1. トップ
  2. エンタメ
  3. 6年前、「日曜劇場」で日本中を熱狂させた『遅咲き女優』テレ朝史上“歴代トップ”!2250万再生を記録した「別格演技」

6年前、「日曜劇場」で日本中を熱狂させた『遅咲き女優』テレ朝史上“歴代トップ”!2250万再生を記録した「別格演技」

  • 2026.6.10

長い下積みの時代を重ね、ある作品との出会いをきっかけに一気に注目を集める――そんな俳優の歩みには、努力が実を結ぶ瞬間ならではの輝きがあります。今回は「下積みを経て大ブレイクした俳優」をテーマに、遅咲きながら確かな実力で存在感を放つ俳優たちをご紹介します。

第4弾として取り上げるのは、江口のりこさんです。10代の終わりに上京して劇団で芝居を学び、長い下積みを経た江口さんは、今ではドラマや舞台で主演や印象的な役を担う俳優となっています。

本記事では、長い下積み時代から、大きな注目を集めるきっかけとなった作品、主演を務めた代表作、そして2026年の最新作まで、江口さんの歩みを振り返りながら、その魅力に迫ります。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品を選定・構成しています。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

新聞配達をしながら芝居を学んだ下積み時代

undefined
2013年ごろ撮影 江口のりこ(C)SANKEI

江口のりこさんが女優という仕事に惹かれたのは、中学生のころ。映画に親しむなかで、芝居に強く心を動かされたといいます。 中学を卒業すると高校へは進まず、自分の力で道を切り開く方を選びました。

といっても、すぐに上京したわけではありません。東京へ出るための資金をためようと、まずは地元でアルバイトに励みます。アイスクリーム店、カラオケ店、衣料品店と、さまざまな仕事を経験しながら少しずつ準備していきました。

10代の終わり、柄本明さんが座長を務める劇団東京乾電池の研究生募集に応募し、見事合格。これを機に上京し、俳優としての第一歩を踏み出します。とはいえ、そのときの所持金はわずか2万円ほど。決して恵まれたスタートではありませんでした。

東京での暮らしを支えたのは、住み込みの新聞配達です。風呂なし・共同トイレの部屋で過ごした時期もありました。新聞配達の住み込みを離れたあとは、三畳ほどの風呂なしの部屋で約5年。毎日ゆっくり湯船につかれる暮らしに憧れていたというほど、生活は切実だったようです。

働きながら芝居を続けたこの時間が、いまの江口さんの演技の土台になっているのかもしれません。

脇を支える存在から、主演を担う俳優へ

江口さんのキャリアで目を引くのは、その立ち位置の幅広さです。

長く名脇役として存在感を放ってきた一方、近年は主演を務める姿も珍しくなくなりました。

見事なのは、その両方を自在に行き来できること。脇に回れば作品の空気を支え、中心に立てば物語を牽引する――長い下積みを経て、経験を積んできたからこその演技力なのかもしれません。

注目を集めるきっかけとなった『半沢直樹』

そんな江口さんの名前がお茶の間に広く知れ渡るきっかけとなったのが、 TBS日曜劇場『半沢直樹』でした。

池井戸潤さんの小説を原作に、銀行員・半沢直樹が理不尽な要求や不正に立ち向かう姿を描いた人気シリーズです。江口さんが出演したのは、『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』を原作とする2020年放送の続編でした。

当作で江口さんが演じたのは、国土交通大臣で進政党の議員・白井亜希子。物語の後半に登場し、帝国航空再建問題をめぐって当初は半沢ら銀行側と対立しますが、やがて、半沢らと利害を一致させていく重要なキーパーソンです。落ち着いた語り口と、笑顔の奥にのぞく冷たさが、強気な政治家らしい圧を感じさせ、主演級の俳優が顔をそろえる作品のなかでも強い印象を残しました。 

SNSでの反響も大きく、「キャラが際立ってる」「圧が怖かった」「演技力が半端ない」「唯一無二」「あの味は江口のりこにしか出せない」など、その存在感を称える反応が並びました。

