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実在した『オクニョ』悪女チョン・ナンジョン。「プライド高き妖女」の実像

  • 2026.4.15

テレビ東京系列の「韓流プレミアム」枠で放映されている韓国時代劇『オクニョ 運命の女(ひと)』。本作は『宮廷女官チャングムの誓い』や『トンイ』を手掛けた巨匠イ・ビョンフン監督の作品であり、韓国の歴史に詳しくなくとも楽しめるエンターテインメント性の高さから、日本でも大きな反響を呼んだ。

この物語で主人公オクニョ以上の存在感を放ったのが、実在した「朝鮮3大悪女」の一人、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)である。女優パク・チュミが演じた、憎たらしくもどこか妖艶なオーラを放つ姿に、多くの視聴者が目を奪われたはずである。

(写真=韓国MBC『オクニョ』)
賤民から這い上がった「蘭の花」の美貌

張緑水(チャン・ノクス)、張禧嬪(チャン・ヒビン)らとともに「朝鮮3大妖女」と称される鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)。彼女は架空の人物ではなく、正史『朝鮮王朝実録』に20回以上もその名が登場する実在の人物である。

言い伝えによると、彼女は賤民(センミン)の母から生まれたことで、父の第一夫人とその子らから虐待を受けて育ったという。

しかし、幼少期から聡明で、その名の通り「蘭の花」にたとえられるほどの美貌を備えていた。彼女はその容姿を武器に妓生(キーセン)となり、野望への道を歩み始めることとなる。

権力への執着と正妻の毒殺

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が標的に定めたのは、第11代王・中宗(チュンジョン)の王妃である文定(ムンジョン)王后の弟、尹元衡(ユン・ウォンヒョン)であった。

政治権力を掌握するため尹元衡(ユン・ウォンヒョン)に接近して側室の座に収まると、1551年には彼の正妻を追い出し、正式な妻の座を奪い取る。『朝鮮王朝実録』では、正妻は彼女によって毒殺されたと記されている。

こうして文定(ムンジョン)王后の側近という地位を固めた彼女は、宮中で絶大な権力を振るうようになった。

ドラマの脚色と「絶対的な権力欲」

『女人天下』劇中では、文定(ムンジョン)王后の息子である慶源大君(キョンウォンデグン)を王位に就けるため、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が第12代王・仁宗(インジョン)の毒殺を図るシーンが登場するが、これはフィクションである。史実における仁宗(インジョン)は病死とされている。

しかし、そのような脚色がなされるほど彼女の権力欲は凄まじく、文定(ムンジョン)王后に対して盲目的なまでの忠誠を誓っていたのは事実である。

悪女の最期、『オクニョ』では?

栄華を極めた彼女であったが、後ろ盾であった文定(ムンジョン)王后が死去すると、その運命は一転する。急速に力を失い、地位を剥奪されたばかりか、過去の正妻殺害の罪に問われることとなった。

それでも、このプライド高き悪女は最後まで自らの非を認めなかった。ドラマ『女人天下』では入水自殺として描かれたが、史実では「人に制裁を受けるくらいなら、みずから死を選ぶ」と言い残し、服毒自殺を遂げた。はたして『オクニョ』ではどんな結末を迎えるのか。

賤しい身分から美貌と知略のみで権力の中核まで上り詰め、最期まで己の誇りを貫いた鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)。彼女の波乱に満ちた生涯を知ることで、『オクニョ』という作品が持つ歴史の重みは、より一層増すことになるだろう。

文=韓ドラLIFE編集部

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