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「邪魔だからどいて」と冷たい態度をとる年下バイト。だが、私が辞めると告げた瞬間、表情が曇ったワケ

  • 2026.5.31
「邪魔だからどいて」と冷たい態度をとる年下バイト。だが、私が辞めると告げた瞬間、表情が曇ったワケ

意地悪な先輩バイト

近所の飲食店でアルバイトを探し、ようやく採用してもらったのは小ぢんまりとした定食屋だった。

体力的にも無理のない範囲で働ければいい、そう思って入ったお店だった。

同じシフトには、私の子供と同世代くらいの年下の女性がいた。

彼女のほうが数か月早く入店しており、入った当初から先輩然とした態度をとってきた。

「仕事を教えてもらえませんか」

声をかけると、聞こえないふりをされた。

気に入らないことがあると、ぼそりと一言だけ返ってくることもあった。

「邪魔だからどいて」

そう言って無言で私を押しのけ、自分で作業を進める。

こちらが質問しても背中を向けたまま答えない日もあった。

食器の並べ方ひとつ分からないまま時間だけが過ぎていく。見よう見まねでやっていると、今度は違うやり方で押しのけてくる。

どうすれば正解なのか、誰にも教えてもらえなかった。

なぜここまで意地悪にするのか分からなかった。

見ていると、ほかのスタッフにも似たような態度をとることがあった。厨房の大将や奥さんに話を聞くと、彼女が育ってきた環境がそうさせているらしく、大将も「気にしないで」と言ってくれた。

事情は分かった。

でも、だからといって許せる気持ちにはなれなかった。毎日出勤するたびに気持ちが重くなっていった。

辞めると告げた瞬間

何週間か悩んだ末に、辞める理由をきちんと整理してオーナーに退職の意思を伝えた。

感情的にならないよう、淡々と言葉を選んで話した。

そのとき、たまたま近くにいた年下の同僚が一部始終を聞いていた。

振り向くと、彼女の顔がはっきりと変わっていた。

驚きとも焦りともつかない表情で、口をわずかに開けたまま私を見ていた。

いつもの澄ました顔はどこにもなかった。

私が辞めれば、彼女がワンオペになる仕事量が増えることは分かっていた。

その計算が瞬時に顔に出たのだと思う。意地悪をし続けた相手に、こんな形で足元をすくわれるとは思っていなかっただろう。

何も言わなかった。

ただ、ようやく自分の荷物を下ろせた気がして、長い間ため込んでいたものが少しずつ抜けていく感覚があった。理不尽に耐え続けた日々に、自分なりに区切りをつけられた瞬間だった。

後から思えば、もっと早く動けばよかったのかもしれない。でも、その一歩を踏み出すまでに、それだけの時間が必要だった。

大将や奥さんはいい人だったし、店が嫌いなわけじゃなかった。それだけに、あの同僚との関係だけが最後まで引っかかり続けた。

あの形相を今でも覚えている。ずっと強気だった人が、初めて困った顔をした。それだけで十分だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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