1. トップ
  2. スポーツ
  3. JI BLUEも駆けつける!4人制サッカー・4v4が今年もスタート……発起人の本田圭佑は将来の日本代表輩出への期待を寄せる

JI BLUEも駆けつける!4人制サッカー・4v4が今年もスタート……発起人の本田圭佑は将来の日本代表輩出への期待を寄せる

  • 2026.6.8

まもなく開幕するFIFAワールドカップ。そんな世界最高峰の舞台に立つ選手が、将来4人制サッカー・4v4(フォーブイフォー)から現れるかもしれない。
発起人の本田圭佑は、立ち上げ4年目のことし、そうした可能性を強く感じているという。4v4は、何度も挑戦する姿勢や、自ら考える力を育めるよう設計された新しいサッカー競技だ。
5月に体験したJIBLUE(サッカー日本代表「最高の景色を2026」オフィシャルアンバサダー)のメンバーからも、「もっと早く出合いたかった」という声が上がった。サッカー界の未来を創る取り組みは、着実に広がりを見せている。

「子どもたち自ら“考え、決断する新しいサッカー」内田篤人も注目。育成年代に広がる4v4の魅力

育成年代のサッカー界で注目を集める4v4は、元サッカー日本代表でプロサッカー選手の本田圭佑が考案した4人制サッカーだ。育成年代、とりわけU10カテゴリーには全国大会がないことに着目し、2023年8月にスタート。以降、参加者や開催規模を拡大しながら成長を続けている。

2024年にはU12カテゴリーが新設され、同年の日本一決定戦「JAPAN CUP」には日本サッカー協会(JFA)が後援。2025年には日本やタイ、シンガポールなどアジア10の国と地域からU11の代表チームが集う「ASIAN CUP」も開催された。本田は将来的に育成年代の「ワールドカップ」開催構想も公言している。

本田が4v4を通して子どもたちに伝えたいのは、何度でも挑戦する姿勢だ。試合に負けても、プレー中にミスをしても、再びチャレンジする。そして、さらに高みを目指す。JAPAN CUPでは優勝チームが本田をはじめ、内田篤人や乾貴士ら日本代表のレジェンドに挑戦できる機会も設けられている。

また、子どもたち自身で考え、判断する力を育めるよう競技設計されているのも特徴だ。試合は10分1本勝負。バスケットボールのような20秒ショットクロックが設けられ、制限時間内にシュートを打たなければならない。得点もペナルティーエリア外からのシュートは2点、内側からは3点。ドリブルインでのリスタートも認められている。

画像: 「子どもたち自ら“考え、決断する新しいサッカー」内田篤人も注目。育成年代に広がる4v4の魅力

さらに、監督やコーチはベンチ入りできず、客席からのコーチングも禁止。選手交代や試合展開への対応、GKの攻撃参加の判断まで、すべて選手自身が行う。大会で獲得したポイントを積み重ねることで、全国大会への出場権も得られる仕組みだ。

昨夏のASIAN CUPで4v4を体験した内田もその独自ルールを「面白い」と魅力を感じていた。

「攻撃する時間がバスケットボールみたいに限られている。そして切り替えが早い。監督がいない。ドリブルインができる。わざとパニックを起こさせるような試合展開の中で自分たちが何をできるか。この年代から経験できるのは非常に大きい」

本田もコートを猛ダッシュ! 次世代へ送ったメッセージとは

そんな育成年代向けの4人制サッカー・4v4は、ことし4年目を迎えている。5月17日には、9地域31都道府県53大会を同日に開催するイベント「4v4 KICKOFF 2026 Supportedby au」が行われた。メイン会場のとどろきアリーナではキックオフに先立ち、小学生を対象にしたサッカー教室も開催。本田とともに、サッカー日本代表「最高の景色を2026」オフィシャルアンバサダーJI BLUE(ジェイアイ ブルー)の12人がキックオフサポーターとして参加し、イベントを大いに盛り上げた。

画像1: 本田もコートを猛ダッシュ! 次世代へ送ったメッセージとは

本田はサッカー教室の冒頭、11人制サッカーよりも短時間で展開される4v4の特徴に触れながら、「4v4は、サッカーよりもスピーディーで、休憩が無くて激しいです。そういう能力が、サッカーをやっていく上で、必ず将来必要になっていきます」と強調。勝利を目指して全力でプレーする中で、「何かつかんで、それをまたサッカーをやるときに4v4の経験を生かしてほしい」と、子どもたちへ語りかけた。

画像2: 本田もコートを猛ダッシュ! 次世代へ送ったメッセージとは

サッカー教室では、本田やJI BLUEのメンバーたちが子どもたちとの鬼ごっこからスタート。

画像3: 本田もコートを猛ダッシュ! 次世代へ送ったメッセージとは

ドリブル練習や、大人vs子どものドリブルタイムアタックでも白熱した勝負が繰り広げられた。コート2面を使った4v4の実践では、当初プレーする予定のなかった本田もその場の雰囲気に感化され、GKグローブをはめてコートへ。攻め上がりからシュートを放つと、子どもたちが反撃に転じた際には猛ダッシュでゴール前に戻り、シュートを阻止する場面見せた。「(シュートを)やらすかー!」という声も飛び出し、勝負へのこだわりをのぞかせた。

