をする可能性があります。

私が経験したように、子どもはどのような行動を取るか予測不可能です。高速道路だけでなく、一般道であってもバスの窓から手や顔を出すのは非常に危険です。

もし、子どもがスクールバスや送迎バスを利用しているなら、ぜひご家庭でバスの窓を開ける危険性を教えてあげてほしいと思います。


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


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