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フライト中、CAにビデオカメラを向ける男性客…「盗撮か?」→直後、発覚した“予想外の事実”に「失礼しました!」

  • 2026.5.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。元国際線CAのかくまるめぐみです。

空の旅には、日々さまざまな出会いやドラマがつきもの。お客様との心温まるやり取りはもちろんのこと、時には想定外のハプニングに直面することもあります。

今回は、私が乗務中に経験した「まさかの盗撮騒動」のエピソードをお話しします。

男性乗客の不審な動き……もしかして盗撮?

客室乗務員は、自身が所属するグループで気心の知れたメンバーとフライトすることもあれば、ほぼ初対面のメンバーが集まった“即席チーム”でのフライトもあります。

その日は、まさにそんな「はじめまして」のメンバーと一緒のフライトでした。

無事に離陸してお飲み物のサービスが始まると、私が担当する列の後方にお座りの男性の不自然な動きに目が留まりました。

お客様はキョロキョロと周りの目を気にしながら、手元で何かを操作しています。

そして、サービスが進み、徐々にそのお客様との距離が近づいてくると、膝上のブランケットで隠すようにビデオカメラを持っているのが見えてしまったのです。

挙動不審なお客様の様子に「もしかして、盗撮?」という一抹の不安と疑念を抱かずにはいられませんでした。

ついに盗撮の瞬間を目撃!CAに広がる動揺

ただ、ビデオカメラをこちらに向けているわけでもなく、お食事のサービスが始まっても盗撮している様子はありません。

とはいえ、大事になるのを防ぐためにも、この件は同じ客室を担当する客室乗務員と情報共有することにしました。

空の上で密室空間となる機内では、何か問題が起こる前に先手を打って対処できるように、客室乗務員はどんなに些細なことでも気になる点は報告・情報共有するのが鉄則です。

しかし、その後もお客様に不審なご様子はなかったため、「気にし過ぎだったのかな?」と思いはじめた矢先のことでした。

前方客室を担当する客室乗務員が、満席で人手が足りない客室後方へ、ヘルプに来てくれたときです。

なんと、例のお客様がその客室乗務員の姿をビデオカメラで追って撮影しているではありませんか!

明らかに客室乗務員をターゲットに撮影しているのを確認できたため、すぐにチーフパーサーにも報告することになりました。

「機内で盗撮か?」と、私たち客室乗務員の間にも緊張感と動揺が広がったのは言うまでもありません。

チーフパーサーは状況を正確に把握するため、撮影している姿を目撃した数名の客室乗務員と盗撮されたと思われる客室乗務員を集めてヒアリングを行いました。

驚きの真相......盗撮犯の正体とは?

チーフパーサーが問題のお客様の座席番号と、盗撮の可能性を話し出したそのときです。

盗撮のターゲットとなった客室乗務員から「申し訳ございません!実は、その男性は......私の交際相手です」と、驚きの真相が伝えられました。

どうやら、彼女が乗務する便に搭乗して、仕事姿を記念にとビデオに収めていたようです。

しかも、その日は初対面のメンバーでの乗務だったため、交際相手が搭乗することをフライトメンバーに言い出せなかったとのこと。

誰もが予想しなかった結末に、チーフパーサーをはじめ、客室乗務員の間に一瞬の沈黙が流れました。

しかし、すぐに状況を理解した私たちは「盗撮犯だと疑ってしまい、逆に失礼しました!」と、みんなで顔を見合わせて大笑い。

それまで「盗撮発生か!」と張り詰めていた空気が、一気に和らぎました。

とはいえ、他のお客様を不安にさせかねない紛らわしい行動であることには変わりありません。後ほど彼女を通じて、機内での過度な撮影は控えるようしっかりと注意してもらいました。

実は、空の上ではお客様からは見えないところで、こうした笑い話のようなドラマが繰り広げられていることもあるのです。

機内での撮影マナーにご協力を

今回の件は誤解によるものでしたが、近年、各航空会社でも公式サイトや機内アナウンス等で、無断撮影行為に対する注意喚起を行うなど、対策が強化されています。

もちろん、ご自身やお連れ様、機内食、窓から見える景色などを撮影するのは全く問題ありません。

もし、小さなお子様が客室乗務員と一緒に写真をお撮りになりたい場合などは、ぜひお気軽にお声がけくださいね。

次回、飛行機をご利用の際に、この記事が機内での撮影マナーを思い出すきっかけになれば幸いです。

それでは、素敵な空の旅を!


ライター:かくまるめぐみ
大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリアに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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