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身体の内側にいる感覚を呼び起こす赤い花々

  • 2026.3.27

Fumi Imamura

身体の内側にいる感覚を呼び起こす赤い花々

Fumi Imamura
Top Photo:Photo by Norihito Hiraide. Courtesy of the artist and CAVE-AYUMI GALLERY.

アーティスト 今村⽂の個展「温かい家 -my red flowers-」が、CAVE-AYUMI GALLERYにて4月12日(日)まで開催中。

Photo by Takaaki Akaishi. Courtesy of the artist and CAVE-AYUMI GALLERY.

1982年愛知県に生まれ、現在も同地を拠点に活動する今村⽂。
花や植物を主なモチーフに、半透明のグラシン紙に⽔彩やコラージュを施した作品や、エンコスティックと呼ばれる蜜蝋画の手法を使った作品を制作している。

近年の個展にはNADiff a/p/a/r/tの「玄関のあなた」(2022)、Lyndsey Ingramの「The Garden of Musubi」(2025)などがあり、「TAO」の2026年春夏コレクション「FLOWER」におけるコラボレーションでも注目を集めた。

Photo by Takaaki Akaishi. Courtesy of the artist and CAVE-AYUMI GALLERY.

本展は、2015年に愛知県美術館で開催された展覧会「芸術植物園」において初発表した⽔彩とコラージュによる紙作品のシリーズ「温かい家」を起点に構成。
30点の作品が1つのインスタレーションとして展開された初展示では、密度が高く反復的で、没入感のある視覚の場が現れた。

作品の連なりの中、枝や根のモチーフが次第に内臓や毛細血管を想起させ、身体の内側にいるような感覚をもたらす本作は、絵画を「内側の空間」として捉える今村の制作の核を示す。

10年の歳月を経た今回の展示では、新作を加えた全35点組として発表され、ギャラリー空間全体へと展開する20点以上の新作も紹介。
「TAO」の2026年春夏コレクションの一部も展示し、作品が身体の動きや衣服という別の言語へとどのように展開されたのか紐解いていく。

Photo by Takaaki Akaishi. Courtesy of the artist and CAVE-AYUMI GALLERY.

2023年に母となった今村がその後に制作した新作群は、ささやかでありながら重要な視点の変化を示す。

かつて自分を守る外側の殻のように存在していたものが、内側から静かに開かれるようになった今。
その広がりの中で、「家」はもはや安心や居場所の比喩ではなく、内と外の境界が静かに和らいでいく、そのための身体的な構造として立ち現れている。

Photo by Norihito Hiraide. Courtesy of the artist and CAVE-AYUMI GALLERY.

自然のモチーフが想起させる、内側の感覚。
月日を重ねて新たに形作られた、「家」の在り方を見つめて。



CAVE-AYUMI GALLERY
caveayumigallery.tokyo



【Fumi Imamura “The Warm House - my red flowers”】
DATE:4月12日(日)まで開催中
※水曜、木曜定休
TIME:12:00pm~7:00pm
PLACE:CAVE-AYUMI GALLERY
ADDRESS:東京都新宿区矢来町114 高橋ビル地下2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:caveayumigallery.tokyo

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