1. トップ
  2. わずか10歳で“グランプリ”に輝いた『別格の美少女』 5年前に魅せた“初めての濃密シーン”に「直視できない」「過激すぎ」

わずか10歳で“グランプリ”に輝いた『別格の美少女』 5年前に魅せた“初めての濃密シーン”に「直視できない」「過激すぎ」

  • 2026.5.13

ドラマや映画の世界には、順風満帆にスターダムを駆け上がる人もいれば、葛藤や挑戦を重ねながら自らの表現を広げていく人もいます。今回は振り幅のある女優というテーマでご紹介したいのが、山田杏奈さんです。

10歳で芸能界に入り、2018年には主演を務めるまでに成長してきました。着実にキャリアを積み重ねてきた一方、その印象を大きく変えたのが、映画『ひらいて』での挑戦です。山田さん自身が「やばい、愛がわからない」と語ったというこの役。可愛らしいイメージとは一線を画す複雑な内面を持つキャラクターに、どこまで向き合えるのか——その問いが、彼女を大きく揺さぶったようです。葛藤や挑戦を重ねながら表現の幅を広げてきた山田さんの歩みを、ここからご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

10歳で芸能界入りし2018年に主演へ、山田杏奈さんの原点と転機とは

undefined
初主演映画「ミスミソウ」ヒット御礼舞台あいさつに出席した山田杏奈(C)SANKEI

山田杏奈さんは、2001年1月8日生まれ、埼玉県出身の俳優・タレントです。現在はアミューズに所属し、映画やドラマでさまざまな役柄に向き合っています。

その原点は、2011年に開催された「ちゃおガール2011☆オーディション」でのグランプリ受賞にあります。当時10歳だった山田さんは、雑誌の景品をきっかけに応募し、それが芸能界入りへとつながりました。

最初から順調なキャリアだったわけではありません。高校進学のタイミングで、一度は芸能活動を辞めることも考えていたとされています。それでも続ける選択をしたのは、オーディションに受かる機会が増え、現場で芝居を重ねる中で「演じることが楽しい」と感じるようになったことが大きかったようです。俳優としての第一歩は、ゲームアプリ「城とドラゴン」のCM。ここから少しずつ経験を積み重ねていきました。

大きな転機となったのが2018年です。映画『ミスミソウ』で映画初主演、同年のドラマ『幸色のワンルーム』でドラマ初主演も経験しています。10歳での芸能界入りから約7年で主演に到達したこの変化は、単なる肩書きの変化にとどまらず、現場で培った表現力が作品の中心を担う段階へ進んだことを示しているといえるでしょう。

こうした歩みを振り返ると、山田さんの表現の幅の広さは、早い時期から多様な現場を経験し、迷いや手応えを重ねながら芝居と向き合ってきた積み重ねに支えられているように思えます。活動継続への葛藤や2018年の主演経験が、後の作品で見せる繊細さや強い感情表現へとつながっているのではないでしょうか。

「やばい、愛がわからない」発言の裏側、『ひらいて』で見せた衝撃の変化とは

2021年10月22日に公開された映画『ひらいて』は、山田杏奈さんにとって大きな転機となった作品といえるでしょう。綿矢りささんの同名小説を原作とした本作で、山田さんが演じたのは主人公・木村愛。思いを寄せる男子に恋人がいることを知りながら、その関係へ踏み込んでいく複雑な感情を抱えた人物で、「暴力的なところもありつつ、なりふり構わず進んでいく」と表現される役柄です。台本を読んだ段階から、山田さんは「anan」のインタビューで次のように語っています。

やばい、愛がわからない…(撮影中も)愛のことが嫌いで仕方なくて
出典:『山田杏奈「やばい、愛がわからない」 映画『ひらいて』の台本に悩んだ過去』(ananweb 2021年9月10日配信)

役柄との間に強い葛藤を抱えていたことがうかがえます。それでも演じ切った経験を、山田さんは「女優として一つの転機になった」と振り返っています。理解しきれない人物を拒まずに向き合い続けたことが、感情の揺れをそのまま画面に映し出す表現へとつながったといえるでしょう。
本作では、ベッドシーンにも初めて挑戦しています。撮影は段取りが細かく決められており、山田さんは「walkerplus」のインタビューで次のように語っています。