画像4: 本田もコートを猛ダッシュ! 次世代へ送ったメッセージとは

また、JI BLUEのメンバーもサッカーを楽しみながらプレー。JO1とINIから、「サッカーを愛するメンバー」として選ばれた12人だけに、ボールを蹴る姿は実に生き生きとしていた。

画像5: 本田もコートを猛ダッシュ! 次世代へ送ったメッセージとは

サッカー教室を終えた本田とJI BLUEは、その後キックオフを控えた選手たちの前にも登場。本田は、昨年のJAPAN CUPがTOYOTA ARENA TOKYOで約5,000人を集めて開催されたことを紹介しながら、「今日一試合、一試合勝ってポイントを重ね、4v4ファイナルに勝ち進んでもらえると、そこで僕の(レジェンド)チームと試合ができます。今日負けても、終わりではないです。何回でもチャレンジして、たくさんポイントを稼いで、ファイナル進出を目指して頑張ってください」とエールを送った。

キックオフ後には、女子チームが男子チームを相手に終了間際の3点シュートで逆転勝利を収める試合も飛び出した。会場では4v4らしい熱戦が次々と繰り広げられた。

画像6: 本田もコートを猛ダッシュ! 次世代へ送ったメッセージとは

本田が感じた4年目の変化…「レベルが上がっている印象」

ひとしきりイベントを終え、JI BLUEのメンバーも4v4の魅力を存分に体感したようだ。河野純喜は、サッカー教室での試合中に股抜きをされた場面を振り返り「めちゃくちゃ悔しかった」と苦笑い。それでも、「本気で(子どもたちを)追いかけましたね。そこからデッドヒートして、お互い本気でぶつかり合える試合ができたので、すごく楽しかった」と笑顔で語った。

また、池﨑理人は本田と同じピッチに立てたことについて「もう最高でした」と興奮気味にコメント。さらに、西洸人はサッカー経験者ならではの視点で4v四の魅力を語った。

「これ(4v4)をやっていたら、自分はもっと上手くなっていたかなと思います。自分でいろいろと頭を使って考えてね。しかも、ペナルティーエリア内に運んで決めれば、得点は3点も入る。そういう良さがあるから、やっていたら技術もすごく上がっていたと思いますし、もっと早く出合いたかったです」

一方、発起人の本田は4年目を迎えた4v4について問われると「レベルが上がっている印象」と切り出した。

「というのも、ルールをかなり分かっている子が増えたと思います。やっぱりルールを分かっていないとかなり不利です。でも、ここまでルールが浸透している戦いを見るのは今までなかったので、今後全国大会をやっていくと、さらにレベルの高いチームが出てくるんじゃないかと思います」

さらに本田は、ルールの浸透以外にも変化を感じているという。参加選手たちを見ながら、サッカーでも「トップレベルにある子たちが、4v4の存在を認識して参加しているんじゃないかと思うような選手もちらほらいました」と語った。

画像: 本田が感じた4年目の変化…「レベルが上がっている印象」

4v4は独自にルールを採用しているものの、その根底にはサッカーの育成につなげたいという思いがある。本田は「パイプ役として僕らがうまくつないで、将来は日本代表選手を輩出するみたいなことが、ちょっと起こっていくような気が、今日の流れを見て感じました」と期待を口にした。

その言葉からは、4v4が積み重ねてきた3年間の歩みへの確かな手応えがうかがえた。

挑戦の先に待つFINALS。4v4発展の鍵とは

4v4は現在、都道府県予選ファーストラウンドを8月2日まで実施中。その後、セカンドラウンドが8月30日から11月29日まで行われる。2027年1月から2月にかけて地域代表決定ラウンドを開催し、同年2月から3月頃には頂点を決める4v4 FINALSが予定されている。

全国各地の大会は4v4の公式ホームページから探すことができ、たとえ敗れても再び挑戦できる仕組みだ。何度でもチャレンジするという競技理念は、大会システムにも反映されている。

一方で、本田は持続的な発展にけた課題として「ハード面」を挙げた。4v4事務局では現在、各地で大会を開催する主催者を募集しているが、大会会場はフットサルコートが集中する都市部に偏る傾向がある。そのため、地方ではプレー環境や大会開催の機会が十分とは言えない状況だ。

本田も「地方からでも何度もチャレンジすることによって、全国大会に出られるかもしれないというルール・仕組みをしている」と語るように、4v4の理念を全国へ広げるためには、地方での環境整備が欠かせない。

「民間の、地域の、力のある方々がハード面に投資をするとか、いわゆるもう少しチャリティー的な一環でハードを作るとかですね。その地方、特に田舎においてはそういうことを期待したいと思っていますし、そういうことがこれまでもあった上で今のサッカー界が存在していると思っています。まさにアップデートバージョンとして、地方でのフットサルコートの増加が必要かなと思います。また、小学校の校庭が土の環境ではなく、人工芝を敷く。そういう環境を整える方法もありなのかなと思っています」

子どもたちの育成はもちろん、将来の日本代表選手の輩出や地域サッカー文化の活性化にもつながる可能性を秘めた4v4。その未来をつくるのは、挑戦を続ける次世代の選手たちと、彼らを支える大人たちだ。

FIFAワールドカップイヤーとなる2026年。4v4がサッカー界にどのような新たな価値をもたらしていくのか、その歩みにも注目が集まる。

画像: 挑戦の先に待つFINALS。4v4発展の鍵とは

文=大橋裕之

元記事で読む
の記事をもっとみる