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「これって閉経?」40〜50代からの生理不順→“更年期だから”と放置はNGだった…受診すべき“7つの基準”【医師が解説】

  • 2026.5.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

40〜50代になると訪れる心身の変化。月経周期の乱れに戸惑う人は多いのではないでしょうか。

「これって閉経?」と悩む一方で、「更年期だから仕方ない」と放置してしまっていませんか?実はその出血、単なる加齢による変化ではない可能性があります。

今回は、産婦人科専門医のギネコ先生に、閉経移行期の月経の変化や、注意すべき不正出血のサイン、そして受診の目安について伺いました。生理の異常を年齢のせいと片づけず、安心を得るための正しい知識を身につけましょう。

閉経へのプロセスとは?40〜50代に起こる生理の変化

---40〜50代になると生理不順になることが増えますが、これは閉経に向かっているということでしょうか?

ギネコ|産婦人科専門医:

「40〜50代になると、卵巣の働きが少しずつ低下し、エストロゲンなどの女性ホルモンが大きくゆらぎます。

その影響で排卵が不規則になり、月経周期はいったん短くなった後に長くなって、最終的に12か月以上月経のない状態を経て閉経と判断されます。

ですから、この年代で周期が乱れること自体は、閉経へ向かう過程でよくみられる変化です。」

「更年期だから」と放置はNG?注意すべき出血のサイン

---生理の周期が乱れるのは更年期特有の症状だと思っていました。どんな出血なら注意が必要なのでしょうか?

ギネコ|産婦人科専門医:

大切なのは、『更年期だから』と決めつけないことです。

不正出血や月経量・期間の変化は、ホルモンのゆらぎだけでなく、子宮筋腫・子宮内膜ポリープ・子宮腺筋症・子宮内膜増殖症・子宮体がんなどでも起こります。閉経移行期の自然な変化なのか、検査が必要な異常子宮出血なのかを、症状だけで本人が見分けるのは難しいことがあります。

特に注意したいのは、月経の時期以外に起こる出血、性交後の出血、そして閉経後の出血です。閉経後の出血は、量が少ない・茶色っぽい・ピンク色のおりもののように見えるといった場合でも月経とは考えず、受診の目安にしてください。あわせて、月経が急に多くなる・血の塊が増える・出血が7日を超えて長引く・以前より痛みが強くなる・下腹部痛を伴う・悪臭のあるおりものが出る、といった変化にも注意が必要です。

子宮体がんでは、不正な性器出血が重要な自覚症状の一つとされています。ただし、不正出血があるからといって、それが必ずがんというわけではありません。子宮筋腫・子宮内膜ポリープ・子宮腺筋症・感染症など、良性の病気や治療可能な原因で起こることも多くあります。とはいえ、症状だけで『良性だから大丈夫』『更年期だから仕方ない』と自己判断してしまうのは避けてください。」

いつ受診するべき?「様子見」で済ませないための判断基準

---忙しくてなかなか受診できません。どのような症状が出たら婦人科に行くべきですか?また、受診時は何を伝えればよいでしょうか?

ギネコ|産婦人科専門医:

見ていただきたいのは、出血の時期・量・続く日数・血の塊の有無・痛み、そしてめまい・息切れ・動悸など貧血を疑う症状です。原因の多くは良性ですが、確認しないまま放置すると、治療のタイミングを逃すことがあります。また、数か月、月経がないだけでは閉経とは断定できないため、再び出血した場合も『戻っただけ』と決めつけないでください。年齢のせいと片づけず、『いつもと違う出血は婦人科で相談する』という意識を持っていただくことが大切です。

めまい・立ちくらみ・息切れ・動悸などがあるときは、出血による貧血が進んでいる可能性もあります。月経不順そのものよりも、『普段と違う出血が続く・繰り返す』『痛みや貧血症状を伴う』『閉経後に出血する』といった点を重視してください。こうしたサインがあるときに早めに婦人科で原因を調べておくことが、安心にも早期発見にもつながります。

生理の異常を更年期と決めつけないために大切なのは、『年齢的に仕方ない』と自分の中で片づけてしまわないことです。40〜50代では月経周期や出血量が変わること自体は珍しくありませんが、月経以外の出血・性交後の出血・閉経後の出血・急に量が増えた出血・長引く出血・強い痛みを伴う出血は、単なる更年期の変化とは限りません。まずは、普段の月経と比べて時期・量・期間・痛みが明らかに違うかどうかに目を向けてください。

受診を決める目安としては、

  • 月経以外の出血が続く、または繰り返す場合
  • 12か月以上月経がなかった後に出血がある場合
  • 出血量が急に増えた場合
  • 血の塊が目立つ場合、出血が7日を超えて長引く場合
  • 強い月経痛や下腹部痛がある場合
  • 悪臭のあるおりものがある場合
  • めまい・立ちくらみ・動悸・息切れなど貧血を疑う症状がある場合

が挙げられます。特に閉経後の出血は、少量でも『月経が戻った』と考えず、婦人科で相談してください。

日常生活では、症状を我慢して予定を先延ばしにしないことも大切です。仕事や家事で忙しいと、少量の出血や長引く月経を見過ごしがちですが、早めに相談すれば良性の原因であっても治療や対処を選びやすくなります。受診時には、いつから・どのくらい・どのタイミングで出血したか、痛みや貧血症状があるかを伝えられれば十分です。迷ったときは『様子を見てよいか』を確認するために受診する、という考え方でよいと思います。」

「年齢のせい」と決めつけず、まずは自分の体のサインを確認しよう

取材を通じて分かったのは、40〜50代の月経の変化は珍しいことではない一方で、その影には婦人科的な疾患が隠れている可能性があるということです。「更年期だから」と自己判断して放置してしまうことが、最も避けるべきリスクといえるでしょう。

まずは日々の出血の状態を観察し、少しでも普段と違うと感じたり、貧血などの症状があったりした場合は、迷わず婦人科を受診することが大切です。受診は「様子を見てよいか」を確認するためでも全く問題ありません。忙しい毎日だからこそ、自分の体のサインを過小評価せず、早めの相談で安心を手に入れてください。


監修者:ギネコ|産婦人科専門医
思春期の月経トラブルや生理痛、避妊、妊活・不妊治療、妊娠・出産、そして更年期の体の変化やがん治療まで、女性のライフステージ全般を診る産婦人科専門医。よくある症状の見分け方や、受診の目安、知っておきたい体のしくみなど、診察室だけでは伝えきれない情報を発信しています。「調べても何が正しいかわからない」という方に、根拠のある医療情報を読みやすい形で届けることを心がけています。 Instagramでも解説やQ&Aを更新中です。https://www.instagram.com/doctor_cat_woman

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