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ブリジット・バルドーが死去 『素直な悪女』で世界的ブレイク、フランス映画界のアイコンに

  • 2025.12.29
ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot) Hulton Archive / Getty Images

フランスを代表する女優で「べべ」の愛称で親しまれたブリジット・バルドーが亡くなった。91歳だった。

自身が立ち上げたブリジット・バルドー財団が現地時間12月28日(日)、AFP通信に声明を発表。「創設者であり会長であるブリジット・バルドーの逝去を、深い悲しみをもって発表します。世界的に著名な女優であり歌手であった彼女は輝かしいキャリアを捨て、動物の福祉と自身の財団に生涯と情熱を捧げる道を選びました」とコメントしている。

声明やホームページで発表されたメッセージでは亡くなった日や場所は明らかにされていないが、財団のブルーノ・ジャケラン氏はブリジットが先月入院していたこと、南フランスの自宅で死去したことをAP通信に明かしている。死因については触れなかった。

United Archives / Getty Images

報道によるとブリジットは1950年、15歳のときに雑誌『ELLE』の表紙を飾りモデルとしてデビュー。1952年、18歳でのちに映画監督となるロジェ・ヴァディムと結婚。彼の監督作『素直な悪女』の小悪魔的なヒロインを演じ、世界的にブレイクした。ヴァディム監督とは1957年に離婚するが、その後も映画『月夜の宝石』や『戦士の休息』などの作品でタッグを組んだ。1973年、ヴァディム監督の『ドンファン』に出演して映画界を引退。その後は動物の愛護活動家として活躍した。

Charly Hel/Prestige / Getty Images

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は訃報に接し、SNSでメッセージを発表。「彼女の映画、彼女の声、彼女の眩いばかりの輝き、彼女のイニシャル、彼女の悲しみ、彼女の動物に対する寛大な情熱、マリアンヌとなったその顔、ブリジット・バルドーは自由な人生を体現していました。フランス的な存在でありながら、普遍的な輝きを放っていました。彼女は私たちの心を動かしました。世紀の伝説の死を追悼します」とコメントした。マリアンヌとはフランス共和国を象徴する女性像。フランスの市役所や公の場所にはマリアンヌの銅像が飾られているが、ブリジットは映画スターとして初めてそのモデルとなった。

Sunset Boulevard / Getty Images

ヴァディム監督と離婚後、俳優のジャック・シャリエや写真家のギュンター・ザックスと結婚、ジャン=ルイ・トランティニャンやセルジュ・ゲンスブールとの恋も報じられたブリジット。奔放な生き方、コケティッシュなファッションやヘアメイクは時代を超えて多くの女性の憧れでもあった。安らかな眠りを祈りたい。

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