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わずか12歳で発掘された“無垢な美少女” 興収235億超え!「天才女優」が刻んだ“強烈な爪痕”

  • 2026.6.11

ドラマや映画で活躍する俳優の中には、やわらかな雰囲気の奥に、驚くほど強い芯を感じさせる人がいます。今回は、“異彩を放つ名優”をテーマに5名をセレクトしました。本記事ではその第4弾として、女優・歌手として活動する上白石萌音さんをご紹介します。 

穏やかな印象の裏で、学業と仕事を粘り強く両立してきた上白石さんの魅力とはーー?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です 
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

12歳で東宝シンデレラ受賞…鹿児島の少女が全国区へ

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短編オムニバス映画「空色物語」完成披露試写会で舞台あいさつ 上白石萌音 2011年ごろ撮影(C)SANKEI

上白石萌音さんは1998年1月27日生まれで、2026年5月現在28歳、声や表情、言葉の一つひとつで作品の空気を繊細に変えられる俳優です。鹿児島県出身で、2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞してデビューしました。 

当時12歳だった彼女は、同じオーディションで妹の上白石萌歌さんも注目を集めるなか、芸能の世界に入ります。まだ中学生だった上白石さんが鹿児島から全国規模のオーディションに挑み、審査員特別賞をつかんだことは、その後の俳優人生の出発点になりました。 

その後、映画『舞妓はレディ』では約800人のオーディション参加者の中から主演に選ばれ、舞妓見習いの主人公・西郷春子を演じます。方言や歌、踊りや所作まで求められる難役でしたが、上白石さんは舞妓を目指す少女の戸惑いと成長を歌声と表情で伝えました。早い段階から「ただかわいい新人」ではなく、作品の中心を任される表現者として歩き始めていたのです。 

明治大学を卒業「まだ卒業したくない」と語った努力家の素顔

上白石さんのすごさは、芸能活動だけでなく、学びを最後まで手放さなかった点にもあります。彼女は2024年3月に、明治大学国際日本学部を卒業しました。

明治大学は難関私立大学として、現在も高い入試難度の学部として知られています。学業の負担や卒業要件を考えても、芸能活動と並行して卒業まで学び続けるには、相応の努力が必要だったと考えられます。

映画やドラマ、舞台や音楽活動を続けながらレポートや試験に向き合い、卒業までたどり着いたこと自体が大きな努力の証です。 印象的なのは、卒業時の言葉です。

上白石さんは大学時代について、自身のインスタグラムで次のように振り返っています。

もう卒業できないかもしれないと何度も思いましたが、最後はまだ卒業したくないと思うほど幸せな学問の日々でした…できる限り多くの視点を持つこと、自分の言葉と心で掴みに行くこと。これからも大切にして、不思議のアンテナを張って、生涯学び続けます
出典:上白石萌音公式インスタグラムより 2024.3.31

忙しい俳優が、単位取得だけを目標にするのではなく、学ぶ時間そのものを大切にしていたことが伝わります。言葉を扱う俳優としての姿勢にもつながっているように感じました。 

アニメ映画『君の名は。』で興収235.6億円…声で三葉の人生を届けた

上白石さんの名前を一気に広げた代表的な作品が、2016年公開のアニメ映画『君の名は。』です。彼女は、山深い田舎町に住む女子高校生・宮水三葉の声を担当しました。

三葉は祖母と妹と暮らし、東京の華やかな生活に憧れる少女です。 この役で上白石さんが見せたのは、声だけで少女の生活感を立ち上げる力です。

三葉が自分の町の狭さにため息をつき東京への憧れを口にする場面では、観客は田舎町の空気や、10代の焦りを自然に思い浮かべられます。さらに瀧と三葉の体が入れ替わる物語の中で、彼女は戸惑いや怒り、切なさを声の温度で演じ分けました。 

作品としても『君の名は。』は大きな記録を残します。日本映画製作者連盟発表の2016年興行成績として、『君の名は。』が興行収入235.6億円1位でした。上白石さんはこの社会現象級のヒット作で、ヒロインの感情を支える重要な役割を果たしたといえるでしょう。

SNSでは上白石さんについて「君の名は。で一目惚れした」「素晴らしい女優さん」「天才女優」「いつみても、芯がブレてない」といった感想が寄せられていました。

NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で3世代ヒロインの一人に

近年のテレビ作品で特に印象深いのが、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』での好演です。本作は朝ドラ初となる3人のヒロインが登場する100年のファミリーストーリーで、上白石さんは初代ヒロイン・橘安子を演じました。 

安子は、岡山の和菓子店に生まれ、あんこの甘い香りに包まれて育ちます。しかし、戦争によって家族や暮らしが大きく揺さぶられます。

上白石さんはラジオ英語講座に耳を澄ませる少女のまなざしから、母として必死に生きる女性の表情まで、安子の人生を丁寧につなぎました。 視聴者が安子の幸せを願い、別れに胸を痛めたのは、上白石さんが沈黙や目線でも心の揺れを伝えたからだと思います。 

ここで、上白石さんの軌跡をたどる“今観るべき代表作”を時系列でご紹介します。

1.映画『舞妓はレディ』(2014年) 

本作は、上白石さんが約800人が参加したオーディションを勝ち抜き、主演を務めた初期の重要作です。舞妓見習いの春子が、厳しい稽古や言葉の壁に向き合いながら成長していきます。映画公開時、上白石さんは16歳で、歌と芝居を一体にしてひたむきな少女の変化を見せました。 

2.アニメ映画『君の名は。』(2016年) 

宮水三葉役で、上白石さんの声の表現力が広く知られた作品です。三葉が別の人生を生きてみたいと願うような息苦しさを抱えながら、瀧との入れ替わりを通して運命に向き合っていきます。2016年の興行収入が235.6億円という数字からも、作品が多くの人に届いたことが分かります。 

3.NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2021年〜2022年) 

上白石さんは初代ヒロイン・橘安子を演じ、和菓子やラジオ英語講座、戦争や家族の別れを背負う女性の人生を表現しました。安子がラジオに耳を傾け、英語に希望を見いだす姿は、本作の大きな柱です。3世代100年を描く物語の始まりを担ったことで、上白石さんは朝ドラ女優としても強い印象を残しました。 

やわらかな声の奥に、学び続ける強さを持つ上白石さん。これからも、静かな表情で物語の温度を変える俳優として、さらに多くの作品で私たちを驚かせてくれるはずです。

※記事は執筆時点の情報です

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