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送信取り消しを繰り返す僕→彼女に画面を差し出されたとき、何も言えなかった

  • 2026.4.20
ハウコレ

気持ちを伝えることが、昔から得意ではありませんでした。彼女のことは好きで、会うたびに伝えたいことはたくさんある。それなのに、いざ文字にして送信ボタンを押した瞬間、急に恥ずかしくなってしまう。そんなことを、付き合ってからもずっと繰り返していました。

送っては、消した

「好き」と送って、すぐに取り消す。「会いたい」も、「今日の服かわいかった」も、全部同じでした。送った直後に後悔するわけではないけれど、相手に届いていると思うと急に気恥ずかしくなってしまう。

冷静に見返すと、自分らしくない気がして、気づけばいつも「送信を取り消しました」に変えていました。彼女はきっと気にしていないだろうと、そのときはそう思っていたのです。

まさか、全部残っていたとは

ある日、彼女が「ちょっと見てほしいものがある」「これ、全部あなたが送って取り消したやつ」と言って、スマートフォンの画面を差し出してきました。そこには、見覚えのある文章が、いくつも並んでいました。

「好き」「会いたい」「今日の服かわいかった」。自分が送って、すぐに消したはずの言葉たちが、スクリーンショットとして保存されていたのです。

通知バナーに残ることを、まったく考えていなかった。言葉が出てこなくて、ただ黙り込むことしかできませんでした。

全部、見られていた

恥ずかしいというより、なんと言っていいかわからない気持ちでした。隠していたつもりはないけれど、こうして並べられると、自分がいかに不器用だったかがはっきりと見えてくる。

それでも彼女はただまっすぐこちらを見ていました。素直な言葉を送っては消すことで、自分だけ楽になっていたのかもしれないと、そのとき初めて気がつきました。

そして...

「取り消さないで、そのまま送ってほしい」と彼女は言いました。顔が熱くなるのを感じながら、小さくうなずきました。

それからしばらく後、「好き」とだけ打って、今度は取り消さずに送りました。既読がついて、すぐにスタンプが返ってきた。たったそれだけのことなのに、なんだか肩の力が抜けるような気がしました。

不器用なりに、ちゃんと届けることを、これからは続けていこうと思っています。

(20代男性・大学生)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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