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作品約140点が集結!「クロード・モネ―風景への問いかけ」がアーティゾン美術館で開催中

  • 2026.4.3

「今推しの展覧会」

フリーキュレーターのSEIJIです!

最近は、美術館の展示に様々な工夫やサプライズを感じます。そんな美術館の現在をコラムにしてお届けする「今推しの展覧会」。

率直に、私をググッと惹き付けたのが「睡蓮」の一連の作品で知られる印象派の代表的な画家、クロード・モネの展覧会です。

出典:シティリビングWeb

クロード・モネ《ノルウェー型の舟で》1887年頃、油彩・カンヴァス、オルセー美術館蔵 Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

印象派の巨匠クロード・モネの作品約140点が集結。「クロード・モネ―風景への問いかけ」がアーティゾン美術館で絶賛開催中!

印象派の巨匠として世界的に著名なクロード・モネ。天気の変化や時間の流れの中で刻々と変わっていく自然光の移ろいに魅せられ、その美しさをカンヴァスにとどめようと生涯をかけて探求しました。

開催中のモネ没後100年「クロード・モネ―風景への問いかけ」は、オルセー美術館においてクロード・モネの没後100年というメモリアルな年の幕開けを飾る展覧会。

フランスのル・アーヴル、アルジャントゥイユ、ヴェトゥイユ、ジヴェルニーなどクロード・モネの作品を語る上で重要な場所と時代から、後生に名を残す偉業となった画家の発展をたどっています。

出典:シティリビングWeb

クロード・モネ《ジヴェルニーのモネの庭》1900年、油彩・カンヴァス、オルセー美術館蔵 Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF

オルセー美術館が誇るモネ・コレクションから選りすぐりの作品41点も来日

オルセー美術館が所蔵するモネの絵画作品は76点。これは世界で最も重要で網羅的なコレクションのひとつなんだそう。

ひもとけば、この作品群はクロード・モネの画家仲間であるギュスターヴ・カイユボットをはじめ、多くの人たちの寄贈により形成されたもので、このコレクションを通じて印象派を象徴する画家であるクロード・モネの画業を辿ることができるからなんです。

今回はその中から日本初公開作品を含む選りすぐりの41点が来日。さらにオルセー美術館所蔵の約90点に国内の美術館や個人所蔵作品を加えた合計約140点という圧巻の展示で、風景画家としてのクロード・モネの魅力に迫っています。

出典:シティリビングWeb

【日本初公開】クロード・モネ《トルーヴィル、ロシュ・ノワールのホテル》1870年、油彩・カンヴァス、オルセー美術館蔵 Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Gabriel de Carvalho / distributed by AMF

出典:シティリビングWeb

クロード・モネ《パリ、モントルグイユ街、1878年6月30日の祝日》1878年、油彩・カンヴァス、オルセー美術館蔵 Photo © Musée d’Orsay, Dist. GrandPalaisRmn / Patrice Schmidt / distributed by AMF

精緻な展示の構図

「モネの画業を年代順に追い、風景画をどう革新したかに迫る」という視点から展開されている展示では、生涯を通じてさまざまな場所を訪れ、さまざまな方法で制作を行ったクロード・モネの画業を年代順に追い、晩年の「睡蓮」の連作へと繋がっていくテーマや技法を順を追って提示しクロード・モネの風景画の革新性に迫っています。

出典:シティリビングWeb

クロード・モネ《睡蓮の池》1907年、油彩・カンヴァス、石橋財団アーティゾン美術館蔵

全く新しい視点からのアプローチ

また、同時代の画家たちの絵画や写真、浮世絵、アール・ヌーヴォーの美術工芸など、様々なジャンルの視覚表現と交錯させる前例のない全く新しいクロード・モネの展覧会としても注目できます。

クロード・モネの風景画制作は、穏やかな情景や、時に雪、風、雨といった猛威を振るう自然に向き合い、それをありのままに画布に留めた、と説明されがちです。

しかしクロード・モネの風景画は、実は画家のたゆまざる探求による幅広い視覚的・芸術的教養から育まれたものだったのです。

出典:シティリビングWeb

エミール・ガレ《静淵》1889-90年、多層吹きガラス、オルセー美術館蔵 Photo © Musée d’Orsay, Dist. GrandPalaisRmn / Jim Purcell / distributed by AMF

自然との対時を起点としながらも、クロード・モネは過去の、あるいは同時代の画家たちの影響に留まらず、写真や浮世絵など新しい表現にも注目し、そうした変化の中で画家としての自分の立ち位置を明確にしていったのです。

文明の近代化が進み、風景が大きく変わる時代に生きたクロード・モネは、変わりゆく風景とどう向き合い、それをどう作品に 表現したのでしょうか。

今回の展覧会は、自然環境が変動する今、クロード・モネのまなざしを通して「自然とどのように向き合うのか」 という普遍的な問いを、現代を生きる私たちに投げかけているのです。

出典:シティリビングWeb

エミール・ガレ《静淵》1889-90年、多層吹きガラス、オルセー美術館蔵 Photo © Musée d’Orsay, Dist. GrandPalaisRmn / Jim Purcell / distributed by AMF

出典:シティリビングWeb

クロード・モネ《かささぎ》1868-69年、油彩・カンヴァス、オルセー美術館蔵 Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF

鑑賞者にうれしい様々なアプローチも魅力!

モネ展公式音声ガイド(無料)では、音声ガイドとともに、クロード・モネ展をさらに楽しめるスペシャルコンテンツをモネのキャラクターがご案内します。音声ガイドナビゲーターは、声優の細谷佳正さんです。オーディオ機器の貸し出しはないのでスマートフォンとイヤホンを要持参。

オリジナルステッカー 【来場者限定プレゼント】

夜間開館日(18時から)にアーティゾン美術館に来場した方先着100人に日本初公開作品《トルーヴィル、ロシュ・ノワールのホテル》をデザインしたオリジナルステッカーをプレゼント!

配布日:金曜日、5月2日(土)・9日(土)・16日(土)・23日(土)の 各日18時以降に来場した先着100人が対象

鑑賞後の余韻を味わうコラボメニュー

アーティゾン美術館1Fのミュージアムカフェでは、クロード・モネの作品のイメージや描かれた情景を味覚と視覚で表現したアートなメニューが登場。ぜひ、五感でクロード・モネの世界を堪能してください!

出典:シティリビングWeb

クロード・モネ《戸外の人物習作-日傘を持つ右向きの女》1886年、油彩・カンヴァス、オルセー美術館蔵 Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Stéphane Maréchalle / distributed by AMF

「いいアートとの出会いは、きっとあなたの心を豊かにしてくれるでしょう」by SEIJI。

期間は5月24日(日)まで。展覧会の詳細は下記のURLからどうぞ!

スペシャルサイト:

https://www.artizon.museum/exhibition_sp/monet2026/

プロフィール/SEIJI(小太刀正史)

フリーキュレーター。MeDEL個人事務所主催。学芸員の目線から美術館の情報を発信する活動を始める。自身もオブジェ作家として活動歴あり。

OBJECT東京展入選 From A The art日本オブジェ部門佳作 日本文化デザイン会議

ETDA展参加など。

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