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出勤直前「ボタン取れたから、いま縫って」「えっ」共働き夫婦のギスギスした朝。心の余裕を作った一言は

  • 2026.3.31

筆者の話です。
出勤前の慌ただしい朝、夫の一言に手が止まりました。
小さな出来事ですが、私の中で何かが変わります。

画像: 出勤直前「ボタン取れたから、いま縫って」「えっ」共働き夫婦のギスギスした朝。心の余裕を作った一言は

朝の一言

「スーツのボタンが取れたんだった」
出勤前、着替えの途中で夫がそう言いました。
何気なく差し出される上着。

お互い仕事を持っているわが家では、朝はいつも慌ただしい時間です。
家事や身支度をそれぞれ進め、時計を気にしながら動いています。
その朝も例外ではありませんでした。
私は思わず「今?」と固まります。
自分の支度もまだ途中だったのです。

積もる違和感

針と糸を出し、外れたボタンを縫い付けながら、頭の中では別のことを考えていました。
ボタンが取れたのは、きっと前日のこと。
帰宅後に伝える時間はあったはずです。
普段、ボタン付けくらいは私がやればいいと思っていても、このタイミングはあまりに厳しい。
時計を何度も見ながら、急いで糸を切り、上着を渡すと、夫は何事もなかったようにネクタイを締め直しています。

夫に悪気がないのは、わかっています。
それでも「気づいたときに言えばいい」という感覚が、私の朝の数分を当然のように使っている。
その姿を見ながら、小さな違和感が積もっていくのを感じました。

はっきり伝える

その日の夜、食後の片づけが終わったころ、私は夫に伝えました。
「朝に言われてもすぐには直せないよ。前の晩に教えて」
夫は一瞬、言葉を探すように黙り込みました。私の慌ただしさに、今さらながら気づいたようでした。

声を荒げたわけではありません。
ただ、朝の慌ただしさと、自分の準備時間も大切にしたい気持ちを、そのまま言葉にしてみました。
少し間があってから「ごめん」と短く返ってきたのです。

タイミング

それ以来、夫は前日のうちに「ボタン、取れかけてる」と言うようになりました。
私は余裕のある時間に直せますし、朝の空気も変わりません。
たった数分のことですが、それが軽くなっただけで、気持ちの余裕も違います。

家事そのものよりも、タイミングの共有が大切だったのだと気づきました。
些細なことでも、黙って抱え込まずに伝え、話し合う。
思いやりは、大きな行動ではなく、相手の時間を想像することなのかもしれません。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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