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「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2026」。八つの国と地域14組のアーティストの「EDGE」を目撃

  • 2026.4.17
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世界屈指の文化都市・京都を舞台にした国際写真祭。2026年は「EDGE(エッジ)」をテーマに、国内外14組の作家が集結。歴史的建造物などで、多様な視点が交差する展覧会を展開します。

情熱が生んだ国際的な写真祭。時代の境界から希望を見いだす

毎年春、京都で開催され、今回で14回目を迎える写真のフェスティバル、KYOTOGRAPHIE。美術館、博物館、寺院、商家、町家などでさまざまな写真や映像が展示されます。美しかったり、驚きに満ちていたり、今の世界を考えさせるものだったり、ともかく写真で伝えるという、人類が獲得した術(すべ)によって私たちの心と頭が揺さぶられることが大事なのです。見ることは考えること。永遠の課題である自然と人間の関係。その人間の問題である領土争いや都市の衰退、辺境のコミュニティの記録なども。

この国際写真祭の共同創設者はフランス人写真家ルシール・レイボーズと照明家の仲西祐介。彼らは毎年、テーマを決め、世界各地から作家たちを招き、京都から発信しています。今年のテーマは「EDGE(エッジ)」。際(きわ)、縁(ふち)、先端。それは物理的にも社会的にも心理的にも立ち現れます。EDGEと聞いて何を思い浮かべますか? 地の果ての断崖に身を置く恐怖、時代の変わり目の先の見えない不安、国境など境界線で生きる難しさ。そんな緊張ばかりではもちろんなく、次なる場所、時間がもたらす希望がそこにあるかもしれません。今、世界は、人類は際にいて、悪い側に転落しようとしているようにも見えてきます。作品は現実を伝え、警告を発してくれるでしょうか。

1. Juliette Agnel(ジュリエット・アニェル)

Juliette Agnel / courtesy Galerie Clémentine de la Féronnière & Photo Days

鉱物や植物の静かで穏やかな写真でありつつも、見えるもの見えないものを追い続けているよう。聖なる場所に宿る力、象徴としての時間や神話。そして光。

2. Daido Moriyama(森山大道)

(C) Daido Moriyama Photo Foundation

街を撮影しているのではない、複写しているのだと彼は言う。写真の意味は写真家ではなく見る者によって見いだされるものだとも。今回、回顧展を開催。

3. Linder Sterling(リンダー・スターリング)

What I Do To Please You I Do, 1981–2008 (C) Linder, Courtesy of the artist and Modern Art, London

英国アートシーンでのフェミニズムの先駆者。芸術や文化における欲望や女性の身体に関する既成概念に挑み、それを再構築あるいは、挑発してきた。

4. Anton Corbijn(アントン・コービン)

David Bowie, Chicago, 1980 (C) Anton Corbijn

「完璧さよりも、不完全さの方がよほど“生”に近いと私は感じています」。50年にわたり世界中の著名人たちのポートレートを撮影してきた写真家の軌跡。

5. Ernest Cole(アーネスト・コール)

Handcuffed blacks were arrested for being in a white area illegally, South Africa,1960s. (C) Ernest Cole / Magnum Photos

1940年生まれ。南アフリカで最初期の黒人フォトジャーナリスト。写真集『House of Bondage』(1967)はアパルトヘイトの実態を世界に明らかにした。

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2026」
会期/2026年4月18日(土)~5月17日(日)
会場/京都市京セラ美術館 本館南回廊2F、京都文化博物館 別館、出町桝形商店街など京都市内12カ所
URL/www.kyotographie.jp
※最新の展覧会プログラムやチケット情報は公式サイトにて順次公開

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