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13年前、「日曜劇場」で日本中を熱狂させた“トップ俳優” 実は『東京大学』卒!芸能一家に生まれた“とんでもない逸材”

  • 2026.5.13

ドラマや映画の中には、画面に出た瞬間に空気を変える人がいます。今回は、“実は高学歴な芸能人”をテーマに5名をセレクトしました。本記事ではその第4弾として、香川照之さんをご紹介します。

東京大学を卒業し、俳優、歌舞伎俳優として活動する香川さんの魅力とはーー?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

芸能一家に生まれ、1989年に大河ドラマデビュー

香川照之さんは1965年12月7日生まれ、東京都出身、2026年5月現在60歳です。現在は俳優であり、九代目市川中車として舞台に立つ歌舞伎俳優でもあります。1989年にNHK大河ドラマ『春日局』の小早川秀秋役で俳優デビューしました。

父は歌舞伎俳優の二代目市川猿翁さん、母は俳優の浜木綿子さんです。芸能一家に生まれましたが、最初から歌舞伎の世界に入ったわけではありません。20代で映像俳優として出発し、『春日局』で歴史上の人物を演じたことから長いキャリアが始まりました。

東大文学部卒の知性がドラマ『半沢直樹』大和田の“圧”を支えた

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

香川さんの大きな特徴は、東京大学文学部を卒業していることです。現在の東京大学一般選抜のデータを見ても、文学部への進学ルートの一つとされる文科三類は難関です。

こうした知性は、香川さんの芝居の説得力にもつながっています。日本中を熱狂させ、今なお根強い人気を誇るドラマ『半沢直樹』(TBS系)で演じた大和田常務は、銀行内の権力争いで相手の表情を読み、わずかな間で圧をかける人物でした。

香川さんの演技が面白いのは、知性が“説明”ではなく“圧”として出てくるところです。大和田は、怒鳴るだけの悪役ではありません。相手の弱みを見つけるまで表情を動かさず、勝てると見た瞬間に口角や目つきで場を支配します。駆け引きや人心掌握術に長けた大和田という人物像を、香川さんは声の強弱や沈黙、顔の筋肉の動きまで使って立ち上げていました。

特に印象的なのが、2020年版『半沢直樹』で大和田が放った「施されたら施し返す。恩返しです!」というセリフです。主人公・半沢の「倍返し」に対抗するような言葉でありながら、香川さんが演じると、腹の底に別の狙いを隠した宣戦布告のように響きました。大和田という人物のいやらしさや滑稽さ、そしてどこか憎みきれない華を、一言で刻みつけた場面だったと思います。 

SNSでは「香川照之っていい役者」「香川照之なしの半沢直樹は考えられない」「香川照之が出るたびにワクワクした」といった感想が上がっていました。

雪山の案内人から銀行の怪物まで、幅広い役柄で受賞歴を重ねた

香川さんは、映画とドラマの両方で結果を残してきました。主な出演作はNHK大河ドラマ『利家とまつ』『龍馬伝』やドラマ『半沢直樹』(TBS系)、映画『北の零年』『劔岳 点の記』『鍵泥棒のメソッド』などです。『劔岳 点の記』では第33回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞しています。

印象深いのは、2009年公開の映画『劔岳 点の記』です。香川さんは山の案内人・宇治長次郎を演じ、浅野忠信さん演じる測量手たちと、明治40年の未踏峰・劔岳を目指しました。雪山で足元を確かめながら進む姿からは、派手なセリフではなく、息づかいや視線で人物を見せる俳優としての力が伝わりました。

60歳で初の宙乗りへ…歌舞伎でも挑戦を続けている

直近では、香川さんは市川中車として歌舞伎の舞台でも存在感を示しています。2026年5月3日から26日まで、東京・THEATER MILANO-Zaで上演される『獨道中五十三驛』では、市川中車さんが猫の怪/赤堀水右衛門を勤めます。十二単をまとって宙を飛ぶ猫の怪を初役で勤め、THEATER MILANO-Zaで初めて行われる宙乗りとなる点に注目です。

2026年7月3日から8月23日まで新橋演舞場で上演されるスーパー歌舞伎『もののけ姫』では、乙事主役で出演予定です。60歳になった香川さんが、宙乗りを含む舞台表現や乙事主という大役にも挑むことは、年齢を重ねても表現の幅を広げ続けていることの表れではないでしょうか。

ここで、香川さんの軌跡をたどる“今観るべき代表作”を時系列でご紹介します。

1.映画『ゆれる』(2006年)

西川美和監督・脚本の本作で、香川さんはオダギリジョーさんと兄弟役を演じました。実家のガソリンスタンドに残った兄・稔は、都会で自由に生きる弟・猛と再会し、幼なじみの女性をめぐる出来事をきっかけに兄弟関係が大きく揺れます。笑顔の裏に寂しさをにじませる演技に引き込まれます。

2.映画『劔岳 点の記』(2009年)

本作では、香川さんが山の案内人・宇治長次郎を演じました。測量隊が日本地図完成のため劔岳を目指すなか、長次郎は険しい山道を先導し、仲間の安全を気にかけながら一歩ずつ進みます。黙って雪道を進む背中から、人物の責任感が伝わります。

3.ドラマ『半沢直樹』(2013年)

香川さんを幅広い世代に印象づけた作品が、TBS日曜劇場『半沢直樹』です。大和田常務は、半沢直樹と対立する銀行の上層部として登場し、会議室で相手を追い詰めるように言葉を投げました。2013年の放送から時間が経っても、大和田の表情や土下座の場面を思い出す人は多いはずです。

東大卒でありながら、泥くさい役にも全力で飛び込んできた香川さん。知性と熱量の両方で、これからも観る人を驚かせてくれるはずです。

※記事は執筆時点の情報です

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