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「お前は本当に要領が悪いな」家事の手順に口出ししてくる夫→我慢できずにストライキした結果【短編小説】

  • 2026.4.10
「お前は本当に要領が悪いな」家事の手順に口出ししてくる夫→我慢できずにストライキした結果【短編小説】

口出しばかりで手は動かさない小姑

「あーあ、またお湯から沸かしてるの?先に野菜を切っておけばいいのに」

休日の夕方、慌ただしく夕食の準備をしている私の背中に、面倒な声が降ってきました。

声の主は、ソファで寝転がりながらスマホをいじっている夫。

「同時進行しないから時間がかかるんだよ。お前は本当に要領が悪いな」

ため息まじりに放たれたその言葉に、持っていたお玉を強く握りしめました。

私もフルタイムで働いており、疲れた体に鞭を打ってキッチンに立っています。

それなのに、自分は一歩も動こうとせず、小姑のように手順を指摘してくる夫。

「じゃあ、あなたがやってよ」

少しだけトゲを含ませて言い返してみたものの、彼は悪びれる様子もありません。

「料理は君の担当でしょ」

(は?冗談じゃない!)

ふつふつと湧き上がる怒り。

今まで我慢してきましたが、限界は唐突に訪れるものです。

私はコンロの火を止め、おもむろにエプロンの紐を解きました。

家事の全権委任と痛快な逆転劇

「そんなに完璧な手順が頭に入っているなら、今日から家事の全権をあなたに委任します」

丸めたエプロンを夫の胸元へポイッと投げつけました。

目を丸くして固まる夫を置き去りにし、私はさっさと寝室へ退避。

そのままベッドに横たわり、イヤホンでお気に入りの音楽を流します。

ストライキ決行です。

一時間ほど経った頃でしょうか。

キッチンから「あっ!」「熱っ!」という情けない声と、鍋がガチャンと落ちる音が聞こえてきました。

こっそり覗きに行くと、そこには散らかり放題のシンクと、焦げた野菜炒めを前に途方に暮れる夫の姿が。

「……随分と悲惨な現場ですね」

腕を組んで声をかけると、夫は顔を真っ赤にしてうつむきました。

「ごめん、見るのとやるのじゃ全然違った……俺が間違ってた」

自分の要領の悪さを思い知ったようです。

しゅんとする姿に少しだけ溜飲が下がりました。

あれ以来、夫からの小言はピタリと止まりました。

今では休日の夕食作りは彼が担当し、私がソファから「火加減、気をつけてね」と優しくアドバイスを送る日々。

立場がすっかり逆転した我が家は、今日も平和です。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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