1. トップ
  2. ヘルスケア
  3. 妊娠7ヶ月の30代女性→『4ヶ月前から歯茎が腫れやすくなった…』歯医者に相談すると?判明した“意外な原因”に驚き

妊娠7ヶ月の30代女性→『4ヶ月前から歯茎が腫れやすくなった…』歯医者に相談すると?判明した“意外な原因”に驚き

  • 2026.6.23
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。妊娠中や子育て期の口の悩みに、歯科医師として、そして母として向き合っている鷹巣多紀です。

妊娠中は「赤ちゃんへの影響が心配だから」という理由で、歯の痛みや歯茎の腫れを我慢してしまう方が少なくありません。状態によっては、早めの相談が必要な場面もあります。

今回は、妊娠中に口の不調を我慢し続けた30代の女性が、産婦人科医の一言をきっかけに歯医者を受診した体験を紹介します。

Dさんに起きたこと

Dさんは妊娠7ヶ月の30代女性です。妊娠3ヶ月ごろから歯茎が腫れやすくなったと感じていましたが、「妊娠中の歯科治療は赤ちゃんに負担がかかる」と思い込み、受診を控えていました。

つわりの時期には奥歯を磨くのがつらく、十分に磨けない日が続きました。その後、歯茎の腫れが強くなり、食事中に歯茎が痛んで噛みにくい日が出てきたといいます。

産婦人科の定期健診の際に「口の中の調子はどうですか」と聞かれ、状況を伝えたところ、「妊娠中でも口の状態に応じて診てもらうことができます。我慢せずにかかりつけの歯医者に相談してみてください」と言われました。初めて受診に踏み出したDさんは、妊娠中のホルモン変化が歯茎に影響することを歯医者で説明され、ケアを続けたことで食事への影響が次第に落ち着いたそうです。

妊娠中に歯茎が腫れやすい理由

妊娠中は女性ホルモンの変化によって、歯茎の血管が反応しやすくなるといわれています。歯茎が腫れたり出血しやすくなったりする状態は「妊娠性歯肉炎(にんしんせいしにくえん)」と呼ばれる状態です。

つわりで食事の回数が増えたり、歯磨きが十分にできない時期が続いたりすると、口の中の環境が変わりやすくなります。腫れや出血を「妊娠中だから仕方がない」とだけ考えて放置すると、食事や睡眠に影響が出ることもあるでしょう。

妊娠中に歯医者を受診するときに伝えたいこと

受診の際は、次の情報を伝えると診療の参考になります。

・現在の妊娠週数
・産婦人科の担当医から特別な指示(薬の制限など)を受けているかどうか
・飲んでいる薬やサプリメントの種類
・母子健康手帳(持参できる場合)

妊娠中でも、状態に応じて口のケアや処置を相談できることがあります。治療が必要かどうかを含め、歯医者と産婦人科の両方と情報を共有しながら進めることが大切です。「妊娠中だから何もできない」と決めつけずに、まず状況を伝えてみてください。

妊娠中の口の不調は我慢より相談。両方の担当医に状況を伝えることが大切

歯茎の腫れや出血が続くときは、我慢せずに歯医者へ相談することをお勧めします。産婦人科と歯医者がそれぞれの状況を把握したうえで対応を進めることで、母体への負担を減らした形で口のケアを続けることができます。

Dさんの体験が、「まず相談してみよう」という一歩の後押しになれば幸いです。


参考:

Pregnancy and Oral Health Facts(CDC)
Pregnancy(American Dental Association) 
歯科健診(検診)(e-ヘルスネット/厚生労働省系) 
歯周病検診について(厚生労働省) 

執筆・監修:鷹巣 多紀

大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrOw

の記事をもっとみる