1. トップ
  2. おでかけ
  3. 「風景」の概念を捉え直すグループ展

「風景」の概念を捉え直すグループ展

  • 2026.4.4

In a Landscape

「風景」の概念を捉え直すグループ展

In a Landscape
Top Photo:エリック・スワーズ《Ohne Titel (Die Tage)》2026年

今村遼佑、Erik Swars、那須佐和子、原田裕規、森栄喜によるグループ展「In a Landscape」が、KEN NAKAHASHIにて4月10日(金)から6月27日(土)まで開催される。

© Erik Swars "Ohne Titel (Salome)" 2026, Pigment Print
エリック・スワーズ《Ohne Titel (Die Tage)》2026年

本展は、完結する単一の像ではなく、複数の感覚や時間が折り重なることで立ち上がるものとして風景を扱う5人の作家によるグループ展。
視覚、音、時間、記憶といったさまざまな知覚領域を横断しながら、それぞれの方法でその概念に向き合っていく。

1982年京都生まれの今村遼佑は、日々の記憶やふとした気づきをもとに、物事の確かさと不確かさを探求するような作品を手がけるアーティスト。
その表現方法はインスタレーション、立体、映像、絵画など、主題によって多岐にわたっている。

那須佐和子《Double Landscape》2026年 Oil on canvas(Photo: Yuya Saito)
那須佐和子《Landscape》2026年 Oil on canvas (Photo: Yuya Saito)

1988年ドイツ・ツヴェンカウに生まれたErik Swarsは、写真、絵画、映像、彫刻、インスタレーションを横断して制作を行う。
見ることに染みついた習慣を剥ぎ取る彼の作品は、イメージの起源と物質性を問い、知覚と記憶が交差する場として捉え直す試みでもある。

1996年東京都に生まれ、幼少期を演劇一家の中で過ごした那須佐和子は、舞台美術や演出に関わる中で独自の空間表現を培った。
薄く層を重ねて描く油彩を用いた風景画や人物画を中心に、現代に生きる自分と過去の芸術との埋め難い距離をテーマとして扱いながら、今日の絵画表現の可能性を模索している。

原田裕規《光庭》2024年 インクジェットプリント CGI:SUNJUNJIE

1989年生まれの原田裕規は、取るに足らないとされるような視覚文化をモチーフに作品を制作する。
24時間にわたり写真を見続ける「One Million Seeings」、33時間にわたり生き物の名前を朗読し続ける「Waiting for」、ピジン英語の成立過程を再演する「シャドーイング」など、パフォーマンス色の強い映像作品群が高く評価されている。

森栄喜は、1976年石川県に生まれ、現在は東京を拠点に活動する写真家。
写真やパフォーマンスに加え、サウンド・インスタレーション、映像、ドローイング、詩や短編の執筆など、多様なメディアを用いて作品を展開する。
既存の概念や規範を揺さぶり得る周縁化された声や存在を感じ合い、それらの「小さな波」を集めて大きな波を作り出そうと試みている。

森栄喜《Untitled》from Splash series 2026年 Chromogenic Print
森栄喜《Untitled》from Splash series 2026年 Chromogenic Print, Acrylic Paint

展覧会タイトルは「In a Landscape」(1948)の楽曲に由来するもの。
静かに続く音のうねりが時間の肌理をほどき、聴く者を内なる風景へと誘うこの作品が、本展の通奏低音となる。

また、会期中には展示作品の入れ替えが行われ、展覧会自体も時間の経過と共に変化する1つの風景として経験される。

森栄喜《Untitled》from Splash series 2026年 Chromogenic Print, Acrylic Paint

ある音、ある光、ある記憶の微細な断片、そしてその間に生じるズレ。
感覚や記憶がその都度作り直す出来事のような、1つの風景に身を浸して。



KEN NAKAHASHI
03-4405-9552



【In a Landscape】
DATE:4月10日(金)~6月27日(土)
※日曜、月曜、祝日休廊
TIME:11:00am~6:00pm
PLACE:KEN NAKAHASHI
ADDRESS:東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館 5階
ADMISSION FREE
WEBSITE:kennakahashi.net/ja/exhibitions/in-a-landscape

元記事で読む
の記事をもっとみる