脇に回ってなお主役級の輝きを放つ――その後の活躍を予感させる、まさに飛躍の一作だったといえるでしょう。 

ひとり時間を楽しむ姿を描いた主演作『ソロ活女子のススメ』

江口さんの自然体の魅力が存分に味わえる主演作が、テレビ東京のドラマ『ソロ活女子のススメ』です。演じるのは主人公の五月女恵。好きなときに好きな場所で、ひとりの時間を満喫する姿を描いた作品です。

ひとりで過ごす時間を、寂しさではなく前向きな選択として描くところに、このドラマならではの心地よさがあります。 生活感のにじむ江口さんだからこそ、五月女恵という人物にリアリティが宿り、親近感がわくのかもしれません。

シリーズは好評を博し、シーズン5まで制作されました。シーズン5では、オーストラリア・メルボルンでのソロ活も登場。ひとり時間というテーマが、江口さんの飾らないたたずまいと相まって、多くの女性たちの共感を呼びました。 

SNSでも「癒される」「マジで最高」「ソロ活始めたい」「私の憧れ」「神ドラマ」といった声が続出。ひとり時間の豊かさをそっと教えてくれる名作ドラマです。

ゴールデン・プライム帯ドラマ初主演を果たした『SUPER RICH』

そんな江口さんが女性経営者を演じたのが、フジテレビの木曜劇場『SUPER RICH』です。演じる氷河衛は、電子書籍ベンチャー「スリースターブックス」の代表取締役CEO。仕事や人間関係を通して、「本当の豊かさ」とは何かを問いかけていく物語です。

経営者としての決断力や厳しさを力まずに見せながら、強さの裏にある傷つきやすさや迷いもにじませる――そんな氷河衛の奥行きが、江口さんの芝居から伝わってきます。

本作は、江口さんにとってゴールデン・プライム帯で初めての主演作。長年の現場経験に裏打ちされた実力で、視聴者を魅了しました。

SNSでも、「クセ強キャラが最高」「カッコよすぎて沼った」「演技が別格」「至高ドラマ」といった声が後を絶ちません。脇役で培った確かな演技が、主演の座でまぶしく輝いた一作でした。 

止まらない快進撃

2026年に入ってからも、ドラマや舞台で精力的に活動を続けている江口さん。ここからは、その近況をご紹介します。

  • ドラマ『再会〜Silent Truth〜』(テレビ朝日系)
    2026年1月期に放送されたテレビ朝日系のドラマです。第1〜6話の累計見逃し配信回数は2250万回を突破し、テレビ朝日史上歴代1位の最高記録を更新した本作。横関大さんの小説『再会』(第56回江戸川乱歩賞受賞作)を原作とする切ないヒューマンラブミステリーで、江口さんが演じたのは、「県警一の変わり者」と評される刑事・南良理香子です。竹内涼真さん演じる若手刑事とバディを組み、殺人事件の捜査にあたります。超然としてつかみどころのないたたずまいの奥に、ふと鋭さをのぞかせる――そんな芝居が、物語に独特の緊張感を生みました。SNSでも「江口さんの存在感がやばい」「主役じゃなくても目を奪われる」「別格演技」など称賛の声が相次ぎました。

  • 舞台『カッコーの巣の上で』(PARCO PRODUCE 2026)
    松尾スズキさん演出、間宮祥太朗さん主演の舞台に、江口さんも名を連ねています。東京公演は2026年6月7日に開幕しました。劇団からキャリアを歩み始めた江口さんにとって、舞台は俳優としての原点ともいえる場所。映像の世界で広く知られるようになったいまも、こうして舞台に立ち続けています。

住み込みの新聞配達で生活を支え、風呂のない部屋で過ごした下積み時代。そんな日々を経て、いまや作品に欠かせない存在となった江口さん。長い年月をかけて培った確かな芝居で、この先どんな役を見せてくれるのか――今後の活躍がますます楽しみです。 


※記事は執筆時点の情報です

の記事をもっとみる