撮影はいつもよりしっかりと段取りがあって、アクションシーンの撮影みたい
出典:『山田杏奈「ベッドシーンは食事と同じ」、映画『ひらいて』で女性同士の濡れ場に挑戦』(walkerplus 2021年10月20日配信)

濃密なシーンについては「映画のそういうシーンって食事なんかと一緒ですよね」とも述べており、特別視せず作品の一要素として捉えていた姿勢が印象的です。刺激的な場面を過剰に際立てるのではなく、人物の感情やふたりの関わりを描くための表現として受け止めていたことが伝わってきます。

こうした挑戦に対し、SNS上では「直視できない」「過激すぎ」「めちゃくちゃ引き込まれた」「可愛すぎる」「忘れられない」など驚きの声とともに、山田杏奈さんの演技を評価する声が多く見られます。感情の整理が追いつかないほど引き込まれた、想像を超える内容に驚いた、作品に"沼る"ほどの中毒性を感じた——といった反応があり、愛という人物の危うさや衝動を正面から演じたことが、強い没入感につながっているようです。役柄の持つ怖さや狂気さえも魅力として受け止められているとの声もあり、可愛らしさと危うさが同居する山田さんの表現が、観る側を惹きつける演技の幅広さを際立てているといえるでしょう。

映画賞受賞と国際映画祭評価へ、山田杏奈さんの実績と現在地とは

山田杏奈さんは、2018年の映画『ミスミソウ』での初主演以降、映画・ドラマの両方で出演作を重ねてきました。映画では『小さな恋のうた』『屍人荘の殺人』『樹海村』『ひらいて』『山女』など、ドラマでは『幸色のワンルーム』『17才の帝国』『未来への10カウント』などに出演。青春映画からミステリー、ホラー、社会性の強い作品まで、異なる役柄に向き合ってきた歩みが見えてきます。

その積み重ねを裏付けるのが受賞歴です。2019年には映画『小さな恋のうた』で第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞し、早い段階から演技力が認められました。さらに『ゴールデンカムイ』『正体』では、第48回日本アカデミー賞において新人俳優賞および優秀助演女優賞を受賞しています。新人賞から助演女優賞へと評価を重ねてきた軌跡は、出演作ごとに役の印象を確かに残してきた結果といえるでしょう。

また、第26回ニッポン・コネクションでの「ニッポン・ライジングスター賞」受賞も確認されており、国内にとどまらない評価を得ていることがわかります。国内映画賞と国際映画祭の双方での受賞は、山田さんの現在地を示す重要な要素のひとつではないでしょうか。

近年の活動も充実しています。2025年公開作として『恋に至る病』『ChaO』『早乙女カナコの場合は』、2026年公開作として『NEW GROUP』『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』が確認されており、ドラマ『シナントロープ』(2025年)にも出演しています。SNS上でも、強い役柄やクセのある人物を演じる幅広さを評価する声も見られます。

こうした実績を振り返ると、山田さんは新人として注目された段階を超え、作品ごとの挑戦と受賞を着実に積み上げてきた俳優であることが伝わってきます。これまでの経験が表現力へと結びついている様子は、今後の活躍からもうかがえるのではないでしょうか。

振り幅の大きさが支持される理由、山田杏奈さんの魅力とは

10歳で芸能界入りし、2018年に主演へと到達した山田杏奈さんは、その後映画『ひらいて』での挑戦を経て、演技の幅をさらに広げてきました。第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞や第48回日本アカデミー賞の新人俳優賞・優秀助演女優賞、第26回ニッポン・コネクションでのニッポン・ライジングスター賞と、国内外で評価を重ねている点も注目されます。

可愛らしさだけでなく、狂気や危うさまで表現できる幅の広さこそが、山田さんの魅力といえるでしょう。役ごとに異なる感情や人物像を丁寧に体現しながら、観る人の心を動かす演技が支持を集めている理由が、そこに見えてきます。

まずは転機となった映画『ひらいて』から観てみると、山田さんの新たな一面を感じられそうです。そこから『ミスミソウ』や近年の出演作へと広げていくことで、作品ごとに異なる表現の奥行きをより楽しめるのではないでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です