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「手数料が安くなる」NISA口座を解約→ネット証券に変更するが…6ヶ月後、50代主婦を直撃した“想定外の誤算”【お金のプロは見た】

  • 2026.6.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

「ネット証券の方が手数料が安いと聞いたので、移そうと思っています!」窓口でこんな言葉をよく聞くようになりました。

確かにネット証券は低コストな商品が豊富で、長期の積立投資においては大きなメリットがあります。ただ、いざ移行してみると「何を選べばいいかわからない」と戸惑ってしまう方も少なくありません。

今回は、ネット証券への移行後に思わぬ壁にぶつかったAさん(50代・パート勤務)のエピソードをご紹介します。

「よし、ネット証券に移そう!」と決意したAさん

数年前から窓口でNISAの相談をしながらコツコツ積立を続けていたAさん。パートで働いて得た収入を毎月積み立て、老後の資金を少しずつ準備していました。

ある日、同僚から「ネット証券の方が信託報酬(運用にかかるコスト)が安い魅力的な商品が多いよ」と聞いたAさん。さっそく調べてみると、対面金融機関にはない低コストな商品がたくさんあることがわかりました。

「同じ金額を積み立てるなら、少しでもコストを抑えたい」と感じたAさんは、思い切ってネット証券への金融機関変更を決意。手続きを済ませ、いよいよネット証券でNISAを始めようとパソコンを開きました。

「何を選べばいいの…?」思わぬ壁

ところが、ネット証券の画面を開いた途端、Aさんは固まってしまいました。

「商品が多すぎて、何を選べばいいかわからない…」。

窓口では担当者に「Aさんの状況にはこちらの商品が合っていると思います」とアドバイスをもらいながら決めることができました。しかしネット証券では、商品選びから購入手続きまで、すべて自分で調べて決める必要があります。

「どれが自分に合っているのか」「どれを選ぶのが良いのか」という迷いが募り、結局その日は何も購入できませんでした。

「ネット証券にしたはいいけど、結局放置に…」

1日経っても、1週間経っても、Aさんはなかなか決断できないまま。気がつけば半年が経過していました。

「ネット証券にしたはいいけど、結局何も買えていない」とAさん。その間も非課税枠(NISAで投資した利益が非課税になる枠)を使えないまま、もったいない時間が過ぎていきました。

転機が訪れたのは、娘に「SNSやYouTubeで調べてみたら?選び方を丁寧に説明している動画がたくさんあるよ」とアドバイスをもらったことがきっかけです。

「インデックスファンド」「信託報酬の低い商品」などのキーワードで検索すると、わかりやすい解説動画や記事がたくさん出てきました。少しずつ知識がついてきたAさんは、移行から半年後にようやく積立を再開することができました。

金融機関を変える前に知っておきたいこと

ネット証券はコストの面で非常に魅力的ですが、窓口と大きく違う点があります。それは「すべて自分で調べて決める必要がある」ということです。

金融機関の変更を検討している方は、以下の点を事前に心がけておくことをおすすめします。

  • 変更にSNSやYouTubeで「NISA 選び方」「インデックスファンド 初心者」などと検索し、基本的な知識をつけておく
  • 信託報酬(運用コスト)の低い商品を選ぶことが長期投資では有利になりやすい
  • 焦らず自分のペースで情報収集してから購入を決める

なお、金融機関を変更しても、現在の金融機関で保有している投資信託はそのまま残ります。新しい金融機関では新規の積立のみ開始となるため、保有商品の扱いについても事前に確認しておきましょう。(※なお、その年にすでにNISA口座で投資を行っている場合、金融機関変更の反映は翌年からとなります。変更手続きの時期については各金融機関にご確認ください。)

「手数料(信託報酬)の安い商品を選べる」のは大きなメリットですが、自分で情報収集する手間も移行のコストのひとつです。事前にしっかり準備してから移行することで、Aさんのような半年間の放置を防ぐことができます。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

参考:
NISA特設ウェブサイト(金融庁)

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