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全然華やかじゃない…元アパレル店員が明かす、新作入荷日の"戦場すぎる裏側"に「毎回筋肉痛になってました」

  • 2026.5.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

元アパレル店員のさやかです。

アパレルの仕事は華やかに見られがちです。

しかし、売り場に立つ以外にも多くの業務があり、体力と気力を要する大変な面がありました。

その大変さを特に感じたのが、新作の大量入荷と返送作業が重なる時期です。

今回は、アパレルの裏方作業の過酷さについてお話しします。

新作の時期には大量の段ボールと品出し作業

新作の入荷が集中する時期は、大量の大きな段ボールが店舗に届きます。

多いときは10箱以上運び込まれることもあり、バックヤードが一気に埋まる光景は珍しくありませんでした。

箱の数が多いだけでも圧倒されますが、そこから品出しをしなければなりません。

洋服や雑貨がたくさん詰め込まれている段ボールは重く、運ぶだけでもかなりの力仕事でした。

気づかないうちに腕に細かな傷やあざができたり、爪が割れたりすることもよくありました。

店頭に出すのもひと苦労

それでも、新作を目にするとやっぱり気分が上がります。

これかわいい」「これ絶対人気が出そう」と思う瞬間もありますが、そんなふうに見入っている余裕はありません。

段ボールを開けて商品を確認し、ハンガーに掛けるものと畳むものを分けます。

畳みじわが目立つものにはスチーマーを当てて整えるのですが、しわがなかなか取れにくいものもあり、それだけで思った以上に時間がかかることもありました。

そのうえで売り場へ運ぶため、ひとつひとつは単純な作業でも、量が多いとかなりの重労働です。

ようやくひと山片づいたと思っても、まだ手つかずの段ボールが残っているのを見ると、「まだこんなにあるの…」と気が遠くなることもありました。

さらに、新作を並べるだけでは終わりません。

マネキンに着せるコーディネートを変更したり、売り場変更で什器を移動したりと、力仕事も多くありました。

新作が入ってくる時期は、毎回筋肉痛になっていたのを覚えています。

返送作業も過酷

その一方で、新しい商品が入る分、今までの商品を倉庫に戻すという返送作業も同時にありました。

店頭に並んでいた商品をたたみ直し、袋に入れ、種類ごとに分けながら箱詰めしていく作業には、想像以上に手間がかかりました。

入荷対応と返送作業が重なると、バックヤードは段ボールと商品であふれます。

足の踏み場を確保しながら、スタッフ同士で声を掛け合い、狭い通路をすり抜けるように動くため、まさに裏側は戦場のような状態でした。

店頭ではいつも通りに

そして売り場に立てば、いつも通り落ち着いた接客が求められます。

その切り替えもまた、現場で必要とされる力のひとつだったと思います。

外から見る華やかな印象とは違い、実際には体力を使う業務が数多くあり、どれも店舗運営には欠かせません。

スピードと丁寧さの両立が求められるアパレルの現場は、想像以上に泥臭く、非常にタフな仕事だったと感じます。

洋服が好きという気持ちが原動力

それでも続けてこられたのは、やっぱり「洋服が好き」だったからです。

新作を見て「どんなふうに着たらかわいいかな」と考えたり、自分たちで整えた売り場の商品をお客様が手に取ってくださったりすると、不思議と疲れがやわらぐ瞬間がありました。

忙しくて大変なことはたくさんありましたが、売り上げが達成できたときや、スタッフみんなで乗り切ったあとには、言葉にしにくい達成感もありました。

華やかに見えるアパレルの仕事ですが、その裏側には体力も気力も使う泥臭い作業があります。

それでも、接客の楽しさや忙しさの先にある達成感があったからこそ、私はこの仕事を続けてこられたのだと思います。

表からは見えにくい、アパレル現場の大変さを実感したエピソードでした。次にお買い物をするときは、店頭のディスプレイや綺麗に畳まれた洋服にも少しだけ目を向けてみてください。


文:さやか/ライター
ファッション関係の仕事に就き10年。店頭でのお客様対応や商品提案を通して得た気づきをもとに、接客や装いにまつわる体験談を執筆している。日常に寄り添うファッションの話題が得意。


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