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喧嘩になる度に「俺が借りた部屋」と脅してくる彼。契約更新まで私はひっそりある準備を進めて…

  • 2026.4.20
ハウコレ

一緒に暮らし始めた頃は、こんな日が来るとは思っていませんでした。些細なすれ違いが重なるうちに、ある言葉が私の心に影を落とすようになっていったのです。

同棲して気づいた、ある「口癖」

彼とふたりで暮らし始めて、半年ほど経った頃のことです。何気ない言い合いになるたびに、決まって同じ言葉が返ってきました。

「ここは俺が借りた部屋だから」という一言です。

最初は深く気にとめていませんでした。確かに、契約者は彼の名義でした。家賃は折半していましたが、書類上は彼の部屋。そう言われれば、そうなのかもしれない。そんなふうに、自分に言い聞かせていたのだと思います。

ただ、同じ言葉が何度も繰り返されるうちに、その重みが少しずつ変わってきました。

萎縮していった、日々の暮らし

言い合いが起きる度に、彼の口から「俺の部屋だから」という言葉が出てくるようになりました。

そのうち、自分の意見を言うことが怖くなっていきました。もし機嫌を損ねたら。そんな考えが頭をよぎるたびに、言いたいことを飲み込んでしまうようになったのです。

家の中なのに、どこか居心地が悪い。そんな感覚が、徐々に根を張っていきました。

契約更新を知って、動き始めた

ある日、郵便受けに一通の書類が届いているのを目にしました。賃貸の契約更新に関する案内でした。

その封筒を見た瞬間、何かが決まったような気がしました。「このまま、ここにいていいのだろうか」という問いに、もう答えが出ていたのかもしれません。

その日から、空いた時間に物件情報を調べるようにしました。自分の収入で借りられる部屋、自分名義で契約できる場所。少しずつ貯めてきた預金の残高も、改めて確かめました。

誰にも言わず、自分のペースで準備を進めていきました。

そして…

数週間後、ひとつの物件と出会いました。広くはないけれど、日当たりがよく、落ち着いた通りに面した部屋でした。内見を終えて外に出たとき、胸の中に小さな温かさが灯るのを感じました。

契約を済ませ、引越しの日を決め、荷物を少しずつまとめていきました。彼に話したのは、すべての準備が整ってからです。

新しい部屋で迎えた初めての朝は、ひっそりとしていて、とても穏やかでした。誰かの言葉に怯えることなく、ただ自分のペースで一日を始められる。それだけで、十分だと思いました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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