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ヤマハ セロー250で日高は走破できるのか? 限界まで引き出した最終仕様とは

  • 2026.4.23

ヤマハ セロー250で日高2デイズエンデューロIAクラスを戦い続けてきた鈴木健二選手。毎年のアップデートの末にたどり着いた最終仕様とは何か。「戦うセロー」の完成形とも言える1台を紹介する。

PHOTO/A.Kusudo 楠堂亜希 TEXT/D.Miyazaki 宮﨑大吾

セロー250の車高アップで何が変わる? バランス調整のポイント

2015年の日高2デイズエンデューロで、当時“最強トレール”と評されていたヤマハWR250Rで参戦した鈴木健二選手。翌2016年にはマシンをセロー250へとスイッチした。

このマシンの最大の特徴は、テクニクスによるサスペンションモディファイだ。フロントは35mmアップ、リアショックも15mm延長され、車高を大幅に引き上げている。

フロントを35mm、リアを15mm延長することで車高を引き上げた最終形態セロー。参戦当初は車高の低さを切り替えしのしやすさというメリットに繋げていた鈴木選手。最終的にはバンク角度を増すために車高アップしたが、それだけでなく突き出し量を増したり、スプリングにテンションをかけるなど、バランスを重視しているのも特徴だ
フロントを35mm、リアを15mm延長することで車高を引き上げた最終形態セロー。参戦当初は車高の低さを切り替えしのしやすさというメリットに繋げていた鈴木選手。最終的にはバンク角度を増すために車高アップしたが、それだけでなく突き出し量を増したり、スプリングにテンションをかけるなど、バランスを重視しているのも特徴だ

もともとセローは最低地上高が低く、バンク角も浅いという特性を持つ。その弱点を克服するため、さらに車高を上げた仕様がこの最終形態だ。車体バランスを取るため、フロントフォークの突き出し量を増やし、スプリングにはテンションをかけたセッティングとしている。

さらにフロントまわりの剛性確保を目的に、アルミハンドガードを直付けとし、操作時のヨレや振動を低減。そのほか、DELTA製マフラーの装着、ZETA Racing製ホイールおよびハブによる軽量化、テールまわりの簡素化、ZETA Racing製可倒式レバーの採用、タフスター製リチウムバッテリーへの変更など、細部に至るまで抜かりはない。

YAMAHA SEROW250
YAMAHA SEROW250

フロントスプロケットは2丁落としてショート化(ISA製)し、実戦での扱いやすさを高めているのもポイントだ。

さらにYAMAHAパフォーマンスダンパーを装着することで、車体の振動やねじれを抑制。ライディング時の快適性と安定感を大きく向上させている。

現在、鈴木選手はJECへの参戦こそ行っていないものの、この“戦うセロー”が持つポテンシャルは今なお健在。セロー250をベースとしたレーシングカスタムの好例として、いまも多くのライダーに示唆を与え続けている。

ヤマハ セロー250で日高は走破できるのか? 限界まで引き出した最終仕様とは
鈴木選手が必需品として捉えるのがYAMAHAパフォーマンスダンパー。トレールバイクの弱点でもある車体の振動、ねじれに対する耐性を向上させ、パフォーマンスをアップさせる
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こちらも鈴木選手がこだわり使い続けているアイテム「ラプトールチタンフットペグ」。近年の高騰化はユーザーには痛いところだが、軽量性や排泥性の高さだけでなく、自然にくるぶしでマシンをホールドできる形状も手放せない理由だという
自身もセロー250オーナーの本誌岸澤は「インナーカートリッジTRICとリアサスのTGRによって、トレールバイクが元気だった頃のスポーツ性能を感じました。DELTAマフラーの老け上がりもよくバックトルクを感じさせないので軽快感を与えてくれるし、車格の大きさから大柄な男性にも似合います」と評価
自身もセロー250オーナーの本誌岸澤は「インナーカートリッジTRICとリアサスのTGRによって、トレールバイクが元気だった頃のスポーツ性能を感じました。DELTAマフラーの老け上がりもよくバックトルクを感じさせないので軽快感を与えてくれるし、車格の大きさから大柄な男性にも似合います」と評価
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